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p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

リングアウトせず

2013-10-31 00:30:00 | 金融市場・経済全般
10月相場も、間もなく終わります。
しかし、今月半ばの債務上限に関するアメリカ議会の「プロレス」を経た後も、相場は相変わらず頭が重いですね。
三角保ち合いの中で6月→8月→10月上旬→先週と底値を切り上げていますが、上がなかなか抜けずに7月→9月→10月と跳ね返されてしまっています。
緩和縮小はまず無いであろう今夜のFOMCは材料視されずに株価は堅調ですが、それはそのまま、FOMCを無事に乗り越えても株価上昇は期待薄であることを意味します。

こうした状況を打ち破って、株価がさらに↑を目指すには、なにがしかの「材料」が欲しいところです。
とはいえ、国内の経済指標が悪くない状況下、今日の日銀金融政策決定会合での追加緩和は期待できません。
今週末から本格化するアメリカの10月分指標も、例のプロレスのおかげで、いい数字は期待できないでしょう。
また、年明けにはそのプロレスが再開するであろうことが、やはり年明けに再燃するであろう金融緩和縮小懸念と並んで大きな重しになっていると思われます。
このgdgdは、もう当分の間、続くんじゃないでしょうか。

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Congratulations!

2013-10-01 00:00:00 | 金融市場・経済全般
前回予想は大外れでした m(_ _)m

米国の個人消費統計は堅調な数字でしたが、市場の反応は今一つ。
続いて暫定予算の採決に関するgdgdが焦点となり、先週末から週明けにかけて、一気にリスクオフ。円高株安が進みました。
チャート的にも、7月高値抜け失敗のダブルトップ(見方によってはトリプルトップ)から5dMAを下に抜ける、非常に悪い形になっちゃいました。

前回の民主党政権のトキも社会保障政策を巡る鞘当ての末に政府機関の一時閉鎖に到りましたから、無理もありません。
ギリギリで共和党のヒト達も良識を示す結果になればいいのですが、結局はモノ別れに終わる可能性も否定できません。
そうなれば、更にもう一押しということになるでしょう。
ただ今回は、問題がそれで終わりじゃないところが、もう一つの問題です。

まずは、次の課題として債務上限問題があります。
尤も、政府機関が一時閉鎖になれば歳出は削減されることになりますから、モノ別れに終わっても、すぐに米国債デフォルトということにはならないでしょう。ただもちろん、そのリスクが無いわけではありません。
万が一にも米国債デフォルトなんてことになれば、米国自身の信用失墜だけではなく国際的な信用収縮が洒落にならない結果をもたらすことがほぼ確実ですから、最後には妥協が成ると信じたいところですが…
その攻防は、こちらもギリギリまで進む可能性が高いでしょう。

次に、11月決算のファンドに関する45日ルールの応当日が、これも10月半ばです。
年末のFOMCでの量的緩和縮小に対する懸念で一旦手仕舞いを考える投資家は、少なくないんじゃないかと思います。
そうなると、今回の投機資金引き揚げも、少なくないんぢゃないかなあ、と。

さらに国内では、来年4月からの消費税増税の是非が、大きな課題です。
既にある程度は織り込んでるだろうとは思うのですが、実際に増税決定となれば、経済成長期待の縮小がもう一押しをもたらすことになるでしょう。

少なくとも月の半ばまでは、ちょっと慎重に構えた方がいいんではないかなあ、と思います。

自分で予想しといてナンですが、今回の予想は外れて欲しいなあ。
尤もそうなったらそうなったで、年末に向けて絶好の買い場になるような気もしますが。

さて、その予想の当たり外れですが…
おカネを頂いている予想の方については、当たり外れについて、今回ちょっといい評価を頂きました。

今朝メール箱をチェックすると、標記タイトルのメールが。
なんかの勧誘かなあ、と思いつつw開いてみると、その標題通りに、これまでの仕事の結果を褒められてました。

どんな形にせよ、褒められるというのは嬉しいものです。
一昨年夏に証券アナリスト職を始めてから2年を超えて、1年越え時の地上波テレビ進出に続いて、いい締め括りになりました。
まあ、まだまだ半人前の域を出てないですけどね。
今度の1年もいい締め括りができるよう、頑張りたいと思います。

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破れ鍋に蓋は閉じるか

2013-09-26 09:00:00 | 金融市場・経済全般
FOMCでの量的緩和縮小見送りを受けて跳ね騰げた株価は、その後の勢いはやや足りず。
7月高値を抜けずに、ジリジリ下落気味です。
9月は無事乗り越えたものの、来月のFOMCでの緩和縮小や米国の債務上限問題への懸念が、↑方向への動意を抑えているのかもしれません。

