大阪交響楽団・ショスタコーヴィチ「オラトリオ 森の歌」

　昼すぎ，茨木市市民会館にて行なわれた，『オラトリオ 森の歌』を聴いた．同オラトリオは，政府宣伝用の大衆音楽であることを差し引いても，ショスタコーヴィチのような名匠の作品としてはあまりに程度が低く，作曲者を取り巻く当時の情勢が改めて嘆かわしく思われる．また，アンコール曲の「大地讃頌」も，無内容の礼賛に終始する点においては同列であり，会場をあとにしてからも暫く気の重い帰り道であった．


「ありがとう！市民会館」大ホールシリーズ2: 『オラトリオ 森の歌』
【演奏者】井場謙一(テノール)，岸本力(バス)，寺岡清高(指揮)，大阪交響楽団，茨木市合唱連盟40周年記念合唱団
【日時】2015.10.4　15:00 開演
【会場】茨木市市民会館 大ホール
【曲目】
■M.グリンカ: 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
■P.I.チャイコフスキー: 大序曲「1812年」
■D.ショスタコーヴィチ: オラトリオ「森の歌」作品81
■佐藤眞: カンタータ「土の歌」より 大地讃頌 (アンコール)