緊急招集

「だから、言っただろう、友達をもっと誘えって、
本気で何回も誘ったか？
試合が出来ない。って、どれだけ寂しい事か、どれだけ悲しい事か。
君達は一回位でダメ。無理。って簡単に言っているけど、
心の底から本気で何回も誘ってみなさい。

簡単に低学年から呼べばいい。って言うけど、
じゃ、君達が４年生だったらどうするの？５年生は低学年の試合には出れないんだよ。

だから、今回は棄権します。
自分達の試合なんだから、自分達で少しは努力して部員を増やしなさい。」

コバコーチは、公園でキャッチボールをしている見知らぬ親子を見かけると声をかけくれている。
もしかしたら、私立の野球部の無い学校に通っている子かもしれないって。
大人がそこまでしてくれているのに、
君達はどうなの？


三連休の最終日に決まったスポ少の試合。
公式戦より大事な用があって、３人欠場
12引く３で９人

これでは、ケガでもしたら棄権になってしまう。
休部中の子に連絡、「試合だけでもどう？」って
あっさりフラた

まぁ９人居れば、何とかなるか。と思ったら
足の怪我から復帰した背番号１の王子がインフルエンザに
９引く１は・・・

ダメじゃん

で、冒頭の発言に

「しょうがねいよね。人数が居ないんだもん棄権だよ。」

薄っすら、涙ぐんでいる子も

「なんてね。棄権は可哀想なので、
３年生を緊急招集しました。試合には出られるよ」

でもね、本当はこんな事はしたくないだよ。
一緒に練習をしていないって事は、
サインを理解できないかも知れないし（実際、今日有りました。）

普段一緒にキャッチボールをしていないって事は
君達のボールの軌道を知らない。って事
低学年のボールより伸びがある君達のボールを取り損なって
顔に当てるかもしれないし、打球も速いしね。」

やっぱり、一緒に練習しているメンバーで試合したいじゃない。

って事で部員大募集