昨日25日は配当確定日で、東京エレクトロンと米Applied Materialsの統合というニュースがあったにも関わらず、日足陰線。
その中でも東証大引け時の先物先導の急落は、配当を求める買い手を振り落す、大人の個人狩りなんぢゃないかなー、とか思ったり。
個人を相場から退出させるような振舞いは、相場にはあんまりよろしくないのですが、それを言っても仕方ありませんね。
チャート的には日足が鍋蓋を形成しちゃった感じで、こちらもあんまりよろしくありませんね。

ただ、今月末は半期決算ですし、金曜の夜に出てくる米国の統計は、比較的堅調が予想される個人消費関連です。
週末から来週頭にかけては、もう一度7月高値チャレンジで鍋の蓋を外す動きに期待したいと思います。

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やっぱりCame back in September

2013-09-17 09:00:00 | 金融市場・経済全般
前回エントリ後の株価上昇は、意外なほど強いものでした。
シリア紛争へのおそれもあって、8月末のリスクオフは、思った以上に大きかったものと思われます。
そうした“大人の帰還”の翌週にはオリンピック御祝儀相場。
先週寄付きには、現物の上げを先物が叩き落として「大人ってやっぱり酷い」と思わせてくれる局面もありましたがw、結局はニューマネーの勢いに押されて上げに転じました。
更に昨日は、タカ派として知られるサマーズ元財務長官がFRB議長候補から外れたことから、金融引き締めに対する警戒が後退。ドル高株高が進みました。我々は手出しできませんでしたけどね。
結果として、三角保ち合いを上っ放れて、7月高値越えを狙う展開でした。

ただ、ゆうべの夜場後半は、米国でFOMC警戒と思われるジリ下げ。
今日~明日の東京市場も、その流れで行くんではないかなぁ、と思います。

もっとも、今月の米雇用統計は市場コンセンサスを大きく割り込む数値でしたし、次期FRB議長最有力候補となったイェレン現副議長はハト派。
今回の緩和縮小が見送りとなるだろうというワタシの予想は変わりません。
明日の“山”を超えて、再度↑を目指す展開に期待したいと思います。

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大人の事情?

2013-09-02 08:45:00 | 金融市場・経済全般
先々週末の米新築住宅統計は、市場コンセンサスを大幅に割り込む悪化。それに対して堅調なNY株価…ではあったのですが、週末を挟んだ円高で先週明けの東京市場は元気無し。
…という展開で、前回予想は「当たらずといえども遠からず」くらいで御勘弁下さい m(_ _)m

東京市場の元気の無さは更に続き、8月末大引けは13,388.86円。7月に続き、2ヶ月連続の月足マイナスとなってしまいました。
その月末の株価下落では、大人のポジション調整の可能性も指摘されてたりします。
5月末決算ファンドの四半期調整でしょうかね?週末も重なってましたし。
であるならば、月初の今週は、マネーの再参入で株価上昇が期待できるハズなのですが…

近付くFOMCに向けて、今週末には米雇用統計が控えています。
マネーの“戻り”は、おっかなびっくりになるんではないでしょうか。
だだ下がりにはならないものの、元気の無い相場が続くと見ておきましょう。

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相場も盆明け

2013-08-23 12:34:56 | 金融市場・経済全般
夏のアノマリーである「盆の円高」が終了したようで、ゆうべから円安が進行しています。これにつれて東京市場の株価もだいぶ上昇しました。
とはいえ、7月下旬からの三角保ち合いの域を脱していません。
出来高も昨日までよりは増えて、東証1部前引け時点で10億株を超えてきましたが、まだまだ薄商いと言えるでしょう。

夏休みモードが抜け切れていないというところでしょうが、一方ではQE3縮小をにらんで、おっかなびっくりという面もあるのでしょう。
直近で発表されたFOMC議事録でも、緩和縮小への意見が述べられていますしね。

その意味で注目なのが、今夜の米新築住宅統計だろうと思います。
長期金利が上昇している状況下、あまり良い結果は期待できません。
ただ、悪い結果が出れば、それはQE3縮小先送りへの期待となり、株価は上昇する可能性が考えられます。
とはいえ、ソレは一方で円安阻害要因でもありますから、東京市場への影響は限定的かな~、と。
ゆうべからの円安で騰げた分、なおさらですね。
その上で週明けは、週末の米国市場の堅調さを好感して一段高、とか予想してたりするのですが、さてどうなるでしょう。

