鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Sillem's - Councilor 1695 Flake

2021年09月01日 | パイプタバコ
2021年 9月

今回は Sillem's - Councilor 1695 Flake

あまりよく知られていない Sillem ブレンドの3ブレンド目となります
やはりコールハスで作られているのですが 1695というの年は このSillem の創業年なのかどうか
よくわかりませんが おそらくそんなところかと思います


このブレンドの名前でもある
Councilor(キャウンシラー) というのは
顧問官 評議員 とも訳されるのですが
どうやら先のブレンドのCommodore と同じように かなり重要なポストのことらしいです
どうやら財団法人や公益法人における 諮問機関を構成する人たちのことであって
その財団が定款に基づいて正しく運営されてゆくことを取り締まる役の人たちのことみたいです
評議員会とは?

権力者たちの都合の良い暴走を止める役割であり 企業にとっても財団にとってもあるいは国にとってもとても大切なものだと思われます
何事にも忖度しない毅然とした態度は健全な組織の運営には欠かせないことであります
憲法が権力を取り締まる定款であるならば裁判官はその番人になります
そこのところが崩れてゆくと組織は腐ってゆくことになりますね

財団においても国においても権力に支配されないこの評議員みたいな役職が必要で
法はその必要性をはっきりと記載しています。



そんなで このCouncilor という言葉からは 辛口の毅然としたブレンドを想像することになります
VaPer ということですが 強いペリクをイメージすることになりました



 


形態はいつものシートフレイクになりますが
適度な湿気と適度な硬さで 後は解し方が問題となります


このフレイクティンノートは軽い番茶の様な匂いがしますがいたって穏やかなニオイです
ペリクの酸味の強い臭いは感じません

なので最初は雑に粗くほぐして詰めたのですが
どうやらこの詰め方が良くなかったようです…
どうもそうやってはこのブレンドの持つ本来のポテンシャルを引き出せなかったことを知るのは
かなり喫煙を重ねてからのこととなりました

このブレンドの美味しさを引き出すのは
両手で揉み解してからさらに細かくよく揉み解すことです フワフワのリボンになるのですが
そうしますと味わいが一変して実に素晴らしい喫煙が楽しめます
特にこのブレンドのペリクの美味さを存分に楽しめることになります



感想

当ブレンドは素晴らしいペリクの味わえるVaPer といってよいです
当初雑にほぐして喫った場合は バージニアの甘さもペリクの存在もどちらもあまり感じなかったのですが これを細かく念入りのほぐして喫った場合は味わいは一変します
バージニアの甘さはどちらもさほど感じはしませんが ペリクの味わいが劇的に変化します
本来細かくほぐすとパージニアの甘さが引き立ちペリクは控えめになるはずですが
そうではなく 圧倒的にペリクの存在を感じることになるのは

おそらく燃えにくいペリクがよく解すことにより最適の燃焼環境になり
本来の当ブレンドのペリクのポテンシャルを存分に引き出すからだと考えました
その証拠に当初はよく消えたものですが 素晴らしい燃焼に変化します


少しオカルティックな話ですが あながち間違ってはいないと思います
それにしても 当初の感想とは異なってこのブレンドは特にペリクが満載の私好みのブレンドに
なったのは大きな誤算でした
以下その感想を詳しく



点火とともに
ブライトバージニアの少しレモン風味のシトラスの香りがやってきます
バージニアの甘さはいたって穏やかで あまり甘くはありませんね
どちらかといえば微かな落ち着いた甘さと言えます

すぐにペリクの清涼感の伴う酸味がやって来るのですが
ビネガーの香りと伴に レイズン プラムのダークフルーツの味わいも十分やってきます
予想以上にペリクは強く 当初の感想とは全く異なる伸びのあるペリク味わいとなります
酸味もビネガー風味で少し強いのですが ペッパーのスパイシーさは 程ほどとなり
あまり辛いのは好まないこの私には良い感じです

クリーミィな酸味のある途切れのない素晴らしい喫煙が進んでゆくのですが
やはり甘さは控えめで バージニアの質なのかな と思います
このブレンドのレッドバージニアは ダークバージニアに傾いていると思われ
やはりダークバージニアに特徴的な 煮込んだ小麦の様な独特の香りを感じますが強いわけではありません

ニコチンは強いわけではありませんが ほどほどにあってそれはペリクが多いからなのだと思います
甘さは控えめですが ダークバージニアとペリク由来の旨味が存分に感じられ
美味い漬物のような味わいがそこにありますね
いや美味いと思いますこのブレンドは


もう少しバージニアの甘さがあると良いと思うのですが
これはこれで十分にその存在意義があると考えます

Escudo はもっとうまくて甘いバージニアですが ペリクは控えめです
Elizabethan のバージニアも洗練されていますが やはりペリクはおとなしいです
Flake Medallions はペリクがもっとスパイシーです
Peterson DNR のペリクは秀逸ですがもっと刺激があるようです でも近いですね


C&D におけるペリクメインのブレンドを連想しますが バージニアが違うので
その点は当ブレンドの方がおとなしい気がします
しかしこのペリクの旨味は あのSt.James ペリクを連想させますのは驚きです

ヨーロッパのブレンドでこれほどまでにペリクに特化したブレンドがあるのは
素晴らしいと思いました



甘さが控えめですからそれだけで気に留めない方もいるかもしれませんが
この私にはこの存在感のあるペリクの旨さがこのブレンドの美味さと感じられ
素晴らしいブレンドであると思いました

ペリク好きの方にはお勧めのブレンドとなります
ただし 細かくほぐして軽く詰めるのが条件となりますが



Sillem の3ブレンドの中では 一番のお気に入りとなりました
そんな感想となります
それでは また

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