先日買ったCDを聴いた.E.シリンスのバス・バリトン,D.ジンマン指揮+チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による,ワーグナー・楽劇抜粋アルバム.
どのナンバーも,遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで丁寧に再現した演奏.ジンマン率いるチューリヒ・トーンハレ管は,よく整理されたアンサンブルと曲作りで,シリンスの歌唱の厳しい力強さとともに,聴き手を本編のストーリーへの想像に誘う.ただし,ワーグナーの音楽の目まぐるしい起伏に,プレイヤーら自身が傾注しすぎるのが祟って,あちこちで進行がもたつくのは残念.録音は鮮明で,各セクションとオーケストラ全体の振舞いとの両者を,十分に捉えたもの.
ワーグナー生誕200年を記念する企画というだけあって,ブックレットの解説文も,多くの資料を引きながら,チューリヒでの彼の足跡を追った力作である.
ジンマン・コンダクツ・ワーグナー
エギルス・シリンス (バス・バリトン),
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団,
デイヴィッド・ジンマン (指揮),
Sony Music Japan,SICC 1622
どのナンバーも,遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで丁寧に再現した演奏.ジンマン率いるチューリヒ・トーンハレ管は,よく整理されたアンサンブルと曲作りで,シリンスの歌唱の厳しい力強さとともに,聴き手を本編のストーリーへの想像に誘う.ただし,ワーグナーの音楽の目まぐるしい起伏に,プレイヤーら自身が傾注しすぎるのが祟って,あちこちで進行がもたつくのは残念.録音は鮮明で,各セクションとオーケストラ全体の振舞いとの両者を,十分に捉えたもの.
ワーグナー生誕200年を記念する企画というだけあって,ブックレットの解説文も,多くの資料を引きながら,チューリヒでの彼の足跡を追った力作である.
ジンマン・コンダクツ・ワーグナー
エギルス・シリンス (バス・バリトン),
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団,
デイヴィッド・ジンマン (指揮),
Sony Music Japan,SICC 1622
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます