鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Sutliff Tobacco Company - Uno (Signature Series)

2022年06月14日 | パイプタバコ
2022年 6月

今回は Sutliff Tobacco Company - Uno (Signature Series)

Sutliff による Signature シリーズ というスモールバッチになりますが
このシグナチュアというのは直訳すると 署名 という意味になります
何のことやら言いますと


こちらがこの缶の裏側に書いてある説明になりますが
一番上に Signature Series by Per Georg Jensen と書いてあり
Mac Baren のブレンダーであった Per Georg Jensen さんのブレンドになっていますので
ブレンダーさんの署名が入ったシリーズとなっている模様です
6つあるうちの1つ ということですからこれからまた違うブレンドがこのシリーズで発売されるのかと思われます


冒頭の缶の絵は Owl(ふくろう)になっており鳥がモチーフになっているのかもしれません
そしてその名前の方は Uno (ウノ)ということになります
カードゲームでそういった名前のものがあるのですが語源は同じで
スペイン語イタリア語で 1 のことを言います

ですから 1番目のブレンドの意味になるかと思うのですが
Only One という意味もありますから そういった意味なのかもしれません


TRDC の方にはさしたる説明は書かれていないのですが
この缶の裏側の記載を見ると
8つのタバコ葉からなっているブレンドで ラタキアと St.James ペリク それにオリエントの
Katerini を使用したペリク に複数のバージニアと dark fired Kentucky が使用されているそうですが

数が合いません…
なので TRDC の方を見ると それにブラックキャベンディッシュが入っていることになってます
Black Cavendish, Kentucky, Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia

なのでまとめてみると
ラタキア
St.James ペリク
Katerini ペリク
Kentucky

Black Cavendish
Virginias

ということになりますが 赤字の部分が不明瞭です

このキャベンディッシュはおそらくバーレィを使用したものだと思われますが
そうしますと バージニアは レッドとブライトにstoved されたものが使用されていると考えると
全部で8つの葉っぱになりますが

バーレィのBC とバーレィ レッドとブライトのバージニア と考えても8つになりますので
どちらなのかはっきりしない部分もありますが

おそらく前者の方かとは思います
このブレンド ラタキアもケンタッキーもさほど強いものではなく 全面を覆うのはバーレィのドライな空気感になり バージニアも甘さを出すのですが意外と来なくて どちらかというとストーヴされたバージニアの抑えた甘さを感じるようです
それと バーレィもなにがしかの甘さを含んだものであり あまり粗さを感じないことからも
バーレィの部分はBC によるものがほとんどかと考えました

なので BC+3つのバージニアによる葉組かと考える次第です


Sutliff お馴染みの薄いクランブルケーキになっていて



色が黒目の 見慣れたちぎりやすいクランブルケーキになります

このブレンドのダークで 落ち着きのある味わいは どこかしらシアトルのブレンドに似たところがあって さすがに同じところで製造していますのでそうなのかな と感じ入りました
シアトルのブレンドと同じように甘いのだけどあまり甘さが来ないところは一緒で
BC を使用していますから甘さの質が少し似ていますね

でも決定的に違うのは やはりカテリーニペリクの前例のない味わいになります
このブレンドにおいても そのペリクの味わいが全体を包み込んでゆくのですが
その味わいが独特でこのブレンドのすべてといっても過言ではありません

賛否両論あるとは思いますが 慣れてくるとかなり美味いと思う味わいになります
唯一無二の味わいですから なかなか前例がなくてレビューに手間取り
もうすでに1缶が終わりそうです
そういった中での感想となります



ある程度小さくほぐして詰めます
乾燥させなくともOK

点火とともに
こってりとした甘さがやって来ますね
軽いシトラスとグラスを含んだバージニアの甘さなのですが
ペリクの酸味を含んだレーズンプラムのフルーツの甘さがそれと合わさります

ラタキアの存在もケンタッキーの存在も強いものではありませんが
どちらもアーシーでスモーキーでスパイシーな味わいをダークな雰囲気を醸しながら
あとから支える感じ程度になります

