マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

EF5870の特徴について

2010-05-28 00:10:00 | EF58のアルバム
Fe4のメンバーであるlineさんのブログで『原形小窓で大ひさしのEF5870』というEF5870に関する記事をアップされましたが、今月号(2010年7月号)のレールマガジンに、偶然にもEF5870に関する記事が掲載されておりましたので、実車の写真も交えて記してみたいと思います。


まずはlineさんの写真より。



懐かしい東北本線121列車の写真です。早朝に上野駅を出発し、6時間強を掛けて郡山まで行く普通列車。

一見してツララ切り付きの元上越型の原形小窓車に見えますが、実は違うことが分かりました。


69~72号機は、昭和29年に川崎・川重で製作された同次型の車両で、この号機から大きな仕様変更がされたそうです。後期では当たり前であった運転台窓上の「水切り」の設置、誘導添乗のステップ・握り棒を設置したことなどです。
ここから私らの年代の常識的スタイルが始まったわけですね。

そして、これには驚いてしまったのですが、同一ロットで原形小窓として登場することになっていたにも拘らず、69・70号機は見込みで大窓のスタイルで製造してしまったため、そのまま大窓で竣工ということになってしまったらしいのです。
つまり、70号機の原形というのは、正式には「大窓」だったということになります。

では、lineさんの写真で見る原形小窓とはどういうことか・・・となるわけです。

原形大窓で誕生した70号機は、宇都宮機関区(後の宇都宮運転所)に転属後、高崎第二・長岡第二に配属になった他のEF58と共に、ガラスの変更・ツララ切りの追設に合わせ、写真にある原形小窓と酷似したスタイルになったそうです。




こちらの写真は過去ログでアップした宇都宮運転所の102号機の写真を部分的に拡大したものです。ちょっと画像が荒れていて判りづらいかもしれませんが、原形小窓の下端に注目していただきたいと思います。

通常の原形小窓は上端がR付きで、下端がスパッと角になっているわけですが、lineさんの撮った70号機を見ると、下端にもRが付いていることが判りますね。
この点については、やはり「変形機」であるということです。




以前にアップいたしました、70号機牽引「おが3号」の写真です。
確か70号機をアップしたけど、特徴のあるような印象がなかったんですよね。それもその筈、私が撮った70号機は、何と、Hゴム化されてしまっていたからなんですね。末期まで残った宇都宮運転所のEF58は、全てHゴム化され、さらに晩年はデフロスタが装着されてしまったんですね。

ここまで記した限りにおいても、この70号機というのはかなり大きな変遷を経てきたカマだったわけです。私もこれといったEF58の資料を持っているわけでもないので、経緯を初めて知り、ただただ驚くばかりです。
しかも、ツララ切りが付いているにも拘わらず、生粋の上越型ではなかったという事実。これには大きなショックを受けました。

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おおみや鉄道ふれあいフェア2010:DE10他シークレット?篇

2010-05-27 06:56:00 | 写真撮影
おはようございます!!!

って、それほど元気なわけではないのですが、また早い時間にダウンしてしまって、このところ5時前後に起きてしまうことが多くなってしまいました。まるで森田健作のようです。

さて、『JRおおみや鉄道ふれあいフェア2010』ですが、大体一通りのご紹介は前回記事で終っています。ただ、DE10他のディーゼル機関車に関連したものが残っています。屋内展示については、過去ログ『おおみや鉄道ふれあいフェア2010:屋内展示JR貨物篇』においてDE101675の「イヤ~ん!」な姿をご紹介しておりますのでご参考まで。
今日は、屋外に居たディーゼル機関車をご紹介したいと思います。

※撮影は、平成22年5月22日です。




案内ではEF651063と共に整列して工場裏手に展示されていることになっているDE101594でしたが、何故か庫の中に入っていて顔を見せているだけの状態になっていました。もしかしたら、移動が出来ないほど足回りが悪くなっているのでしょうかね?どう見ても展示対象外!という様相です。


朝一で撮影後に同センターを訪問した際、入場者でごった返していたため、入場列が大栄橋の上まで伸びていたんですね。列は引き返してくるわけですが、並ばないといつ入れるか分からないので、取り敢えず大栄橋を登って行ったんです。そしたらこんな風景になっていたんです。




