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p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

プーチン氏の静かなる怒り

2014-04-28 09:00:00 | 金融市場・経済全般
とりあえず先週の株式相場、堅調と言えなくはない状況が続いていましたが、週末のリスクオフは予想以上でした m(_ _)m
プーチン大統領に睨まれてしまっては、仕方ありませんね(苦笑
それまでの展開も、政策効果への不安が出てきたか弱気気味の東京時間に対して、アメリカ好指標で夕場に盛り返すという流れで、堅調ではあっても元気がある展開とは言い難かったわけで。
ちょっと期待通りというわけには、行きませんでした。

さて今週は、30日・水曜日の日銀金融政策決定会合が、一つの焦点でしょう。
追加緩和への期待は高まるでしょうが、火曜日が東京は休場ですから、株価への影響として出てくるのは、直前でしょうか。
ただ、本当に追加緩和が来るかというと、ワタシはちょっと疑問に思っています。
消費増税の影響が統計として出てきてからの次回・5/20-21の会合の方が、説得力が高くなるんじゃないかと思うんですね。
タイミング的にも、GPIFネタの再燃も併せて“Sell in May”を抑える効果も期待できるでしょうし。
ただ、今回も追加緩和が無ければ、一定の調整はやむを得ないでしょう。
その“往って来い”の後で、週末のアメリカ雇用統計に対する期待が盛り上がるという今週の流れを、ワタシ的には妄想してますw

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日銀さん…そしてスーパーマリオ大奮闘

2014-04-21 06:30:00 | 金融市場・経済全般
外しちゃいました m(_ _)m

先週の東京市場は、リバウンドで始まりました。
ですがこれ、おそらくは日銀さんの来訪に加え、やっぱり日銀さんの短期国債買入れ発表を受けた円高ストップへの脊髄反射である部分が大きいと思います。
それでも、チャート的に下っ放れからの下げ止まりで2月からのレンジのスタートライン水準を維持したことが好感されたのか、意外と堅調な値動きが続きました。

続けて動いたのが、ヨーロッパ。
ECB総裁、スーパーマリオのユーロ高に対する怒りのコメントと共にユーロが急落。
ドル高が進んだことで対ドルで円安となって、脊髄反射で日経も上昇。
前向きな展開の中で、ワタシが諦めたアメリカの好指標による株価上昇も現実に。
さすがにこの展開は、完全に想定外ですわ orz

翌日火曜日、安倍・黒田会談をネタに昼休みの先物先導上げはあったものの、東京時間を通じて利益確定先行。
それでも夕場にはアメリカの好指標に個別企業の好決算もあって好転。総じて堅調であったのですが…
突如入ってきたウクライナでの暫定政府による“対テロ戦闘”開始のニュースで“チャラ”になった…と思ったのもつかの間、すぐに戻す展開。
それまでとは、明らかに流れが違います。

水曜には、追加の短期国債買入れ麻生財務大臣がGPIFによる株式組み入れ比率拡大に触れたコトを材料に、更に↑。
こうなったら、木曜晩の欧米も、金曜の日本も、週末リスクオフは無し。

日欧の金融当局、特に日本は
    必 死 だ な w
という感じです。
麻生大臣のコメントにあるように、GPIFによる株式買い入れ増のタイミングが6月ということは、“Sell in May”による株価下落を抑えたいんでしょう。
個人的には、買い入れ増の開始は9月にして、その後の株価上昇に弾みをつけた方が効果的だし、国富の増加に繋がると思うんですが…
夏休み前に退出する外人サンに、絶好の売り場を与えることになりかねないんじゃないでしょうか。
それでもそういう方針を打ち出したのは、7-9月の株価→景況感悪化を回避して、来年の消費増税に繋げることを優先したんでしょうねぇ。
ワタシのような貧乏人にとっては、ありがたくない政策選択です。

さて、今週は「政策に売り無し」が続くかどうかが、一つの焦点になるでしょう。
その効果自体は既に“織り込み済み”でしょうが、今週発表されるアメリカの指標も、特に前半は3月分の住宅関連中心。
金利(米国債10年モノ利回りで見て)も上がってませんし、寒波の影響からの脱却効果もあって、いい数値が期待されます。
総じて堅調な展開を、とりあえずは予想しておきましょうかね。

もちろん、ウクライナ情勢が引き続き要注意であることに、変わりはありませんけどね。

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不安延長戦

2014-04-14 09:00:00 | 金融市場・経済全般
結局先週末の株式相場は、NYが下げっ放しだったのに対して日経は下げ渋った形で終わりました。
ただ、その背景となったのは対ドルでの円安。
「有事のドル買い」現出は、それだけこの週末の間のリスクを嫌ったものと思われます。

