昼すぎ,アルスプラザにて上演された,オペラシアターこんにゃく座の『森は生きている』を観た.長年のレパートリーともあって,歌唱・演奏ともに十分な技術とアンサンブルであるが,慣れ切って素通りしていくのでなく,林の難曲にますますじっくりと向き合うかのような集中度である.また,歌い方にしろ芝居にしろ役者一人ひとりが,とことんバラバラで画一的でないのが,このカンパニーならでは.改めて接する新演出は,くどくなりがちなシーンや,古くなった言い回しなどを整理し,すっきりと分かりやすく進行するいっぽうで,登場人物らの性格があまりに単純化されており(なかでも熊谷の女王は,威圧的な権力者そのものといったふう),精霊たちと人々の交流を描いたドラマとして,終始印象が硬いのは気になるところ.
オペラ 森は生きている
【出演者】寺嶋陸也 (指揮),アンサンブル・フォレ,オペラシアターこんにゃく座
【日時】2023.3.21 14:00-
【場所】アルスプラザ ときの風ホール
オペラ 森は生きている
【出演者】寺嶋陸也 (指揮),アンサンブル・フォレ,オペラシアターこんにゃく座
【日時】2023.3.21 14:00-
【場所】アルスプラザ ときの風ホール
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