ワタシ個人としては、今月いっぱいまでヒアリングが詰まってますし、レポートが積み上がっていて、相場に付き合ってる余裕がありません orz
動き出すのは、もうちょっと待ってて欲しいなあ、というところなのですが…

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Don't Forget to Come Back in …

2013-08-01 00:00:00 | 金融市場・経済全般
7月末の日経平均終値は13,668円32銭。結局月足は80円近い陰線で終わってしまいました。
選挙明けはひょっとしたらという期待もあったのですが、上海2,000元防衛隊に助けられた形の上げ局面は見られたものの、先週末から今週にかけて下げ基調は止まりませんでした。
個人的にも、下げ相場の流れが読めない自分をいつも通り再確認しています orz

その最大の要因はおそらく、ゆうべから今夜まで行われているFOMCでしょう。
FRB関連要人の発言にタカ派寄りのものが多く見られることもあり、QE3による流動性供給の絞り込みに対する懸念が強いのであろうと思います。


そのQE3に対する評価はいろいろありますが、今回は米国債利回りの期間構造を切り口として考えてみましょう。

QE3の発表は昨年9月ですが、この年初までは債務上限問題という別のリスク要因があり、長期利回りの低下という意味では、なかなか効果は出なかったように思えます。
1月からその効果が出てきて、緩やかにではありますが、長期利回りの低下が見られました。
短期利回りはゼロ金利政策の影響下にあって動きは小さいですから、それは長期利回りの「相対的」低下(イールドカーブのフラットニング)として現れます。
それがガツンと進んだのが4月です。

イールドカーブのフラットニングは一面においては、期間リスクに対するリターンの相対的低下を意味します。
投資家が同水準のリターンを求めるにはより高いリスクを取る必要が生じる状況であり、バブルの一側面と見ることもできます。

それが進む状況を見て、その傾向が更に加速するようならバブル化するとの懸念を抱いたのかもしれません。
バーナンキ議長が流動性供給の絞り込みの可能性に言及したのは翌5月。
そこから長期利回りの相対的上昇(イールドカーブのスティープニング)が始まり、直近の米10年債利回りは、4月末と比べて1%近く高い水準になっています。
これは設備投資等の長期投資を阻害する要因であり、それによって雇用の拡大も制限されます。

こうした状況下で、雇用に対して責任を持つFRBが流動性供給の絞り込みという手を本当に打ってくることはないんじゃないかなあ、と思います。
9月という見方も多いようですが、よっぽど米国景気、特に雇用情勢が良くならなければ、年末以降になるんではないかと、個人的には思っています。
とはいえ年末商戦では消費を喚起したいでしょうから、それまでの間に金利先高期待をもたらすような“揺さぶり”くらいはあるかもしれませんね。
いずれにしても、今夜それが動き出す可能性は低いでしょう。

じゃあ、ひと山超えてまたリスクオンになるかというと…


次の“機会”は9月までありません。
その間は、大きなリスク要因が一つ無くなるのは確かです。足下で拡がる新興国経済への懸念も、大元にはドルキャリー縮小への懸念があると思われますから、一時的に縮小する可能性が考えられます。
ある程度の回復は、期待できるでしょう。というか、したいですw
でも、5月下旬のバーナンキ・ショック以降、出来高が減って「大人の遊び場」になってしまった東京市場では特に、これから夏休みモードに入る海外機関投資家サン達の影響が大きいだろうと思います。
本格的な戻りは、彼らが夏休みから戻ってくるころの“次の山”=9月を超えてからになるんじゃないかなあ、とか思ったりします。

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期待先取り?

2013-07-16 06:30:00 | 金融市場・経済全般
この2週間で、日経平均はだいぶ戻しましたね。

バーナンキ議長の緩和継続発言ECBによる低金利の維持方針表明といった要因で、金融引締めへの懸念が後退した面はあるでしょう。
でも日経平均が上がった時間を見ると、上海の“2,000元防衛隊”出動と思しき上げに提灯を付けた先物買いに持ち上げられた部分が、より大きいように感じられます。

昨日も東京時間にあたる時間帯の値動きを見ると、それが繰り返されたように見えます。
ただゆうべについてはそれ以上に、夕場時間帯に入ってからの円安進行と共に切りあがった分が大きいですね。
アメリカの小売指標がコンセンサス以下であったのにこうした状況になったということは、週明けの日本市場で参院選での自民党勝利への期待が高まると見て、それを先取りしようとの思惑が少なからず働いているのではないでしょうか。