その懸念通り、ウクライナ情勢は緊迫の度を増しています。
親露分離主義者による武装反政府組織の政府機関占拠に対して、暫定政府側は武力を以てこれを排除する構えを見せています。
この有様では、投資家も相場どころではないでしょう。
チャート的にも、この2月からのレンジを下っ放れた、悪い形になっています。
日経はシンガポールからグッと上げて東京で寄り付きましたが、これは最初から日銀さんが来ているのか、先週末のリスクオフからの戻りが少しはあるのか。たぶん前者だろうと思います。
いずれにしても、ここからグイグイ押し上げるかというと、ちょっと疑問符が付きます。

前回、今夜から明晩のアメリカ指標を受けた戻しと読みましたが、これもちょっと期待薄でしょう。
仮に戻しが見られたとしても、今週末はイースター休暇で欧米市場の多くが休みですから、木曜夜にはリスクオフ。
ウクライナ情勢が緊張緩和に向かう明確な動きが無い限り、戻しも限定的になりそうとしか思えないですね。
来週のアメリカ住宅・小売指標のタイミングに期待したほうがいいかもしれません。

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相場も延焼(炎症)中

2014-04-11 12:30:00 | 金融市場・経済全般
今週は、風邪をひいてしまいました。
炎症の痛みが喉から気管支の辺りまで拡がってしまい、けっこう大変です。

さてその間も、株式市場は大きく動いています。
先週は、コンセンサスに満たないものの概ね堅調なアメリカ指標を背景にジリ上げだったものが、同様にコンセンサスに満たないものの堅調であった雇用統計発表後に急落。
背景にあるのは、東側の分離独立論提起という形で再燃した、ウクライナ情勢。
今週もその続きで、下落が進んでいます。

FOMC議事録が緩和よりだったことで一旦は持ち直したものの、中国の貿易統計が悪かったことを機に、世界経済全体への懸念も拡がって、却って下落が加速。
日銀さんの支援も虚しく、今日の寄付きでは、日経平均が節目の14,000円を割り込んでしまいました。
その後2回の跳ね上げで、とりあえずは下げ止まった形になりましたが、これはまた日銀さんが来たのかな?

それでもウクライナの緊張緩和に向けた新たなニュースが無ければ、今週末を持ち越す勇者は少ないでしょう。
今の水準(東京時間12:00時点で2,130元前後)では、“上海2,000元防衛隊”の出動も期待薄です。
散発的な買い仕掛けが見られる可能性は否定しませんが、ここで持ち直す可能性は高くないと思います。
ワタシはこれから外出で不参加ですが、市場に張り付ける状況だったとしても、ちょっと手出ししづらいですねぇ。

ただ、今週のFOMC議事録を受けた上げが大きかったことに見られるように、新規の流入が縮小しつつあるとはいえ緩和マネーが溢れている状態は続いています。
それがリスクオンに動き出すのは、やはりアメリカの景気回復をネタにしたものになるんではないかなあ、と思います。

週明け以降、月曜・火曜と3月分小売関連指標の発表が続きます。
大寒波の影響からの脱却が、2月から更に進み、それなりのいい数字が出てくると思われます。
そこでの戻しに期待したいと、個人的には思っています。

それにつけても、売り場での稼ぎ方がいつまでたっても身に付かない自分の情けなさよ orz

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お化粧期待?

2014-03-31 09:00:00 | 金融市場・経済全般
先週末の株式相場は、週末のリスクオフもさほど大きくはなく、週間レンジを上振れて、月間平均レベルまで上げて終わりました m(_ _)m
特に東京市場が上げっぱなしで終わったのは「新年度入り時のニューマネー期待」なんて言われてますが、薄商いの中で大型株式投信設定が効いた部分が少なくないのかなぁ、と思ったりします。
新年度入りで実際にニューマネーが入ってくればいいのですが、そうでなければ、形としては期待先行な今の状況を維持するのは難しいでしょう。
まぁ、今日は年度末/四半期末お化粧期待で堅調だろうと思うのですが…
週末の雇用統計に向けて“待ち”の気配が出た時点で、結構な調整があるような気がします。

その雇用統計自体は、アメリカ景気回復の流れを受けていい数字が出ると期待されるでしょうから、発表が近付いたところで、相場も水準切り上げがあるでしょう。
実際に出た後も、好結果を受けてもう一段階上へ、という展開を期待したいなぁ、と個人的には思ってます。

