鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Ashton - Consummate Gentleman

2019年09月14日 | パイプタバコ
2019年 9月

今回は Ashton - Consummate Gentleman

完全な とか 申し分のない紳士 という意味だそうです。
前回のAshtonのブレンドである Artisan's Blend のレビューの中で
間違った記載がありましたので 訂正しておきました。(-_-;)
(マクレで作っていた Ashton のブレンドと その後のマクレで発売されたブレンドは
まったく同じものではなかったようです)



Ashton のブレンドの中で 一番人気は Artisan  ですが それに次いでの人気商品と
なります。
その他が 着香になるので 私の関心もここまでのようですが。
名前が気になりました。
沈着冷静な 非の打ちどころのない 刑事フォイルのような紳士を連想したものですが・・・。


ふたを開けると




きれいなリボンカットが入っています





例によって ふたつきの空き缶に移すのですが 今回は シアトルの缶でしたね。
少し湿り気がある感じで
茶色が多く 以外とラタキアの黒も多く見えました。

軽めで喫いやすい というのが評判の様ですが

葉組を見ると
Burley, Latakia, Maryland, Virginia

参考までに Artisan's Blend の葉組を見ると
Black Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia
となっており どちらも English のくくりとなってますね。
しかし 後者の方が伝統的な English タイプなのに反し
前者の方には バーレィ と メリーランド がはいっていてしかも
オリエントも入っていません・・・。

ぱっと見 伝統的English というよりも American-English という感じに見えます。
事実 喫った感じでは American という印象はぬぐえませんでしたね。
ただし ポップなアメリカンというのではなく 地味で落ち着いた感じの
English-American という感じになりますが・・・。


それともう一つ分からないのは 
バーレィ は分かるのですが メリーランド というのがよく分かりませんね
メリーランド州のボルチモアは オリオールズの本拠地があるところですが 
タバコの葉っぱの方は バーレィ の変種で ケンタッキーとも似ている様な・・・というか
同じ様な使われ方をするような記憶がありますね・・・。 でもよく分かりません・・・

どこかで見た記憶がありますが 実際のブレンドで この葉っぱの記載があるのは
ほとんど見た記憶がありません・・・
なので どんな味がするのかよく分からない所です。

ちょっと調べてみると
1 用語解説
2 パイプタバコの知識
  この中のキャベンディシュ の所に出て来ます
3 ルイロベスのティスティングノート
  この中に メリーランドについての味の記載がありますが 参考になりました。
  まさしくそんな感じがしたのでね・・・。


さて 感想 となります

このブレンド 評価が分かれるのも分かる気がします
それは
1 English という割に ラタキアがおとなしいこと
2 甘さが前面に出てこないので 分かりにくい味かと思います

この辺りが このタバコを物足りなく感じ 評価の低いところですね

しかし
3 バーレィが軽く効いていて 実にあっさりとしている
4 ラタキアもやんわりと効いていて 気軽な喫い味がある
5 甘さは地味であるが 独特の甘さと 旨みを感じる

というのが このタバコを好きな方の理由になるかと思います
とくに 5 の部分が 他のブレンドにはない味わいでありこのタバコの特徴かと
思うのであります。
この私も この部分が気に入りました。


次にもう少し詳しく その味の内容を考えてみようと思います


点火と伴に ラタキアの微かな清涼感の流れる中に バーレィの 独特のドライな
それとわかる味わいが来ます 甘さはごくマイルドで
バーレィの香ばしさと ラタキアのそのスーッとする香りに包まれます
ここで やはりバージニアの甘さも静かにやって来るのですが
例の グラス とか ヘイの香りはほとんど感じず
どこか やんわりとした甘さと 少しだけ酸味を含んだ フルーツの味わいが来ます

フルーツの香りというと ペリクを思い起こしますが それほど特徴的で強いわけではなく
わずかの甘さの中にそれをまたわずかに感じるわけですね・・・

ブラックキャベンディッシュも思い浮かべますが そういった黒砂糖を思い起こさせるような甘さでもなく 不思議な味わいです
酸味があるので ジュっと口の中に唾液が拡がる感じで
かつおだしのような旨みを感じてしまうのですね・・・
これが旨み と私が表現する味わいになるのでしょうか。

この味わいを シナモンとか 赤ワインのような とか表現している方もいますが
このブレンドの大きな特徴は この味わいになるかと思います。

ラタキアも バーレィも バージニアも 分かる気がしますが
もう一つ あの メリーランド がよく分かりません・・・。

おそらく この バーレィ葉の一つである メリーランドがその味わいに絡んでくるのは
予想できます。


このタバコを製造している コールハスのホームページには
このタバコに使われているのは
ラタキア バーレィ バージニア そして ブラックキャベンディッシュである
と書かれているそうです。

前述の 3の メリーランドの味についての記載にあるのは
この葉っぱは キャベンディッシュにすることが多く その味わいはペリクに似ている
そうです。
大きな味の強さは無いようですが その軽妙な味わいは まさにこのタバコの
ペリクが入っているような 微かな甘みと 酸味と 旨みのある味わいに
ピッタリだと思ったわけです。

味のマイルドなケンタッキーのように加熱するか あるいは メリーランドをブラックキャベンディッシュに加工して使っているのかもしれないと思いました。
そうであれば この味わいは納得が行きます。

紳士の極 かどうかは知りませんが
ライトでドライで 旨みの起った チョイ甘の 常喫出来るブレンドかと思います

特に旨み系 という(私が勝手にそう言っているのですが)数少ないブレンドの一つかと
思います。

ラタキアのガンガン効いてくるきタバコを喫った後とか バージニアばかり喫った後とかに喫うと さっぱりとして実によろしいです

似ているタバコとして SG のスコードロンリーダーを上げている人がいましたが
私は全くそうは思いません 全く別のタバコですね しかし なにに似ているのかは
思い浮かびませんが・・・
ラタキア物ではなく VaPerBur 系のタバコに似たものがあるのかもしれません・・・。

メリーランドのキャベンディッシュが入ると バージニアの グラスやヘイの味わいも
目立たなくなるそうです
しかも 甘さも控えめで ラタキアもその存在は隠れ気味
唯一 バーレィだけが 目立つのですが それとて穏やかです
そこでこのメリーランドがこのタバコを裏で支配していると言っても良いかと思います

なので 味はいつも喫っている味とは違い 分かりにくいのかと思われます
評価が分かれるのも納得しますね

しかし この私は このタバコ 案外気に入っています
同じ Ashton の Artisan には及びませんが なかなか面白いと思いました
喫いやすくて飽きも来ないので いいと思います


しかし前述した理由から 物足りなく感じる人もいると思うので
お勧めは出来ませんが 一度喫ってみる価値があると思いました
それでは また
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