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M.プレトニョフ+ロシア・ナショナル管=ショスタコーヴィチ「交響曲第4&10番」

2018-09-14 | 音楽 - ショスタコーヴィチ
 先日買ったCDを聴き終えた.M.プレトニョフ指揮+ロシア・ナショナル管弦楽団による,ショスタコーヴィチ・交響曲第4&10番.

 両ナンバーとも,終始極めて遅いテンポを採り,譜面を隅々までていねいに再現した演奏.ロシア・ナショナル管は持ち味の硬質なブラスセクションを活かして,大編成の迫力をじゅうぶんに聴かせるいっぽうで,ところどころで譜読みのミスが目立つ.また,プレトニョフの曲作りは,各フレーズに入念なニュアンスを付け,内声パートを明瞭に鳴らすなど,細部の造形に気を配ったものであるが,これが裏目に出て,先へ行きたがるオーケストラを無理に押しとどめているような,歯がゆい齟齬となって音楽の流れを悪くしているのは残念.録音は各パートを鮮明に捉えながらも,ホールの響きにも事欠かない優秀なもの.


SHOSTAKOVICH: SYMPHONIES NOS. 4 & 10 (2SACD-Hybrid)
Russian National Orchestra,
Mikhail Pletnev (conductor),
PENTATONE MUSIC,PTC 5186 647

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