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春遠からじ…

2014-03-24 09:00:00 | 金融市場・経済全般
先週はプーチン発言にFOMC、アメリカ指標と、外的要因でハネ上げ後ジリ下げの、基本的にリスクを嫌いながらも利益は追いたいという典型的な動きとなりました。
国内の連休前はそれなりに下げましたが、海外の週末リスクオフは、「彼岸底」というほどの下げではありませんでしたね m(_ _)m

さて今週は、アメリカの住宅や消費統計が注目の中心になると思います。
1月の吹雪の影響は抜けてくるでしょうし、金利上昇も急ではないので、結果は悪くない数字が出てくるでしょう。
一方でウクライナ情勢は引き続き緊迫しているわけで。週央には、国内の配当落ちもあります。
今週も、リスクは嫌だけど利幅は取りたい、というレンジな動きになるんではないかなぁ、と見ておきましょう。

新年度入り後には、もう少し状況がクリアになるといいですねぇ。

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彼岸底?

2014-03-17 08:55:00 | 金融市場・経済全般
さてさて、緊迫するウクライナ情勢を受けて株式市場は大きく下げた後、一旦は戻したものの、週末の不測の事態を嫌ってか、先週末も下げて終わりました。

ただ、単なる週末リスク回避の下げであれば、週明けの今日は戻りで始まりそうなものですが、出だしは強くなさそうですねぇ。
ひょっとしたら、パラリンピック終了でロシアが本気出してくることを懸念しているのかもしれません。
それならば、緊張緩和のニュースで跳ね上げ、その後にジリ下げの繰り返しというパターンが考えられるでしょう。デイトレのヒトは腕の見せ所、といった感じでしょうか。

全体感としては、先週末の下げで国内企業による期末売りがある程度出た可能性を感じていたのですが…
レパトリによる円高方向の可能性も含めて、今週も弱含みで見ておいた方がいいかもしれません。

外人さんの一時撤退で、需給面では国内要因が強く出そうな地合いの中、「彼岸底」が見られるかもなあ、と思ってます。
還元株を仕込む機会とも考えられるでしょうが、無理して個人がエントリする地合いでもないでしょう。

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波浪警報継続中?

2014-02-12 09:30:00 | 金融市場・経済全般
株価のボラティリティが高い状況が続いています。

先週、テーパリング進行を受けた新興国不安は根強く、リスクオン転換は予想より遅れて、火曜夜の欧米時間になりました。
逆に木曜東京時間には、早くもリスクオフへ。この時点では、市場では不安要因の方が大きかったものと思われます。

しかしその晩の欧米時間から、雇用統計発表に向けて上昇に転じました。債務上限問題の“本当の”期限が月末という認識が拡がったこともあるでしょう。
ところが、予想外に低かった雇用統計に対して一瞬下げた後で大きく上昇。
それを見ると、弱い雇用回復を受けてテーパリングのペースダウンを期待しているように思えるわけですが…
金融政策の“現状維持”=テーパリング継続を表明したイェレン証言を受けて、株価は更に大きく上昇

ロジック的には「なんだそりゃ?」という動きではありますが、不安要素が一つずつ解消されてきたことを好感していると考えれば、納得できないものではありません。
それだけ、昨年後半の株価上昇から状況が変化した中で、リスクマネーがリターンを求めて動きを加速しているということでしょう。

そうした状況下、これからの株価は、非常に読みにくいと思います。
今夜のECBドラギ総裁発言、明日晩のイェレン発言と続く要人発言や、金曜の欧州・米国指標(前者はおそらくいい結果が出るでしょうが、後者は少々不安ですね)に一喜一憂することになるのではないかと思います。
ただ、大きなリスク要因である米国債務上限問題が来年3月までの先送りに向けて動いていることもあり、全体としては堅調な動きに期待したいと思います。

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ボールはアメリカに。

2014-02-03 08:30:00 | 金融市場・経済全般
前回のエントリで「米住宅指標に対する反応は薄いだろう」と予想しましたが、正解は「それどころじゃなくなった」でした m(_ _)m

インドトルコの利上げ、中国の理財商品デフォルト回避と、新興国の打ち手が相次いだことを受けて一旦はリスクオン。
しかしFOMCを前にテーパリング懸念で再度リスクオフ。実際にテーパリングが発表された後の下げは、事前に十分下げていたためか、少しで済みましたけどね。
で、金曜には更に下げ。週末に“何か”あることへの懸念が高まったものと思われます。

