マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

14系「つばさ51号」

2007-06-18 01:15:18 | 国鉄・JR機関車(交流・交直両用型)
こんばんわ。

今日は、「ひばり」に続いて東北線のシリーズになりますが、14系で運転されていた「つばさ51号」をお届けいたします。

キハ80系特急「やまびこ」から独立して誕生した「つばさ」は、キハ181系化、そして485系電車化と様々に使用車両が変化した特急ですが、東北新幹線の開業まで長きにわたり、一貫して上野~秋田間を守り続けてきた、由緒ある東北特急のひとつです。他の東北特急が改正の度に次々と増発されていったのに対し、「つばさ」は依然2往復体制を維持していました。これは、上野~山形間を結ぶ「やまばと」「ざおう」や上野~秋田間の急行「おが」、そして、夜行の「あけぼの」「津軽」といった数々の補完列車があったからかもしれません。
しかし、お盆や年末年始の輸送では、当時臨時の夜行列車も増発の限界に達しており、、昼間に臨時特急を設定せざる得なかったのかもしれません。
そこで、多客時に必ずと言って良いほど運転されていたのが、14系客車を使用した特急「つばさ51号」でした。

昭和40年代後半から昭和50年代に掛けては、北海道や紀勢、山陰、四国といった非電化地域を除き、昼間は電車特急が隆盛を極めていた時代です。ですので、列車速度が落ちる夜間(客車夜行や貨物の多い時間)にしか客車特急を増発することが難しかったといえ、全国的にも昼間の客車特急は珍しかったといえます。その中でも恒常的に運転されていたのが、西の「しおじ51号」と東の「つばさ51号」だったのです。(先にご紹介したはつかり51・52号は後から設定されました。)


昭和52年頃 東北本線 宇都宮駅にて スハフ14「つばさ51号」
終始14系を使用していた「つばさ51」でしたが、極初期の頃、14系客車の製造が間に合わず12系客車を使用し、特急料金を100円引きで運転したという逸話が残っています。
電車特急でも非リクライニングシートが多数あった中で、スピードが遅いといいつつも、簡易リクライニングは好評だったと聞いております。(後に構造に関して非難を浴びたようですが。)
写真は、宇都宮駅停車中に撮影したものですが、本来この「つばさ51号」は宇都宮駅通過のはず。ですから、写真も撮るつもりはなく見送っていたのですが。何故停まってしまったのでしょうか。今もって原因は分かりません。



昭和56年1月5日 東北本線 豊原~白坂間にて ED7521の牽引する「つばさ51号」

「つばさ51号」は、大宮駅を出ると宇都宮は通過とし、機関車交換の必要な黒磯駅に停車しました。ここからは、東北交流区間のエースであるED75の出番となります。
写真は劣化による色とびで燻った色彩になっていますが、ブルーの14系には赤い電機も良く似合います。


長い間臨時特急のエースとして運転されていた「つばさ51号」でしたが、意外に写真を撮った枚数は少なかったです。やはり、特急列車の必需品であるヘッドマークが付かなかったのが最大の原因ではないかと思います。
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2 コメント

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Unknown (シービー)
2008-06-19 16:52:30
そうですね、自分もHMが付いてなかったので枚数が少ないです。
客車のテール姿も、駅撮りは1枚もなくて走行のしかないです。
ただ文字のみのバックサインだった事は良かったと思っています。
福島駅の窓口で、上りのつばさ51号に乗ろうと指定を申し込んだら満席で、立席でといったら発売してくれなかった事があったんです。
立席特急券って売らないって事あったんでしょうかね。
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Unknown (キハ181つばさ)
2008-06-19 20:17:56
シービー様
昔は全車指定が前提だったんで立席も常備されていたようですが、L特急が誕生した辺りから立席の区間って指定されていたかもしれません。首都圏に近いところは発売していなかったかもしれませんね。
しかし、臨時の51号が満席なんて、今から思えばスゴイ盛況だったんですね。
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