鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Ashton - Artisan's Blend

2019年07月20日 | パイプタバコ
2019年 7月

今回は Ashton - Artisan's Blend

Ashton はパイプで有名ですが 創業は 1980年 となります
パイプに制作年が刻まれているのですがその年を始まりとしています つまり 1990年の製作
であれば 10 と番号が打ってあります。

その Ashton がタバコを作り始めたのは 1984年 C. E. McConnell社 に制作を依頼して
つくり始めた様ですが のちに その McConnell社の倒産に伴い その製作は
あの マクレ に移りました。

どんな銘柄だったのかはよく分かりませんが 人気があったそのマクレで作る
Ashton ブレンドは 生産を終わることになります・・・。
何が原因かはわかりませんが おそらく金銭的なものがあったようです。

その後は ドイツのコールハス社が Ashtonのブレンドを作ることになるのですが
そのまま現在に至るようです。

後にAshton Revival と銘打って
Old Dog、Oldchurch、Pebblecut、Celebrated Sovereign
そして私の大好きだった Brindle Flake などを
マクレ独自に発売していたのですが
肝心のそのマクレも 廃業してしまいます。

なので現在は Ashtonタバコの生産はドイツの コールハス社がになっており
今はそれらのブレンドだけとなっています。
マクレのつくっていたタバコは コールハスでは扱っていませんがこのタバコだけは
現在の アシュトンのラインナップの中で 飛び抜けた人気があるようで
Smokingpipesu.com のランキングでも 高い人気があるようなので
今回の購入となりました。


その Artisan's Blend ですが 前にも書きましたが 職人のつくるブレンド という意味かと思います。
缶のラベルにも印刷されていますが 職人が花瓶を作っている絵が書いてあります
このタバコのブレンドも きっちり 丁寧に職人が作っていますよ・・・
ということでしょうか。


例によって
 
右に用意した空き缶に移すのですが





かなりカッキリと黒っぽい小さめのコースカットになっています
湿気とか 葉っぱの感触は マクレのそれを連想させます


そのままか 少しだけ乾燥させ そのまま詰めて喫いました
 
パイプに詰めて少し置いといたのち点火すると いいかもしれません
2度目くらいで 火が付きます。


葉組が
Black Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia

ということですが コールハスのホームページには さらに詳しく
メインのシリア産ラタキアに バージニア、ブラックキャベンディッシュ、ケンタッキー
それに少量のペリク となっています。
ケンタッキーもはいっているようです。
しかしオリエントに関しては 記載が無いようです・・・。?

さらに 最近は シリア産ラタキアのストックが無くなったので キプロスのラタキアしか
入っていない・・・とも書いてありました。


少し不思議な感じがしますが おそらく 現時点では ラタキアは Cyprian なのでしょうが
この職人が作ったタバコが どれほどのものか喫ってみることにします


お待ちかねの 感想 のお時間でっす

結論から言うとこのタバコ かなり美味い!
期待以上の美味さです
ラタキアもシリア産のそれを連想させるほどに 甘くアーシー
オリエントもしっかり感じられます それも Basma系の 嫌みのない香りが・・・
そしてまさに職人のブレンド でしょうか
仕事がキッチリしていて 嫌みな所が全くないですね・・・。

う~む と唸ってしまいますね
久々のアタリでしょうか Westminster 以来となるようです。

余談になりますが すぐに リピートをしようとサイトを見たところ
すでに売り切れの印が・・・なんてこったい!
残念ですが仕方がありません また入荷すると思うのですが・・・。



詳しい感想を述べますね
点火と同時に すぐにラタキアの 少しスモーキィで 少しウッジーな香りが
オリエントのやんわりとした甘味と伴に 
ラタキア自体の甘味もあると思いますが 起ち上がって来ます。
 
それと同時に バージニアもそうでしょうが 
ブラックキャベンディッシュのコクのある甘さがグッと来ますね 
甘味は深くて濃いのではっきりそれと分かります

さらに今度は ラタキアのアーシーな地を這う様な心地よい泣きの入った響きが
ドンドン後からやって来るのですが ブラックキャベンディッシュの甘味はすぐに
姿を変えてこの煙を包みます。 
例えるならば ブドウの様な酸味と甘みを含んでむせかえるような
赤ワインのような風味を感じさせます 

この香りは結構はっきりと感じられ
それが このブレンドの大きな特徴になります。

ペリクの 干しブドウの様な物とも違い 一貫して柔らかく包み込むようなこの風味は
このタバコのラタキアが シリア産であるかのような錯覚を起こさせます・・・
シリア産なのかもしれませんが シリア産であるはずがない! と思うのが自然かと・・・。

ケンタッキーもその存在を感じさせます 強くはないですが時折来る ドライ感のある
香ばしさは このタバコの持つ酸味をいい様に中和してくれるようです。

ブラックキャベンディッシュに 赤ワインのケーシングがされているのかもしれませんが
いいですねこの味は

やや湿り気があるのもその辺りかもしれません・・・
少し乾燥させたほうが カラッとして味も伸びてくる様に思います。

ラタキア好きのかたにはもちろん バルカン好きの方にも十分に楽しめるブレンドでは
ないでしょうか 味は濃いめですが しつこくないので 美味いですこれは。
値段も安いのがまたいいですね 50gで 9ドルちょっとなのですから 値上がりの顕著な
昨今では かなりのお値打ち品となりますね。
お勧めします

それでは また
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