鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Warped: Cloud Hopper

2022年09月21日 | パイプタバコ
2022年 9月

今回は Cornell & Diehl - Warped: Cloud Hopper


最初のWarped ブレンドは The Haunting になりますが
このブレンドはその翌年に発売されたものになります(2020年)
どちらも ドミニカの Criollo というシガーリーフを使っているのは同じになりますが
味わいは随分と異なるようです
説明の方には
Cloud Hopper pipe tobacco features AA-grade Dominican Criollo cigar leaf (the same varietal used in The Haunting), married to traditional Italian air-cured tobaccos, yellow and red Virginias, and perique pressed and cut into flakes.

この様に書かれており どちらにもドミニカの Criollo のフィラーが使用されておるのですが
当ブレンドには その他にイタリアの おそらくSansepolcro の原料になる
air cured leaf (バーレィのようなもの)が使用されているようです
黄色と赤のバージニアと ペリクも使用されているのは The Haunting とは大きく異なるようです

また前作の方はもっとシガーの香りが強く出ていたのですが 当ブレンドにおいては同じシガーリーフを使用していながら もっと穏やかな印象しか残りませんので 使用量の問題か
あるいはその他の葉っぱとの組み合わせによるものかと感じ入ります

当ブレンドのシガーはあまり印象が強くなく それよりもItallian air cured leaf の風味を強く感じ
バージニアもシトラスとしっかりとした甘さを感じるのですが
それよりももっと強烈に感じたのは ペリクとなります

このペリク 近年のC&D におけるペリクと特徴が似ており
ペッパリィなところはあまり感じませんが 独特の酸味と フルーティな風味が強く感じられます
そこのところは 最近喫ったばかりの Anthology を思い出させるのですが
ペリクが似ているというだけで 問題はシガーの部分になります



Hopper (ホッパー ハーパー)というのがこのブレンドの名前になりますが
意味がよくわかりませんね…

おおむね
ぴょんぴょん跳ぶもの、跳ぶ虫、(次から次へ)歩き回る人、じょうご状の器、ホッパー、(石炭・砂利などを輸送する)ホッパー貨車、底開き車、ホップを摘む人
この様な意味が書かれているのですがどうもピンときませんね

コンクリートミキサーのようなそんな入れ物を考えましたがどうもピンときません
しかし後で この意味が少しわかったような気がします…。



 


やや色の濃い目のフレイクになっていますので
軽くほぐして詰めることにします


感想

点火とともに
ドミニカの Criollo のシガーリーフの無機質っぽいあまり特徴のない香りが全体を包むのですが
この風合がこのブレンドの一つの大きな特徴とも言えます


ガツーンと来る強さなどはなく 弱いと言えるほどの明確な味の主張は感じられません
でもシガーの持つ風味を軽く醸した煙になります
色に例えるならば 黒ではなく赤でも茶でも白でもありません
この私が感じる色は ズバリグレーの灰色となります

それほど無機質っぽい味のあまり感じない風味になるのですが
これが後にある考えと結びつきます…。



まず全体から受ける第一印象はそうなりますが
味を強く支えるのは バージニアとペリク そしてイタリアのバーレィになりますね

なんといってもまずバージニアになりますが
シトラスを含んだバージニアの甘さと風味がまずやって来ます
ブライトのシトラスになると思うのですが これがペリクと合わさって
グレープフルーツのようなフルーツの果肉の風味を醸します
レッドバージニアはどちらかというとダークバージニアのようなブレッディな香ばしさを与えるようです
落ち着いた甘さになります
シガーリーフ自体にほとんど甘さも旨味もありませんので
このブレンドの甘さはこれらのバージニアによるところが大きく それなりの甘さを感じます

同時に感じるのはペリクの存在感になりますね
辛さはほとんどないのですが 最近のC&D のペリクに感じるような
緑色のトーンと 酸味を含んだフルーツの風味になります

レイズン プラム イチジク というのではなく もっとフルーティな風味になり
Anthology では洋ナシと表現したものですが このブレンドにおいては グレープフルーツのような
そういったシトラスのある甘いフルーツの風味になるでしょうか

このペリクとバージニアの酸味と甘さのコラボがこのブレンドの味を大きく支えるのですが
もう一つ忘れてはならないのが Italian air-cured leaf の風味になりますね
Criollo のシガーリーフと被る部分もあるのでしょうが Sansepolcro においても感じた
イタリアのバーレィの風味になります

Sansepolcro に比べるともっと柔らかな風味になり 野草の風味を醸すバーレィのような風味になりますが これがまたいい味を出しているように思います


強すぎることなく 軽いタッチの煙がブレンドを包み込み
その煙の中で バージニアの甘さと風味をペリクが酸味とともに強調するという構図になります

シガーリーフが入っていながらも強すぎず
ペリクとバージニアが味を支える いわゆる VaPerBur ブレンドになるかと思います

この私はなんとも癖のない VaPer 主体の バーレィ・シガーブレンドと思うのですが
問題はこのシガーの果たす役割になります





このブレンドの名前を考えるにある記憶が蘇ります
それは最初のところでも述べたのですが このシガーリーフの色合いになります
このブレンドの空気感は グレー と述べたのですが

この私が子供の頃の記憶になります
子供のころ親が国鉄の職員ということもあって
よく機関車のある所で遊んだものですが
当時の機関車は当然蒸気機関車でした 
ですからいたるところに蒸気の出てくる配管があったのですが
そこから出てくる白い煙でよく遊んだものです また機関車の煙突から出てくるグレーの煙も
ずいぶんと馴染みがありました(当時はそんな汽車ばかりでした)

その蒸気がこのブレンドの名前の元になったのではないかと思うわけです
機関車が吐き出す煙と 蒸気機関から出てくる白い蒸気が
このブレンドの煙を意味するのではないかとね


白い蒸気の方はほとんど無味無臭ですので味はないのですが
石炭の燃える匂いがその蒸気と被ります

このブレンドにおける無機質っぽい風味の シガーの発生する煙が
この蒸気機関から出てくる煙と重なります

Warped の社長さんが旅行好きの弟と自分の為に作った当ブレンドですが
あるいは機関車の煙をイメージして作ったのかもしれません
そう思うと このブレンドのシガーの醸す煙が理解できると思いますね


どこかつかみどころのないシガー風味のこのブレンドですが
とってもドライでありながら それなりのしっかりとしたVaPer となっています
気楽でいながらしっかり味のあるブレンドになっていると思いました
このブランドでは Until The End の次に喫いやすいブレンドかと思います

それでは また

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