昼すぎ,兵庫県立芸術文化センターで行なわれた,下野竜也指揮+同センター管弦楽団の定期演奏会を聴いた.めあてのタプカーラは,整然としたアンサンブルが快適な演奏だが,打楽器群の騒音を徹底して避けた抑制的なサウンドで,伊福部の力強い作風に水を差したのが残念.曲中,アレグロは急ぎ足に駆け抜け,逆に緩徐部では,むやみに聴き入ってスローダウンしていくなど,どこか独り善がりの感じも.また,ところどころで出る作為的なアーティキュレーションは,取って付けたようで趣味が悪く,彼らはこの曲にあまり共感していないんじゃないか,と思わせる内容だった.
近年,聴き手に若い世代を取り込むことを諦めたかに見えるクラシック界だが,今日の会場も,このユース・オーケストラにはおよそ似つかわしくない,老齢の客層である.
兵庫芸術文化センター管弦楽団 第154回定期演奏会
【出演者】マリオ・ブルネロ (チェロ),下野竜也 (指揮),兵庫芸術文化センター管弦楽団
【日時】2024.10.19 15:00-
【場所】兵庫県立芸術文化センター 大ホール
【曲目】
■ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
■ナレク・グレゴリオス: ハヴン・ハヴン (ソロアンコール)
■ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏のための2つの小品より エレジー
■伊福部昭: シンフォニア・タプカーラ
近年,聴き手に若い世代を取り込むことを諦めたかに見えるクラシック界だが,今日の会場も,このユース・オーケストラにはおよそ似つかわしくない,老齢の客層である.
兵庫芸術文化センター管弦楽団 第154回定期演奏会
【出演者】マリオ・ブルネロ (チェロ),下野竜也 (指揮),兵庫芸術文化センター管弦楽団
【日時】2024.10.19 15:00-
【場所】兵庫県立芸術文化センター 大ホール
【曲目】
■ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
■ナレク・グレゴリオス: ハヴン・ハヴン (ソロアンコール)
■ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏のための2つの小品より エレジー
■伊福部昭: シンフォニア・タプカーラ