下町サイキック。

ばななさんの新刊を読了。これまでばななさんのエッセイで読んだことのある下町のエッセンスを盛り込みながら、ちょっと不思議なリンクや出会いや出来事を盛り込んだお話でおもしろかった。そしてところどころでしみじみと泣いてしまう。すごく大きなことが起こってとか、すごい伏線が張り巡らされていて…というものではないので、地味にしみじみ。また時間をおいて読み返すと違う部分が響いてくるのかもしれない。そう思えるのがばななさんの小説の魅力のひとつだと思う。