p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

合成の誤謬

2011-11-03 01:45:00 | 日記
今日…というか日付としては昨日出席してきた決算説明会は、午前一社、午後一社。
いずれも成長機会を海外に求める中で、円高がキツいとして調達の海外シフトを進める方針とのこと。
個別企業としては、仕方のないところではありますが、その動きが拡がると、各社の国内事業に悪影響をもたらす形で帰ってくるコトになります。
いわゆる“合成の誤謬”というヤツですね。

こうした動きを避けるために考えられる方法は、大きく二つです。

一つは円高を止めるコト。
経済成長が期待できない日本に対して海外市場は成長期待が高いことから、円安になっても企業は戻ってこないと言うヒトもいらっしゃいますが…
小泉政権後期に円安進行と共に製造業の国内回帰が見られたことを考えると、今でも似たような動きは期待できるだろうと思われます。
ただ、介入は高コストな割りに効果が長続きしないので、量的緩和を望みたいところです。

もう一つは、ドメスティックな産業を振興して、マーケットとしての日本経済を活性化すること。
サービス業とかインフラとかコンテンツとか…
規制緩和が重要なので、許認可・監督権で潤っている官僚なヒト達は嫌がるところですが、そろそろソレが国内経済の発展を妨げているコトに気付いて頂きたいものです。

…というか、両方やってほしいところです。
こういうところこそ、政治主導で頑張って欲しいんですけどねぇ。

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