お座敷客車「くつろぎ」のヘッドマークを付けたDE101099が停まっていました。ミステリーツアー用の展示物のようですが、ヘッドマークの方向はツアーのコースと逆向きになりますので、大栄橋から覗けるように意識して展示されているようです。




さらに奥には、DE111031に「はくつる」のヘッドマークを掲げて展示してあります。この2機の間をすり抜けるようにツアーの「はやて号」が通り抜けていきます。
元々入換用の機関車なので、ヘッドマークステーが付いていないことから、非常に不恰好なマークスタイルですね。でも、公開展示ではあまり見ることの出来ない姿です。

私も4年連続でフェアに参加していますが、この場所に展示物があるのを全く知りませんでした。それとも、今回が初めてなのでしょうかね?また来年もこの場所をチェックすることといたしましょう。


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おおみや鉄道ふれあいフェア2010:屋外展示EF65&EF80篇

2010-05-26 06:47:00 | 写真撮影
おはようございます。

1回アップした筈なのに、何故か登録されずに全部飛んでしまい、早朝から寝込んでしまいそうなつばさです。

思い出しながら打てるがどうか・・・参りました。


今日はメインと勝手に決め付けているEF65535とEF8036の画像を中心にアップいたします。

※撮影は、特記以外、平成22年5月22日です。




今回も登場した「惜別」マーク付きのEF65535です。
廃車・解体の危機に陥っているらしく、工場までの沿道では署名活動が盛んに行われていました。帰り道ですが、もちろん署名をしてきました。




逆光側にはブルトレのヘッドマークが用意されました。「北斗星」の撮影後、10時くらいに入場したのですが、午前中は「富士」のヘッドマークが掲げられていたようです。この丸型のマークの方が、私の年代的には馴染みもあり、しっくり来ますね。




午後になって、シービーさんlineさんと合流し、再び会場に入りました。おそらく12時から「はやぶさ」に付け替えられたのではないかと思います。
他にもマークが用意されたようですが、この後も付け替えがあったのでしょうか?
それにしてもここは眼前に障害物もあり、非常に窮屈で撮影しにくい場所でした。


さて、次は私的に最大のメインであるEF8036です。
何年か前の公開で展示されたことがあるようですが、その頃は通っていなかったので保存されていることを知りませんでした。




期待通りに装着された「ゆうづる」のヘッドマーク。現役時代に撮り逃しただけに、感慨も一入です。

しかし、展示方法が非常に悪かったです。EF510-501「カシオペア」とかなり近接した距離にあるため、それぞれを撮りたいテツの画角が交錯してしまい、お互いに「さっさと撮って退けよ!」状態になってしまうんです。せめて背中合わせに撮れるくらいの距離を置かないと、渋滞やトラブルの基になるだけですね。
したがって、こんなアングルしか撮れなくなってしまうのです。




こちらは逆光側です。何もないノーマルの顔。しかし、貨物列車の牽引がメインのカマでしたから、ある意味こちらの姿が自然です。
こちらも窮屈でしたが、比較的にさっさと撮って長居しないので、早く撮影することができました。

しかし、せっかくの私的メインをこの程度の写真で終らせたくなかったので、ちょっとヒラメキがあり、4台並びを撮った基の場所に戻りました。




35mm判換算で400mm程度が必要ですが、遠くから正面がちに抜くアングルです。ヨコ位置だとウザイほどの群集や手前のEF510-501に画面を浸されてしまいますが、タテ位置にすることによってこれを回避することができます。
圧縮され過ぎて納得までは行きませんが、取り敢えず車体全体を撮れたので良しとしました。



昭和57年10月12日 常磐線 荒川沖~土浦間にて

現役時代の写真が1枚だけありました。黒屋根貨車を連ねて走る、昭和のワンシーンですね。
もう28年も前の写真になりますが、この時代の車両がキレイな状態で今に残っていることは、ファンとして嬉しい限りです。




最後に、工場裏手に展示されたEF651063貨物色の「さいたま新都心」ヘッドマーク付です。
ここには例年ED6217や廃車前提のカマが置かれているので、この車両も廃車・解体待ちになってしまったのでしょうかね?
それにしても、「さいたま新都心」ヘッドマークは、何のために作成されて、イベントで使用されたのでしょうか?私には全く記憶がありません。


一応メインはこれでお終いとなりますが、まだ若干の報告事項がありますので、もう2回ほどお付き合いくださいませ。

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おおみや鉄道ふれあいフェア2010:屋外展示EF510篇

