先日買ったCDを聴いた.大植英次指揮+大阪フィルハーモニー交響楽団による,マーラー・交響曲第6番「悲劇的」.
やや速めのテンポで,譜面を正確かつ力強く描き出した演奏.大阪フィルは,個々人の技術はけっして高くないながらも,5管編成の巨大なオーケストラ全体として,大植の勢いあるタクトによく応えている.ただし,氏が曲の随所で求める急激なスローダウンには,プレイヤーの多くが共感していないと見えて,アンサンブルは散漫.また,弱奏部にもいま一つのデリカシーや静けさが感じられず,それはマーラーならではの美しい緩徐楽章において,とくに致命的である.録音優秀.
マーラー: 交響曲第6番 (2SACD-Hybrid)
大植英次 (指揮),
大阪フィルハーモニー交響楽団,
fontec,FOCD9253/4
やや速めのテンポで,譜面を正確かつ力強く描き出した演奏.大阪フィルは,個々人の技術はけっして高くないながらも,5管編成の巨大なオーケストラ全体として,大植の勢いあるタクトによく応えている.ただし,氏が曲の随所で求める急激なスローダウンには,プレイヤーの多くが共感していないと見えて,アンサンブルは散漫.また,弱奏部にもいま一つのデリカシーや静けさが感じられず,それはマーラーならではの美しい緩徐楽章において,とくに致命的である.録音優秀.
マーラー: 交響曲第6番 (2SACD-Hybrid)
大植英次 (指揮),
大阪フィルハーモニー交響楽団,
fontec,FOCD9253/4