さて今週の相場は、“ひと山越えた”状況で迎えることになります。
規模が縮小されるとはいえ、流動性供給は続くわけですから、それを吸収する形で再度のリスクオンに期待したいところなのですが…

週末にはアメリカの債務上限問題が“期限切れ”を迎えます。実際に問題が生じるのは月末頃になるとのことで、本当のタイムアウトまではもう少し間がありそうではあるのですが、心理的な影響は大きいでしょう。
同時に、次のテーパリングに影響を与える雇用統計も発表されます。
これらのリスク要因は、先週の下落要因に劣らない影響があるでしょう。

今週の相場については、週央にかけておそるおそるリスクオン、それまでにアメリカ債務上限問題に進展が無ければ週末に向けて再度リスクオフ、と見ておきましょう。

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様子見先行?

2014-01-27 06:30:00 | 金融市場・経済全般
いやいや、先週末にかけての調整は、ずい分と大きなものになってしまいましたねぇ。
きっかけは中国の予想外に低い指標だったわけですが、それが世界同時株安に繋がったのは、アメリカの指標も予想を下回ったためでしょう。

今回出てきた中古住宅販売件数それ自体は、決して悪い数字じゃないんですけどねぇ。
それでもこういう状況になったのは、その住宅市場に影響を及ぼすQE3のテーパリングが来週のFOMCでどうなるか分かる前にポジションを整理しておきたいという動きが早目に出たんじゃないでしょうか。

週明けには新築住宅販売件数、翌日にはケースシラー住宅価格指数と、アメリカの住宅関連指標の発表が続きます。
それらもおそらくは、悪くない数字が出てくるのでしょうが…
バーナンキ議長が最後の仕事として、本当に蛇口を締めにかかるのか判明するまでは、反応が薄いんじゃないでしょうかね。

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あけおめことよろ

2014-01-14 06:30:00 | 金融市場・経済全般
だいぶ更新が遅れましたがw、明けましておめでとうございます m(_ _)m
とりあえず毎年恒例の年賀状なぞ、公開させて頂きます。


さて今年の年明け相場では、昨年と違い“お年玉”は無く orz
それどころか、テーパリング実施を控えて、懸念した通りに新興国相場の下落が拡がってしまいました。

一方で、小売指標の好転を受けて欧州各国の相場が上昇したり、先週末の雇用統計前にも株価が上昇するなど「先進国のターン」な気配が見えています。
予想外に弱い雇用統計で相場は一旦“水入り”となりましたが、週明け相場では、新興国市場は依然として弱含み。
新興国市場からのキャピタルフライトを受けた「先進国のターン」は、欧州を中心に当分の間、続きそうに見えます。
投機資金の“質への逃避”が実体経済に回るまで続けば、今年前半のトピックスは「欧州の復活」ということになるでしょう。

考え得るシナリオの一つであるその流れの上で不安要素となりそうなのが、5月に前倒しされた欧州議会選挙です。
そこで“堅い”ヒト達が優勢になろうものなら、「ドイツさえ良ければいいや」とばかりに、ECBや危機から脱し切れていない各国に対する引き締め方向の圧力が強まることになりかねません。
仮にそうなれば、今年の“Sell in May”は欧州発、ということになる可能性が考えられるでしょう。

とりあえず、その頃には消費税増税後の正念場に直面しているであろうアベノミクスの足を引っ張るようなことはしないで頂きたいところですね。

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置き土産

2013-12-20 00:00:00 | 金融市場・経済全般
蛇口を全開にした“ヘリコプター・ベン”の最後の仕事は、その蛇口を軽く締めることでした。

というコトで、ゆうべの予想は大外れ m(_ _)m
緩和縮小無しを受けて安心のチョイ上げと見ていたワケですが、ふたを開けてみれば、緩和縮小方針の発表を受けて爆上げ。
どんな形で緩和が縮小されるかという不安が解消され、しかもその初動が小さく、ゆっくりと時間をかけるスタンスが明らかにされたことが“受けた”形になりました。

ただ、上海・香港・インドは緩和縮小を受けて素直に下げ。
こうした反応が新興国全体に拡がらなければいいんですけどね。
特に足下の進出先である東南アジアの状況次第では日本企業の業績に影響しかねませんから、緩和縮小が実行される年明け以降の株価については、そのあたりの動きを慎重に見といた方がいいかな、と思います。

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今年もあるか?

