午前は片桐はいりの「グアテマラの弟」、午後は石田衣良の「逝年」を。どっちも図書館で借りたもので、どっちも予約多数で手元に来るまでにそれなりに時間がかかりました。あ、そういえばふたりとも成蹊大出身だ。前者はグアテマラに住む弟を訪ねたときのエッセイ、後者は「娼年」という作品の続編。初めて読んだ石田衣良の小説がその「娼年」だったのだけれど、このときの読後感は今も忘れられません。今回は前作ほどの衝撃はなかったけれど、作品に流れる心地よい距離感や空気感は前作そのままで楽しめました。描かれている主人公のおおらかな包容力は、作家本人のそれにもつながるのかも。リンク先の担当編集者による紹介文にもうなずけるところが多かったです。
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