それよりもペリクの存在は大きく感じます
最初は通常のペリクですが すぐにカテリーニペリクが頭角を現してきますね


その前に
バージニアの甘さとともに バーレィ由来のBC の甘さがやって来るのですが
これがまた黒砂糖チックなシアトル風の甘さになるのですが意外と来ない…

バージニアの甘さとこのBC の甘さが合わさって落ち着いたダークな甘さを醸すのですが
後を追うバーレィの空気感が甘さを薄める感じになります

キャベンディッシュ自体にもなにがしさの甘さが付いているのだとは思いますが
それよりもバーレィのドライ感がこのブレンドの甘さとの間に横たわる感じになるかと思います
このブレンドの分類がAmerican となっているのもその辺りかと思います

しかしこの軽い甘さを含んだドライな喫煙経験はなかなか素晴らしいと思いますね
甘さの質は深くてこってりとしているにもかかわらず 甘すぎず実にドライです
この辺りの感覚は少し特殊です


喫煙が進むにつれ 次第にカテリーニペリクの味わいが全体を包んでゆきますが
この味わいがこのブレンドのすべてになるでしょうか


オリエントのKaterini はかなり甘いところと スパイシーなところを併せ持つ特徴がありました
ハーヴのような味わいの強い甘さと クミンのようなスパイシーなホットな辛さを併せ持ちます
前半は甘さが 後半はこのスパイシーな部分が特に出てくるのですが
どちらかと言えば香りの強い 使い方の難しいオリエントと言えます

なので使いすぎは厳禁で 上手に使用してはじめてその真価を発揮します


そこでペリクの製造手法により このカテリーニを処理することにより
より落ち着きのある味わいを出そうとしたのだと思います

これはこのおっさんの妄想ですが

このカテリーニペリクを発案し製造したのが あのセントジェームズパリッシュの Poche 農園の社長の
Mark Ryan さんであることには驚きましたが そうしなくてはならない事情があったのかとも思います
Mark Ryanさんは Daughters & Ryan の社長でもありますから
買い込んで在庫になったKaterini をいかに使用してゆくか考えたのだと思いますね…

これもこのおっさんの妄想ですが
わざわざ Katerini をペリクにする必要なんぞあるんかい! という気がします



しかし この出来上がったカテリーニペリク 前例のない味わいかと思いますし
少し病みつきになるところがありますね…


オリエントでもなく ペリクでもない   というのがこのカテリーニペリクですが
どちらかといえば やはりオリエントの風味を強めに残していると思います
しかし味にはかなり落ち着きが出てきてますね

一口で言うと とってもハーバル といえます
はっきりとどんな味かを指摘できないのがもどかしいですが
なにがしかの甘さを含んでいますが 少し酸味のあるクランベリーのような風味でしょうか
しかしハーヴのような野菜のような旨味を含んだ味わいになります
どこかつかみどころのない味わいになりますね

ペッパーの辛さはありませんが クローヴのような少し苦みを感じる柔らかい味わいもあります
終盤少しスパイシーさを感じますが クミンのようなホットな辛さを感じるわけではありませんので
いい塩梅で落ち着きのある味わいに変わっていると思います


フルーツというより野菜のようなハーバルな味わいを強く醸すのですが
辛さもなく落ち着いた風味になり なんとも言われん旨みを感じるようです
この味が次第に病みつきになって来るようです
これならば2缶目もすぐに喫ってしまいそうです


最初バージニアとBC の甘さから始まったこのブレンドになりますが
ラタキアとケンタッキーの後支えによりダークで落ち着きのある中に
バーレィのドライ感が全体を包む中に ペリクとカテリーニペリクの酸味と旨味が
このブレンドの風味を決めてゆく構図となりますが
決定的にそれを支配するのは やはり Katerini Perique ということになります


この私 このペリクを支持するわけではありませんが
唯一無二の味わいでなかなか旨いところがあると感じました
あまりレビューがあがらないのは 難しい味わいが原因と思いますね
次回作に注目する次第です

それでは また

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