Ｔ．Ｔ

「パパ、会いに行かないの？」
「友達に会いに来たのに、オッサンが会いに行っても
嬉しくないよ。」
「そんな事無いよ。明日には帰っちゃうよ。
もう会えないよ」
「じゃ、行くか」

って事で、夏休みに九州に引っ越していったT.Tが、
どうしても、東京のミンナに会いたいと言って
1泊2日の強行軍でやって来た。
I兄弟宅に宿泊。
会いに行ってあげな。と言う家内に
オッサンが会いに行っても大して喜ばないと。へそ曲がりの私。
結局、「今度は、いつ会えるか分からない。」の言葉に負け。
夫婦でI兄弟宅へ。

各方面の噂では、転校先に馴染めなく、野球も止めてしまったと。
毎日、私が創った合宿のＤＶＤを観ては泣いていると
尾ヒレが着いていると思うけど。
確かに、彼はウチのチームに来た初日も
校門から荷物置き場までの５０ｍの距離を30分以上かけてやって来た
恥ずかしいのかと、声を掛けても、
帰るわけでもなく、かと言って進むでもなく
大人じゃ駄目だからと、クラスメートを行かせても駄目。
当時、部長をしていた家内が、「形から入ろう」
ウチまで余っているユニフォームを取りに行って、
練習に参加。

T.Tも気になるけど、ゴチバトルも誰がクビだか、気になる。
歩きながら携帯で観ていると、一番良い所で到着
ピンポーンと鳴らすと
I兄弟と懐かしいT.Tが顔を出す。
「久しぶり」と挨拶もソコソコに
「ゴチ、観よう」と一緒にへ

ＴＶも一段落して、子供達は寝室へ
「さっき迄、今夜は徹夜って勢いだったのに。
監督の顔見たら、素直に寝室に行ったね。」
「ホラ、ヤッパリ嬉しくないでしょ」と
なかなか訪問しなかった訳を披露。
お母さんが、
「毎日、ＤＶＤでしか見てない人が、動いて来たから
嬉しいんですよ」って。
お母さんの話によると
ＤＶＤを観ては泣いている。と言う話は本当で、
お母さんも最近気が付いたらしく、
「ＤＶＤを観ているは知っていたけど、
顔を見たら涙が・・・どうしたの？」って聞いたら。
「ボクは、毎日泣いているんだ」って言うです。」
休み時間に読むために学校に３冊本を持って行くとか、
発表会でも休み時間になるとトイレに篭ってしまうらしい。

そんな話をしていたら、
ゾロゾロと出てきた子供たち。
I兄弟と遊んでいるのを見ると想像出来ない。

我が家が広ければ下宿させてあげたい位。
それは無理だけど

今度は、夏休み。出来れば合宿合わせて来る事を約束。
その為には、お父さんとでもキャッチボールをしないとね。