2013-12-18 23:59:59 | 金融市場・経済全般
半ばを過ぎた師走相場ですが、折り返し点で「もう一声」とは行きませんでした。
為替の「103円の壁」に跳ね返されては盛り返す、短期投資をやり易い展開ではありましたけどね。
大崩れはなく堅調ではあったということで、今回も「当たらずといえども遠からず」くらいで勘弁して下さい m(_ _)m

一方で今夜未明にFOMCの結果発表を控えた今日は、東証寄付きで跳ね上げ。
今回の緩和引締めは「無し」との見方が強いのでしょう。
今月の雇用統計が“目安”の失業率6.5%に届いていない以上、それは自然な見方と言えます。
その分FOMCを乗り越えたとしても、今夜から明日にかけての株価の跳ね上げは、期待薄ですね。

むしろ今後、年末に控えた投資減税終了への意識が強まることが懸念されます。
年内決済限の25日までは、ときたま神経質な展開が見られるのではないでしょうか。

個人的には、その後の「棹尾の一振」に期待したいなあ、と思ってたりします。

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もう一声?

2013-12-02 08:30:00 | 金融市場・経済全般
11月末締めの調整は、予想した程には大きくありませんでした m(_ _)m
東証後場には日経平均で200円程の急落がありましたが、すぐにリカバー。NYダウの落ち幅も100ドル弱。
月明けにはその分の戻りがあるでしょうが、たいした影響にはならないでしょう。

こうした状況をもたらしたのは、一重にニューマネーの流入だと思います。
既存マネーが多少退出したところで、屁でもないという感じでしょうか。

ネットでもリアルでも年末商戦の立ち上がりが絶好調な状況から、アメリカ国内の景況感は好調継続と思われます。この傾向はもう少し続くでしょう。
日本のボーナスマネーも参入しますから、今月前半は堅調な相場が期待できるんじゃないでしょうか。

波乱要因としては、雇用統計があんまり強すぎると、緩和縮小懸念が再燃する可能性があるでしょう。
その意味で雇用統計前は、ちょっと調整が入るかもしれませんね。

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イエレン・ジャンプ

2013-11-18 15:30:00 | 金融市場・経済全般
11月も半ばを迎え、相場はようやく三角保ち合いから上っ放れた展開になりました。
今日も東証寄付時の利益確定売りや昼休み時間から後場寄付にかけての先物の探り売りっぽい動きは見られましたし、後場に円高にやられた展開もありましたが、それでも日経平均は15100円台後半ですしTOPIXはプラス引け。
概ね強いなあという感じで。

ここに到るまでの間にECBの予想外の利下げがあったものの、それへの反応は一瞬で終了w
アメリカの10月指標は予想より強いものが多かったわけですが m(_ _)m、それへの反応は上だったり下だったり、一定しませんでした。
それに対してイエレン証言で緩和維持の方針が示された後のこの強さは、やっぱりアメリカの緩和縮小への不安が上値の重しになってたんだなあと、あらためて感じさせてくれます。

ワタシ自身は、この動き、もうちょっと待って欲しかったところです。
先週で中間決算発表はほぼ一巡しましたが、書かなきゃいけないレポートが溜まった状況で、自分自身が相場に向き合ってる余裕があんまりありませんから orz

さて、それじゃあこのまま来年明けの“プロレス再開”まで勢いよく行くかというと、そうは思えません。
今月はヘッジファンドの決算月ですからね。
とりあえず20日締めのファンドの動きが今週あるはずなわけですが、こちらはイエレン証言後の勢いが残っていることもあり、そんなに大きな影響は出ないのではないかと思います。
しかし月末締めの分は、そうもいかないでしょう。
月末=週末というタイミングでもありますし、45日ルールの応当日に向けての時期が、ちょうど“プロレス”が盛り上がっていた時期でもあります。
今月末から来月初にかけてのマネーの出入りによる“往って来い”は、結構大きなものになるんじゃないかと、個人的には期待しています。

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株価予想について

※当ブログで2011年4月~2012年1月に開示していた株価予想は、日経平均株価の当日大引け値が、前営業日比で高くなるか安くなるかを、ワタシの独断と偏見で予想したものです。また、それ以外の株価に関するコメントについても、同様のものです。 投資判断は、あくまでも自己責任でなさって下さい。その上で、参考になれば幸いです m(_ _)m

Disclaimer

当ブログは、私、糸井正和の個人的意見を記したものであり、現在・過去・未来における所属企業もしくは契約先企業の公式見解を表すものではございません。また、書かれた内容に関する完全性、適時性等を保証するものではありません。なお、投資にあたっては、自己の判断と責任において行って下さいますよう、お願い申し上げます。直接・間接に関わらず、投資に関する一切の結果について、責任を負うものではございません。