鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

銀河テレビ小説 煙が目にしみる 再放送(BSトゥエルビ)

2020年02月09日 | ドラマあれこれ
2020年 2月9日

冒頭のタイトル画面は BS12チャンネルで 現在も再放送されているドラマである。

むかし NHKの夜の時間帯に 月~金 にかけて放送されていた 銀河テレビ小説枠の
ドラマの一つである。
当時は全く知らず この度の再放送で初めて知った番組である。

もうすでに 全20回のうち すでに19話まで放送されてしまっています
なので 残すところ 今週木曜日の 最終回だけなのですが
どういう結末になるのか全く分かりません・・・。
主人公が果たしてプロ棋士になれるのか そこが一番の気がかりとなってます


このドラマ 1981年に放送されたもので
ジェームズ三木さん脚本の 将棋ドラマとなります。
将棋好きの方には堪らないほどの マニアックな作品となっています。
脚本家の ジェームズ三木さんも 当時は大の将棋愛好家であることは知れ渡っています。

このドラマ 将棋のプロ養成機関でもある奨励会の 物語で
まだプロにならない 三段の物語になります。
30歳のうちに 四段にならなければ その奨励会を退会しなくてはならないという決まりがあり 将棋で飯を食ってゆくには プロになることが絶対条件となります。

現在 30歳の奨励会三段を あの 川谷拓三さん
その川谷さんと知り合い恋仲におちたフラメンコダンサーの役を
まだ若い 根岸季衣(ねぎしとしえ) さんが演じておられます。
色々ドラマの方はありますが 川谷さんがプロになることがこの二人が幸せになれる
唯一の条件  であると言う事になっていますが・・・果たして・・・・・・。


時に川谷さん40歳 根岸さん27歳の時になるから随分と古い話になります。
若い頃の 誠直也さんも先にプロになった弟弟子役で出ていますが
とにかくまだみんな若くて 今と比べると隔世の感があります・・・。
川谷さんは 古くは東映のヤクザ映画でお馴染みの役者さんですが
あの前略おふくろ様で ブレイクした役者さんですが
このドラマでは主役を演じておられて 味わい深い役をされています
1995年に 54歳という若さで この川谷さんは他界することになりますが
彼の最大の主役作品と いえるのではないのでしょうか。


随分古いドラマになりますが
ドラマの内容は 古さを感じさせない所が 
特殊な将棋の世界 ということなのでしょうか


このドラマが放送されたとき将棋界は 大山時代から 中原時代へと 完全に切り替わった時であり
羽生善治はこれから売り出してくるあたりになるかと思います。
そんな時代背景がありますが


東京は千駄ヶ谷の 将棋会館の前を走る 川谷拓三さんがいますが

右から左へと走って行くのが 川谷拓三さんですが
その前を歩いてくる和服の方がいます
この方がなんとあの 大山康晴十五世名人 であられますね

時の将棋のプロの方も何人かはこのドラマに出ているようです
花村元司さんとか 石田一雄さんとか 青野輝市さん 大内延介さんとか出ていますね・・・
(名前間違っているかもしれません・・・)


実はこのドラマ 将棋の三段で 30歳のうちに四段になれず退会していった
鈴木英春三段をモデルにしているということらしい・・・
ならば このドラマの主人公は 四段になれずに 奨励会を退会 してゆくことになるのか?
と言う事になるのですが 武市三郎 さんをモデルにしているという話もあります・・・。
こちらは立派なプロですから 果たして・・・最終回が待たれます。

将棋しかやったことのない人が 将棋を失った時いったい何が残るのか・・・
あるいは そこに新しい人生があるのか・・・
そんなことを突き付けられる様なドラマですが

挫折と成功のはざまで我々人間は生きて行かなくてはなりませんが
何かを亡くしてしまえばそれでお終い・・・というほど 人間というものは単純なものでないこともまた事実です
何かを失ったとしても そこにまた新しい希望を見つけて行くのが生きてゆくことなのかと
思うのではあります。
どちらにせよ 登場人物に新しい世界が訪れることを期待してやみません・・・。


実はこの私 鈴木英春三段には お会いしたことがあります
田舎の将棋会館に ふらりと現れたことがあって その時にお顔を拝見しましたね
やはりこのドラマの時のように 30歳になり 奨励会を退会するや否や
という風に追い詰められた時に 旅に出たのだと思われます・・・。

寡黙でおとなしい人でしたが そのあとしばらくして 退会の話を知りました。
そのあと仏門に入った という話を聞きましたが 定かではありません・・・。


このドラマの結果は知りませんが 見ているのが苦しくなるようなドラマですね
しかしいろいろ考えさせてくれるいいドラマだと思いますね
昔はこういったドラマがあったんですね・・・。


さて 冒頭の写真になりますが
このドラマのタイトルは 煙が目にしみる という洋楽のようなタイトルですが

再度のタイトル画面を

この盤上に並べられた棋譜は 詰将棋になります
いわゆる 煙詰め という作品で 初代伊藤看寿作の 将棋図巧の99番となります

117手詰めの大作なのですが 最期は 王様を と金と馬の2枚だけで詰ましてお終いとなります。
ドラマ1回分で 6手ずつ進んで行くのがミソで指了画面の時に これを静止画面にして この私も考えましたね・・・。相当な時間ね・・・。

写真のタイトル画面のところは 9話か10話あたりの所で ここが一番の難所となります
ここを乗り切ると 一気に最後のほうまで行くのですが
終了前にもう一波乱あると言う所になります。
ここら辺りで 最後の詰め形が見えたのですが
ドラマとともに 随分楽しませていただきました。


今将棋界は 加齢による羽生善治の凋落 とともに 群雄割拠の時代となっています
まさに戦国時代の感がありますが 頭ひとつ抜け出しているのは 渡辺明三冠ですが(渡辺は大山名人に似ていると思うのは私だけか・・・)
豊島名人竜王との戦い あるいは広瀬 永瀬 との戦いも楽しみです

藤井聡汰のタイトル戦への登場が待たれますが
中休み状態で 一時のフィーバーも落ち着いた感があります
まあこれから 羽生の後に天下を制するのは誰なのか
楽しみな将棋界となってます

そんなお話しでした
それでは また
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Peterson - Flake 再喫 | トップ | モエレの鳥たち 2/9 寒い日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ドラマあれこれ」カテゴリの最新記事