そうなると、仮に今日の相場でまた上海の“2,000元防衛隊”出動があったとしても、それによって持ち上げられる分以上に既に騰がってしまっていて、ここまでのように上海の株価上昇を受けた日経平均の上昇が見られないということになる可能性があるだろうと思います。
まあ、美味しいお小遣いは、そうそう繰り返しは頂けないだろう、ということですねw

それでも“ねじれ”解消後の景気刺激策への期待もあって、今週は堅調な相場が期待できるだろうと思います。
ゆうべの分の利確も、選挙結果が出るまでは待つでしょうしね。

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折り返し

2013-07-01 09:00:00 | 金融市場・経済全般
2013年も半ばを過ぎました。
前半戦の最後は大幅高で終わり。
6月末決算のファンドによるマネーの出入りと、半期決算に対する意識のどちらが優勢になるか読み難いと思ったのですが、バーナンキ・ショックからの立ち直りの流れの中で、後者が優位になったようです。

さて7月相場の立ち上がりですが、相変わらず読み難い状況が続いています。
先月末の“出”が少なかった分、ファンドマネーの戻り効果は期待できないでしょう。
緩和自体は継続ですが、相場はアメリカの緩和絞り込みに対する懸念を常に意識せざるを得ません。今週末の雇用統計は、かなり強く意識されるでしょう。
日銀はその代わりになるほど、緩和に対して腰が据わってませんしね。短観が改善していますから、なおさらです。
ヨーロッパの危機感は薄れつつあるようですが、これから夏休みモードに向かう時期です。
国内は自民党が参院選に勝てば多少は“御祝儀”があるかもしれませんが、ほぼ織り込み済みではないでしょうか。

とりあえず今週は、方向性が見え難い状況になるんではないかな~、と踏んでいます。

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黒田ショック後1週間

2013-06-18 09:30:00 | 金融市場・経済全般
期待された先週火曜日の日銀金融政策決定会合の結果は「ゼロ回答」。ワタシの予想も外れてしまいました m(_ _)m
GDPの年率4.1%成長は過熱と判断したんでしょうか。

これに対して市場は失望。
当日欧州時間に入って、債券・株式共に世界同時安、金・原油安、円高のリスク・オフが一気に進みました。
投機(当機)は乱気流を抜けました」というワケには、なかなかイキません。
その後も持ち直した局面はあったものの、円高株安が大きく進みました。

尤も、全てを日銀のせいにするわけにはいかないでしょう。
ECBの債券買入れプログラムに“実質上の”制限があるとの見方を、メルシュ専務理事アスムセン理事が相次いで示しています。
またこれに先立って、アメリカからはタカ派の連銀総裁の緩和継続発言というサポート要因が出てはいましたが、景気回復を受けて米国の格上げ方向への見直しが為される中で、アメリカの緩和縮小に対するおそれが強まった部分もあるかもしれません。
日米欧がいずれも緩和に慎重となれば、そりゃリスク・オフにもなりますょね。

とりあえず先週末のSQを越え、昨日の東京時間は、幸先の良い立ち上がりになりました。
毎日のチャートを眺めていると、底値で買いたい意欲が依然として強く残っていることが感じられます。
昨日も、ソレが出た部分があるのだろうと思うのですが…

製造業にも住宅にもよい指標が出たNY時間の勢いは続かず、後半にレンジを切り下げる展開。
円もやや高くなってますね。
FRBの緩和縮小に対する懸念は、まだ拭い去れていないように思えます。

こうした状況下、今夜から明日晩にかけてのFOMCに注目が集まります。
相場としても、様子見ムードが強まる可能性が高いでしょう。

期近の指標では、消費が上げ止まりを見せたものの、上記の通り製造業や住宅が好調。緩和縮小が懸念されるのも、無理からぬ状況です。
ただ、前の週に日銀の失態を見せつけられたわけですから、FRBとしても、その轍を踏みたくはないでしょう。
前回の「緩和強化と引締め、どっちもアリよ」よりは、緩和寄りのコメントくらいは期待してもいいんじゃないかと思います。

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弾幕薄いよ!

