1年生の英文法で、第一の関門は「時・条件を表す副詞節」ではなかろうか?
問題 下線部に注意して、( )内の動詞を最適な形に直しなさい。
(1) He'll call you when he ( finish ) his homework.
(2) Please remain seated until the plane ( come ) to a complete stop.
(3) We will go on a hike if the weather ( be ) good tomorrow.
(4) Do you know what time he ( come ) back to the office tomorrow?
(5) I'm not sure if he ( join ) us tomorrow.
「時・条件を表す副詞節」における動詞は、「これからの事柄」を表す場合でも、現在形または現在完了(=動作動詞の場合)にする、というのが鉄則である。問題は、「時・条件を表す副詞節」とは何かいまひとつすっきりしない。「もし~ならば」とか「~した時」と訳せるものは時・条件を表す副詞節である。「いつ~か」、「何時に~か」とか「~かどうか」と訳せるものは文の要素に組み込まれている名詞節なので、時・条件を表す副詞節のルールは適用されない。「これからの事柄」は単純に未来表現であらわせばいい。
したがって、上記問題の正解はそれぞれ以下のようになる:
(1) finishes または has finished: 彼は宿題を終えたら君に電話をするそうです。
(2) comes または has come: 当機が完全に停止するまでお席を立たないでください。
(3) is: 明日天気がよければハイキングに出かけましょう。
(4) will come: 明日の何時にオフィスに戻るかご存知ですか?(名詞節)
(5) will join: 彼が明日僕たちに合流するかどうかよくわからない。(名詞節)
この解説で分からなければ、極秘の必殺技を教えよう。
<必殺技その一:指技>
上記問題における下線部を指で隠してごらん。
指で隠れていない英語が完全な英語であれば、指で隠した部分は「副詞節」。一方指で隠れていない英語が不完全な英語であれば、指で隠した部分は「名詞節」。
この技は「指技」と称し、門外不出の必殺技である。