鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Former - Straight Grain Flake

2022年04月01日 | パイプタバコ
2022年 4月

ようやく今年も4月になりましたが 札幌はまだ寒さがぶり返し 風を伴う雪が降ってます…
今年は例年より1週間以上雪解けが遅く感じますね

さて今回は Former - Straight Grain Flake

ドイツのダン製造のこのFormer たばこですが
いずれのブレンドも パイプの木目にちなんだネーミングになっております
缶の蓋に それぞれの特徴を現すパイプの写真が印刷されているのですが 写真自体の精度は悪く
分かりずらさを感じます

前回の Birds Eye Flake もそういったパイプのイメージになっているのですが
私的には フレイクの中に点在する黒コショウがバーズアイの木目の様になっているのが理由かと感じ入りました それほどにペッパーが効いていると感じました。

今回のブレンド名は Straight Grain Flake ということですから タテに木目のはっきり出たパイプになりますが それがブレンドにどのように反映されるのかが問題になるかと思われます

ストレートグレインということですから バージニアがストレートに効いているのかな…と
考えましたが そうではなく



蓋を開けて

一番に感じたのは 強いペリクの香りと 色の黒っぽいバージニアになります

C&D を思わせるような 臭いも強めの特徴のあるペリクの存在でその含有量も多く感じます
強烈なペリクの存在を感じる一部のC&D ブレンド程ではありませんが
質の同じようなペリクの存在を感じることになりました

ヨーロッパのブレンドにおいてこれほどペリクを感じるブレンドは稀だと思いますが
このシリーズはすべてVaPer となっておりますので ペリクの扱いがこれらのブレンド群のカギになるかと思います

バージニア自体の違いもあると思われるのですが
当ブレンドにおいてもバージニア自体の風味と香り立ちはやはりおとなしく感じます
ただ 前回のブレンドはブライトバージニアが主体で 今回のブレンドにおいてはレッドバージニアが
強めに感じるようです

また伝統的イングリッシュの製法でバージニアを加工しているそうですから
バージニアには圧力をかけ熱を加える製法がとられていると考えられ 
いわゆるダークバージニアのような煮込んだ小麦のような風味が期待できるのですが
GH などのバージニアと比べるとバージニア自体のポテンシャルは少し落ちるのかな…
と思いました



感想

当ブレンド(SGF)の乾燥状態はよろしいので 雑にほぐしても細かくほぐしても静かに燃えてくれますが 味わいはかなり異なります

当ブレンドは強いペリクの存在がありますので
雑にほぐした場合はそのペリクの存在が前面に出てきます
なので 酸味もそうですが 緑色のスパイシーな香りも強く感じられることになりその分
バージニアの甘さや香り立ちはマスキングされてしまいがちです
Stewed fruits のような旨さとレイズン プラムのような味わいを強く感じるのですが
バージニアのヘイのテイストや ブレッドのような香ばしさとタバコ感には欠けるようです

BEF (バーズアイフレイク)の場合は ペッパーの辛さがあったのですが このSGF にはそれがなく
ペリク好きのこの私には当ブレンドの方が喫いやすく好みとなりますが
かなりペリクは強く感じられますので ペリクが苦手な方には難しいブレンドになります


細かくほぐした方が ペリクの香りは弱く感じられその分今度はバージニアの香り立ちが広がります
バージニアによるタバコ感も風味も広がるのですが BEF と同じように当ブレンドのバージニアは
味が硬く感じられ本来のバージニアのうまさは似は少し欠けるのかと思います

しかし 製法上の強みか 雑味を感じないのもこれらのブレンドになり
バージニアの香りの広がりには欠けますが とってもナチュラルな雑味のない味わいになります
ただバージニア自体の魅力には少し欠けるようです
味の膨らみがないと感じます。



細かくほぐした場合の感想になりますが
点火とともに
まずやって来るのはペリクの香りになります
ミントのような清涼感を感じるのですが 強いペリクによく感じるあの香りになります

すぐにちょっとグリーン色がかったスパイシーな味わいが来るのですが
同時にレッドバージニアの味わいも感じるようです
バージニアは強いものでなく感じます ペリクの香りが強いからなのでしょう

バージニアは静かに香りを出してゆくのですが このブレンドの場合はレッドが強いのだと思います
軽い甘さですが落ち着きのある甘さになります
グラスもヘイもあまり感じられないのですが そのバージニアの香りとペリクによるレイズンプラムの
酸味のある風味が合わさり静かに喫煙が進んでゆきますが
バージニアの香りとタバコ感が爆発することもなくいたって穏やかな喫煙となります

ときおり小麦チックな香ばしさも感じますがいたってバージニアに関しては特徴のない喫煙経験となります

ペリクのせいでしょうか ニコチンはやや強めに感じ 雑にほぐした場合はよりそれを強く感じます
そうして静かに終煙を迎えることになります


本格的なペリクの味わいになりますが ペッパーの辛さは控えめでそれはBEF とはまるで違いますね
ペリク好きにはヨーロッパタイプのブレンドにおいて素晴らしい立ち位置になります

このペリク アカディアンペリクだとは思うのですがかなり美味くて
同じようなブレンドとして思い浮かべるのは
Peterson - De Luxe Navy Rolls
Sillem's - Councilor 1695 Flake

取り敢えずこの2ブレンドを思い起こすことになります
いずれも素晴らしいペリクということでそういうことになります

この私は上記のブレンド かなり評価が高いのですが
決定的にこのブレンド(SGF)と違って美味さを感じるのは
バージニアのポテンシャルの違いになります


上記のブレンドのバージニアには旨さを含んだ美味さ 香り立ちと存在感があるのですが
当ブレンドのバージニアにはなにかこう グッとくるバージニア葉本来の美味さを感じないです
そこが大きな違いです

グラスもヘイの香り立ちも乏しく 
雑味はなく多少のブレッディな小麦のテイストも感じはすれど
味が物足らなく感じますので 最終的には満足感を得られないようです
ニコチンも程ほど強いのですが味の広がりにかけます

C&D にしてもGLP にしてもこの様なペリクの強めのブレンドはありますが
もっとバージニアの香り立ちが強かったようです そこが不満


このブランド私の好みでは
SGF>BEF という位置づけになります

いずれも落ち着いたバージニアになり味が暴れることもありませんが
少し物足らなさがあるようです

しかし当ブレンド 本格的なペリクの味わえるブレンドになりそこはお勧めになります
それでは また

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