2013-06-11 09:45:00 | 金融市場・経済全般
先週末の米雇用統計が悪くなかったことを受けて株価・為替共に反転。今日もその流れが続いています。
とはいえ、ソレが決して、手放しで良いと言える数字ではなかったためか、戻りは限定的です。

今日の日銀金融政策決定会合の結果待ちという面もあるでしょう。
ただそれ以外にも、特に為替に関しては、「異次元緩和」発表後の通貨発行に対する非充足感があるような気もします。
「異次元」というには円が足りてないよ、という市場の声があるのではないかと思うのです。

かつての日銀と比べれば、これでも大きな変化だと思います。
また、物価に対する影響度を考えれば、時間をかけた緩和にしたいのも、無理からぬところではあります。やっぱりそこは「物価の番人」ですからねぇ。
でも、市場はリーマン・ショック後のFRBによる量的緩和を見ちゃってますからねぇ。

もっとも日銀新体制は、そんなことは百も承知でしょう。
市場を失望させないだけの“手”が打たれることに、期待したいですね。

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元の木阿弥

2013-06-07 09:15:00 | 金融市場・経済全般
ゆうべはガツンと円高、来ちゃいましたねぇ。
一時的とはいえ1ドル=95円台は、黒田日銀の「異次元金融緩和」発表前のレベルまで戻ってしまった形になります。
当然株価も、大きく割れて寄り付きました。

個人的には月初に100円割ったところでクルマのパーツを発注してしまったのが、早まったなあ、というところです。
所詮200ドルちょっと、送料含めても300ドル足らずなので、ソレで「損した」のは1,000円チョイではありますが、あまり気分のイイものではありません orz

さて、その要因としてはまた、米雇用統計に対する不安による安全資産としての円買いとか、FRBの緩和継続を見込んだとか、ECBが緩和拡大に慎重姿勢だったことによるドル売りの反動とか、いろいろ言われています。
いろいろ言われているということは、明確にコレという理由が見当たらないワケで。
おそらくは、市場全体の不安感が臨界点を超えたところで、一気に安全資産への逃避が進んだということなのでしょう。
今夜の雇用統計が悪くない結果なら、ある程度はリバウンドがあるでしょうが、それでも来週末のSQまでの本格回復は、ちょっと厳しいかもしれませんね。
とりあえず、来週の日銀金融政策決定会合で、何らかの“手”が出てくる可能性は高くなったと言えるでしょう。ETF/REIT購入枠の“おかわり”くらいはあるかな?

その日銀によるETF買いですが、4月の株価上昇過程での購入額より5月後半以降の株価下落過程での購入額が低くなっている点が目につきます。
アベノミクス+日銀新体制の象徴としての株高を演出するために多目に突っ込んだのが、結果としてファンドの養分になってしまったというところでしょうか。
為替の方で直接介入が打てない状況下、仕方のない面はあるかもしれません。

そうした意味で今は、間接的に金融主体の行動を促す政策の方が、効果が出る可能性が高いように思われます。
前回の金融政策決定会合の際にその可能性が取り沙汰された、日銀当座預金付利の引下げもしくは撤廃なんかは、いいんじゃないかと思うんですけどねぇ。
やっぱり銀行さんからの「ソレはやめてくれ」プレッシャーが強いんでしょうか?

今夜の米雇用統計で更に円高が進むようなら、しがらみを振り切って、思い切った“手”を打って頂きたいものです。

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失望

2013-06-06 09:00:00 | 金融市場・経済全般
昨日の東京市場では、安倍政権の成長戦略に対する失望売りで日経平均が急落しました。

NYダウが、5月末は景気指標が好結果であったにもかかわらず下げ、6月入り時には製造業指数が大幅に悪化したのに値を戻したことを見ても、直近の乱高下は、決算期を迎えたファンド資金の出し入れがもたらした部分が大きいように見受けられます。
株価を維持するためには、彼らに対して分かり易い説明をすることが重要なのでしょう。

これに対して、発表された成長戦略は、具体性に欠けるとの評価が一般的なようです。
ワタシ的には、医療分野だけやけに具体的だと感じられ、省庁縦割りな仕組みが色濃く出ていると思いました。医療費の国庫支出削減という、成長戦略とは逆向きの意識が前面に出ている感も拭えません。成長が求められる反面、財政状況の改善も求められているのは確かですが、今回は成長戦略なのですから、経済全体を刺激する具体策をより多く盛り込んで頂きたかったところです。

さて、ゆうべのADP雇用統計は期待外れ製造業受注も予想以下と、株価上昇を牽引してきたアメリカ経済に関して、よろしくない指標が増えてきた感があります。
放っておけば、株価下落基調の中で参院選を迎える可能性が見えてきたと言えるでしょう。
ここいらで何か、新たな一手に期待したいところではあるのですが…

