ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

のばら

2018-06-12 18:52:42 | 高学年読み聞かせ
 梅雨に入って、雨の日も増えてきました。
一方、庭のバラは生き生きと咲いています。
勤務校では春先「アンネのバラ」を植樹しました。
これはアンネフランクのために作られたもので
平和を願い、日本にも送られて各地で広がっています。

 先週は他校の朝の読み聞かせに伺いました。
この学校にも「アンネのバラ」があるということ
でしたので、小川未明の名作「のばら」の紙芝居を
演じました。40人という大人数でしたが、皆さん
集中して聞いてくれました。

 平和の大切さを静かに伝えてくれるこの作品は
初めて話しましたが、これからも続けたいと思いました。
「アンネのバラ」の本も紹介しました。
読んで貰えたらうれしいです。








一歩一歩

2018-06-09 13:26:29 | 本とのいろいろ
 本当に久しぶりに投稿です。
季節はどんどんと過ぎて、今日は夏空です。
朝から梅の枝おろしをして6月を実感です。

 5月は勤務校の運動会もあり、瞬く間に過ぎて
しまいました。
図書室での読み聞かせは継続して行っています。
低学年には「むしたちのうんどうかい」や
「ジャッキーのうんどうかい」を読みました。
5年生には「ホームランをうったことのない君に」を
読んだところ、少年野球をしている男の子が
放課後図書室に来て、野球談義をするようになったのが
印象的な出来事でした。
 運動会はどの学年も本当によく頑張っていて、私は
校舎3階からビデオ撮影を毎年頼まれているのですが
ファインダー越しにたくさんの感動をもらいました。

 そんな5月も終わると6月は来週から読書週間。
その準備に追われてもう10日過ぎてしまいました。
読み聞かせは2年生のクラスで「スイミー」を
学習しているのでレオ=レオニの
「フレデリック」「ペツェッティーノ じぶんをみつけた
ぶぶんひんのはなし」を読みました。
特にペツェッティーノは腑に落ちた男の子が何人かいた
ようで借りていく子がいました。
この本は読売KODOMO新聞「本屋さんイチオシの100冊」
で紹介されていたもので、「さすが本屋さん!」と
感じました。

 このところ近隣の入間市にある入間博物館でお茶についての
講座を聴講しています。
 お茶についていろいろ知りたいと思っていたところなので
大変勉強になっています。
勤務校でも三年生がお茶についての調べ学習をしているので
すこしでも役に立てたらと思います。
 またその調べ学習をどうしたらうまくおこなっていけるか
どのような形で子ども達にレクチャーしていけるか、策を練って
いるところです。
 ごろっとえほんも学校図書館司書として、読書指導だけでは
ない図書館利用の推進が求められているのだなと思うこの頃です。





肥後の石工

2018-05-07 20:38:05 | 児童書
 毎年、春と秋に公共図書館から季節のイチオシ本が
学年ごとに決まり紹介文が届きます。

 今年は6年生に「肥後の石工」が選ばれていました。
私は読んだかうろ覚えでしたのでもう一度借りて
読んでみました。

 薩摩藩での石を使った橋作りを終えた肥後の石工三五郎が
肥後の国に帰るところから話は始まります。
 思いがけない展開で話に引き込まれていきます。
この作品自体はもう50年位前のものですが、全く古さを
感じません。今大河ドラマで鹿児島が舞台ですし、
肥後(熊本県)も大きな地震から復興中で建造物の
価値も興味深いものがあります。

 今西祐行さんのプロフィールをみたら「浦上の旅人たち」
とありました。まさに私が小学生の時に読んだ本です。
時代は変わっても、よい本はよい本です。
今の子供たちにも読んで貰えたらなと思います。
 また「肥後の石工」の最後に今西さんの戦時中の
話が載っていました。生死の境目を感じる話に
驚きました。こうした体験も是非いまの子供たちに
伝えられたらと思います。




ろくべえまってろよ

2018-04-24 20:28:57 | 低学年読み聞かせ
 新しい年度が始まりました。
学校は人数の多かった6年生が卒業して、1年生が
それほどの数でないので、この3年間の間に
結構な児童数の減少がありました。
 けれど、図書室はまずまず活気があります。
 初めて図書委員会に入ってきた5年生が頑張って
いて頼もしいです。
 オリエンテーションもほぼ終わり、1年生の
貸し出しも始まりました。
 今日は初めて読み聞かせも行いました。
公共図書館の『春のイチオシ』で紹介されていた
「ろくべえまってろよ」です。
以前も読んだことがあると思いますが、1年生が
主役のお話をみんな静かに聞くことができました。
 まだまだ本を読むのもおぼつかない子供たちだと
思いますが、1年後に大きく成長できるように
お手伝いしていきたいと思います。




おまえうまそうだな

2018-03-16 20:04:11 | 低学年読み聞かせ
 お久しぶりの投稿になりました。
 冬の間も元気に過ごしていましたが、パソコンの
調子がイマイチなのを言い訳に、本当にご無沙汰です。

 寒い冬が終わりに近づき、小学校での勤務も14年が
終わろうとしています。娘が幼稚園に入園をきっかけに
始めたこの仕事は翌年一旦間が空きますが、年長さんの
年からずっと継続して勤務させていただき、その娘は
先日、高校を卒業しました。
 その間に千人を超える児童の皆さんと、出会ってきたの
だと思うと、本当に感慨深いです。
 卒業しても挨拶してくれる中学生、地元のスーパーで
アルバイトをしていて声をかけてくれた高校生など
本を通じて子ども達の成長も見ることが出来、よい仕事を
させていただいたと感謝の気持ちでいっぱいです。

 6年前に勤務していた小学校から大型絵本「おまえうまそ
うだな」をお借りしてきて、一年生の図書で読み聞かせを
しました。自前の「ティラポン」パペットを取り出して
お話の初めに挨拶するのも、本当に久しぶりです。
子ども達も良く話を聞いてくれて楽しかったです。

 私自身はどんどん年を取り、児童との年齢差は広がるばかり
ですが、新しいことはどんどん取り入れ、年の功があれば
発揮していきたいです。
 小さかった娘も大学生。本当に立派になりました。
けれども、私はまた新たな小学一年生とともに、成長して
いきたいと思います。