学生同士で,伴奏をしてもらったり,作った曲を演奏してもらったりした際に,その謝礼として小額の現金をやり取りするシーンは,日本じゅうの音大で見られる.もちろん,音大以外の大学でもその風潮がないではないが,やはり現金のやり取りがこれだけ常態化しているのは音大に特有のことといえる.僕もこのことは入学以前から知ってはいたが,今,やはりある種のカルチャー・ショックを覚えざるを得ない.
県芸でも,この習慣はもちろん当初からあったわけではなく,後年,管打楽器科の教員たちがおもに広めたものであるらしい.
この習慣が当然のことなのか間違ったことなのかは,にわかに判断しがたい.両者の主張に相当の合理性が認められるからだ.
まず,当然とする理由を挙げてみる.
・学生であるとはいえ,依頼された仕事をこなしたら,その対価を請求する権利が当然ある.
・現金を渡すことを前提に,依頼する側は多少高度な要求をすることができる.
次に,間違いとする理由.
・依頼する側とされる側は,両者ともそれぞれの本分(音楽,あるいは専攻)を遂行したにすぎないのだから,立場の差異はない.まして,互いに学習者の地位である.
・学生は本来,収入源を持たないから,現金のやり取りは難しいはずである.
しかし,この手の問題はいくら考えてみたところで,結局はまわりに従う以外にないという結論になる.習慣になってしまった以上,「俺は払わないよ!」と言ったって,誰も取り合ってくれないことは明らかだ.寺井先生は,作曲科の学生のあいだで話し合って,少なくとも自分たちは現金のやり取りをしません,ということにでもしたら,とおっしゃるのだが,これもかなり難しいだろう.唯一有効な手段があるとすれば,大学が現金のやり取りを公式に禁じることくらいだろう.
もちろん,こちらの要望に付き合ってくれた相手に,心から感謝しているのだから,それを形にして渡すことは不自然ではない.だが,それが単なる習慣の反復・踏襲として安易に行なわれるとしたら,かなり引っかかるところだ.
県芸でも,この習慣はもちろん当初からあったわけではなく,後年,管打楽器科の教員たちがおもに広めたものであるらしい.
この習慣が当然のことなのか間違ったことなのかは,にわかに判断しがたい.両者の主張に相当の合理性が認められるからだ.
まず,当然とする理由を挙げてみる.
・学生であるとはいえ,依頼された仕事をこなしたら,その対価を請求する権利が当然ある.
・現金を渡すことを前提に,依頼する側は多少高度な要求をすることができる.
次に,間違いとする理由.
・依頼する側とされる側は,両者ともそれぞれの本分(音楽,あるいは専攻)を遂行したにすぎないのだから,立場の差異はない.まして,互いに学習者の地位である.
・学生は本来,収入源を持たないから,現金のやり取りは難しいはずである.
しかし,この手の問題はいくら考えてみたところで,結局はまわりに従う以外にないという結論になる.習慣になってしまった以上,「俺は払わないよ!」と言ったって,誰も取り合ってくれないことは明らかだ.寺井先生は,作曲科の学生のあいだで話し合って,少なくとも自分たちは現金のやり取りをしません,ということにでもしたら,とおっしゃるのだが,これもかなり難しいだろう.唯一有効な手段があるとすれば,大学が現金のやり取りを公式に禁じることくらいだろう.
もちろん,こちらの要望に付き合ってくれた相手に,心から感謝しているのだから,それを形にして渡すことは不自然ではない.だが,それが単なる習慣の反復・踏襲として安易に行なわれるとしたら,かなり引っかかるところだ.
今のところ,あからさまな価格競争が生じているわけでもないし,「現金やめようぜ!」と言うモチベーションにも欠けるというのが本音.
現金の人もいるけど、例えば食事を奢ってくれたりとか、手作りケーキくれる人とかもいる。
貰うと確かに嬉しいけど、申し訳ない気持ちもする。
やる側としても、勉強になるという側面が強かったりするしね。
結局のところ、個々人の気持ち次第よね。
協力者に単位を認定するというのは面白いね.解決策の一つとして考えうるかも.そうでなくても,仰るとおり,やっぱりごはんをごちそうしたりとか,何か贈り物をしたりというほうが,まだ自然だと思う.
>>鈴かすてら
図書券は良いね!学生のうちに現金を安易にやり取りするのはやっぱり抵抗がある.
>>Sissi
高校でもするとは驚き!仲居さんへの心付けか..廃れると良いのですが.
伴奏者側から頼み込むのはユニーク!
高校生で 笑
音楽界全般に言えるよ。
高校だと普通に一般の勉強もしなくちゃいけないし、ピアノ科で伴奏ができる余裕がある子って、高校の段階ではけっこう限られるから、後から来たこは断ることになるけれど、それを押して頼むにはなにか渡してこないとみたいな・・。。。
断られ続けた子は、結局お金払って大人の伴奏者を連れてきてた。たぶん、クラスメートに頼むより高くついてる。
私は逆に、自分から上手な子に私に伴奏をさせてって頼んで、すばやく行動して回避してたよ。上手な子の伴奏にあたると、やっぱり勉強になるし、試験のほかにコンクールや先生の研究会の勉強にも付き合って欲しいって言われたりで、それはそれで大変だったけど、移動時間とか時間と場所の打ち合わせとか細々とした問題がひとつで済むから、ラクはラクでした。
なんだかこうゆうのって仲居さんへの心付けみたいな感じに思う。それに習えば、廃れるのでは??
でも、ケニチくんの先生はいい先生ですネッ^v^
どうぞお勉強励んでくださいナン♪♪
自分の時間を割いて練習してくれるわけだし、感謝の気持ちはとてもあるけれど、なんというか、学生であるのに「現金」というのはすごくいやらしいと思うんだよね。
だからわたしは現金で渡したことはほとんどないよ。
奏者のひとの協力具合を見て、図書券とお菓子で調節してる。それだけでも「いやらしさ」はだいぶ違うと思ったから。
ただ、自由に使えるお金の方がいいのかな、とはいつも思い悩みながら渡しています…。
ケニチの言うとおり「大学で現金のやりとりを禁止」にしてくれたら一番わかりやすくていいのにな~って思う!
伴奏すると単位もらえるみたいだから、それが報酬でいいじゃない、と思って・・・。
お礼の気持ちとしてごはんごちそうしたり、お菓子あげたりは私も含めて周りの子たちもしてた。
相性の悪かった伴奏者にはメールで「ありがとうございました」で終了だったw
あ、でも作曲科は複数の人に依頼するだろうから状況違ってくるよね。大変そう・・・w