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ジェットコースター(下り)

2013-05-27 13:00:00 | 金融市場・経済全般
先週の相場は、とんでもない展開でしたね。
今年は“Sell in May”は無さそうだと書いた翌日の急激な下げは、完全に想定外。ここのところ、ちょっと逆神モードに入ってるかもしれません orz

さて、この急落の要因としては、中国の景気指数の悪化とか金利上昇とかそれに対する日銀の債券買いへの提灯買いによる資金シフトとか、色々指摘されています。でも、どれも決定力に欠けるように感じます。おそらくは、それらの複合要因ということになるのでしょう。
ただ、その結果としての投資家のアクションは、ヘッジファンドによるコール買いポジションの解消とか、投資銀行による先物売り崩しが観測されているもようです。
前者は、決算対策のやっぱり“Sell in May”だったと言えそうです。一方で後者は、その買戻しが相場回復の引き金になり得る要因と言えるでしょう。問題はそれがいつ来るか、ですが…

一つ想定していたのは今日の日銀さんに合わせてくる可能性だったのですが、戻しの弱さを見る限り、それは無かったと思われます。
次は月末のファンド設定か、月明けのファンド新年度入りか、あるいは凪のところで仕掛けてくるか…
個人的には、週明けともなる月明けの可能性が高いんではないかなあ、と思っております。
参院選に関する思惑に対する期待も、きりのいいところで入り込んでき易いでしょうし。

また外したら、ごめんなさい m(_ _)m

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材料無視

2013-05-22 12:00:00 | 金融市場・経済全般
いやいや、相変わらず元気な相場ですねぇ。

週明けこそ、アメリカ債務上限一時引き上げの期限切れを嫌気したか、週末の先物終値より下げて寄り付きましたが、その後はほぼ上がる一方。
散々びびっていた北朝鮮のミサイル発射も、実際に発射されてみると、むしろ市場にとっては「打ち上げ花火」みたいなもので。
貿易赤字の拡大も関係なし。

これはやはり、ニューマネーの継続的流入が大きく寄与しているものと思われます。
証券会社が対応しきれなくて日本株ファンドの受け入れを停止しちゃうくらいですからねえ。

この資金流入やそれに対する期待が続く間は、株価は堅調さを維持するでしょう。
問題はそれがいつまで続くか、です。
それが完全に読めるようなら、こんなとこで外れることの少なくない予想を開陳しているわけはないのですが…w

とりあえず海外要因として月末のファンド決算がありますが、そちらはこの株価上昇傾向それ自体が、売りを防ぐんではないでしょうか。
一方の国内要因は、来月の夏ボーナス支給で、給与天引き積み立て型(年金含む)の投資資金流入増が一段落着くまでは、大きな要因は見当たりません。
3年目にしてようやく“Sell in May”は止まりそうだと言ってよいでしょう。

もちろん、材料として市場が調整局面に入る要因は、引き続きたくさんあります。
まず今夜の注目は、バーナンキFRB議長の議会証言です。
先週までのFRB関連要人発言に引締め方向のものが多かったのは懸念要因ですが、週明けはむしろ緩和維持方向のものが多くなっています。
バーナンキ議長の発言がその流れに沿ったものであれば、株価にはむしろ、プラスに働くでしょう。
空気を読むことが巧いバーナンキさんですから、そこは期待したいところですね。

さて、ワタシ自身は、今日もこれから外出です。
じっくりと相場に向き合える頃には相場が終わっていた、なんてことにならないことを願いたいです。

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株価予想について

※当ブログで2011年4月~2012年1月に開示していた株価予想は、日経平均株価の当日大引け値が、前営業日比で高くなるか安くなるかを、ワタシの独断と偏見で予想したものです。また、それ以外の株価に関するコメントについても、同様のものです。 投資判断は、あくまでも自己責任でなさって下さい。その上で、参考になれば幸いです m(_ _)m

Disclaimer

当ブログは、私、糸井正和の個人的意見を記したものであり、現在・過去・未来における所属企業もしくは契約先企業の公式見解を表すものではございません。また、書かれた内容に関する完全性、適時性等を保証するものではありません。なお、投資にあたっては、自己の判断と責任において行って下さいますよう、お願い申し上げます。直接・間接に関わらず、投資に関する一切の結果について、責任を負うものではございません。