今年度の地区１年生大会。
１年生が少しでも経験を積んだり，目標としたり，励みになるようにと作った大会も
今年で第１３回を迎えました。
しかし，今年の１年生は少年野球をやっていた人数が少ない世代だということもあり，
９人以上いるのは２校だけ。
我がチームに関しては０人。
しかしたとえ９人いなくても，目標とし，励みとしてほしいので，１年生６人のＡ中，
４人のＭＨ中，２人のＳ中の３校合同チームとして大会に臨むことになりました。
少しでも準備をして，また今後につながる活動にしてほしいという思いをこめて，
我がチームの部員が１人もいないながらも監督をさせてもらいました。
大会に至るまで，３回の練習機会を持ちました。
みんなで確認した目標は，もちろん優勝。
足を使って捕球し，一球を大切にする，丁寧なキャッチボールや守備練習。
ファーストストライクを積極的に狙い，振り切るバッティング練習。
常に一つ先の塁を狙う意識を高め，帰塁，第２リード，スタートの走塁練習。
基本的なことをみんなで確認しながら，チームとしての雰囲気も作っていきました。
雨の中のノックもありました。
普段から一緒に活動しているメンバーではなく，単独チームにはそういった面では
勝てないかもしれないけれど，３日間でできる限りの準備をして，思いっきり大会に
臨みたいと思いました。
そして大会当日。
ＭＫ中戦は，９－３で勝ち。
そして，勝った方が優勝となるＫ中戦は，相手の力が上で苦しい展開に。
守備のミスで１点を先制され，攻撃は４回まではパーフェクトに抑えられていたものの，
ピンチの連続ながらも２点目を与えなかった我慢が実り，５回にＫＯＴＡのヒットから，
ＨＡＹＡＴＯの長打で逆転。その後すぐに追いつかれたものの，２－２で特別延長戦へ。
合同チームで少ない練習機会のため，サインプレーよりも今後の大きな成長を狙い，
積極的に打って進める，打って返すスイング練習，そしてインパクトに合わせてスタート
する走塁練習をしてきたため，この特別延長でもみんなでこの大会で目指してきたことや
攻め方を再確認して攻撃。
しかし無得点で攻撃終了し，崖っぷちに立たされました。
サヨナラ負けのプレッシャーに追い込まれた守備の中，ＫＯＴＡの気迫のピッチングと，
ライナーゲッツーのラッキーにも助けられ，何と無失点でもう１イニングに突入。
うれしそうにベンチに戻ってくる顔を見ていると，頼もしく感じました。
生き返った攻撃は，ＭＩＺＵＫＩの長打から始まり，走者一掃で８得点。
練習してきたとおり，積極的にスイングする姿があり，目指してきたことを実践できました。
その裏は４点を失うものの，苦しい試合を見事に勝利し，優勝を決めました。
丁寧さと我慢によって得た優勝。
合同チームであって，選抜チームではなく，飛び抜けた選手がいるわけではありません。
だけどみんなで同じ思いを共有して，練習して，一投一打に心をこめてプレーすれば，力が上の
チームにも対抗できるし，チームになれるのです。
みんなが持ち味を発揮し，期待に応えるプレーをし，勝利に貢献しました。
２試合を終え，優勝を決め，最後にチーム解散のミーティングをしている時にも，みんなの
満足そうなうれしい顔がたくさん見られました。
それが何よりもうれしいです。
９人揃わなくても，こうやって大会で燃えることができ，熱い試合ができた。
この経験を大切にし，これからもっともっと伸びていってくださいね。
この合同チームには我がチームの選手はおらず，自分のチームのことだけを考えるのならば，
他チームの選手が成長するこの活動に意味はありません。
だけど，この地区で野球をがんばりたい選手が，目一杯がんばれて，成長できた。
大切なのはこれです。
中学校で野球部に入り，がんばろうとしているこの地区の子たち。
この子たちに少しでもいい活動をさせてあげたい。
少しでも力を高めて，活躍して，いい思いをさせてあげたい。
そんな気持ちでいっぱいです。
熱い気持ちにさせてくれた合同チームのみんな，ありがとうございました。
そして練習での送迎や，当日の応援など，ご理解とご協力いただいた保護者の皆様，
本当にありがとうございました。
これからのさらなる成長を楽しみにしています。
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