2010-05-25 07:08:00 | 写真撮影
おはようございます。
仕事上のトラブルがありまして、精神的にちょっと参っちゃいました。久し振りに胃が痛くなってしまいましたわ。外回りが多いために、思うように時間が取れなくてイライラです。

まあ、それはそれとして、『JRおおみや鉄道ふれあいフェア2010』の続きをご紹介したいと思います。今日は屋外展示されたEF510をご覧いただこうと思います。

※撮影は全て平成22年5月22日です。




午前中に撮影したので、ちょっと逆光気味で暗くなっちゃいましたね。
私的には近所を試運転で走っているので、もうすっかり見慣れてしまったEF510-501と、日本海からのお客様であるEF510-1トップナンバーです。赤いEF510は関東で見ることが出来ないカマだけに、こういう機会にでも逢えるのは嬉しいですね。




新生時の甲種回送からお付き合いがあるので、もう新車という感覚もなくなってしまいました。「北斗星」のヘッドマーク付を初めて見て、まあ、なかなか似合っているかな?という印象です。ナンバーの「E」がヘッドマークに隠れてしまうんですね。FF510にも見えてしまいます(笑)。




反対側には「カシオペア」のヘッドマークが掲げられていました。6月から運用に入るウワサが飛び交っているようですが、如何なものでしょうか?本来であれば専用塗装機しか運用されないと思うのですが、もし6月から運用に入るとすれば、短期間のみこの塗装とヘッドマークの組み合わせが見られることになりますね。




そしてこちらが赤いEF510-1、トップナンバーです。別のどうと言うものではありませんが、トップナンバーというのはレアな感じがして良いですね。撮影に行っても、なかなか撮ることが出来るものではありませんし。
東京方には「おかげさまで20周年」のヘッドマークが掲げられていました。しかし、柱が思いっきり邪魔ですね。




反対側には「みどり 大阪←→東京」のヘッドマークが掲げられていました。昨年、一昨年は屋内でEH500に取り付けられていたものですね。いっそのこと、「あけぼの」でも付けちゃえば良いのにね。イベントですから。




今年は4機が屋外に並びました。年々ボリュームが少なくなってますね。

次回は奥に停まっているEF65501とEF8036を中心にアップいたします。

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おおみや鉄道ふれあいフェア2010:屋内展示電車篇

2010-05-24 00:53:00 | 写真撮影
こんばんわ。
また1週間の始まりですね。今週も仕事が急がしそうで憂鬱です。1日雨らしいし、嫌だなぁ~。

さて、昨日は990人もの方にご来場いただきました。お陰さまでなんと・・・
200000HIT達成!
一気に行ってしまいました。ありがとうございます。

で、今日は困りましたね。タイトルはこうして選んだものの、中身が・・・。
今日は屋内展示のJR東日本分の電車篇です。



205系他 展示外車両

こちらは展示対象外ですが、毎回それなりに楽しめるセクションです。でも、やはり先頭車じゃないと味気ないですよね。手前の武蔵野線用205系のほか、南武線用の205系や185系特急電車も居ましたが、中間車ばかりで精彩に欠けました。この辺りも今回の展示物の薄さを感じる要因だったように思います。



クモハ115 車掌体験ツアー

115系で何やらヘッドマークが付いていたので、「何だろう?」と思いつつ近寄ってみると、こんなコーナーがありました。これも今回が初めての企画ではないですかね。何処かの車掌区の方が出張ってきているのでしょうか?
当該車両はパンタからの集電が出来ないのに、何故か電源が入った状態です。テスト用の通電設備があるということなんでしょうね。




サイドから見ると、下回りは台車が仮となっており、非常に滑稽な風景となっていました。来客のオネェちゃんが何やら一所懸命に車内放送をしていましたね。私も「せとうち」に行くとやらされそうになるのですが、本業ではないので一応お断りしております。※駅放送だったら本業でしたけど。




別の棟では、片割れのモハ114が休憩所として使用されていました。昨年はここにカニ24「北斗星」が留まっていたと思いますけど。

えっと・・・これだけなんですけど。

ちょっと寂しくありません?少な過ぎでしょ。

この後はメインの屋外展示へと続きます。屋内展示はちょっと枚数がかさばるので、2回に分けてアップする予定です。

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