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ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

小泉和裕+名フィル=プロコフィエフ「交響曲第5番」他

2023-09-08 | 音楽 - プロコフィエフ
 夜,芸文コンサートホールにて行なわれた,小泉和裕指揮+名古屋フィルハーモニー交響楽団による演奏会を聴いた.めあてのプロコフィエフは,初日ということもあって僅かなラフさはあるものの,速めのテンポで進行する整然の演奏.また,プロコフィエフの音楽に欠かせない迫力も十分で,大編成のオーケストラの響きを堪能することができた.

 終演後のロビーで,Sにばったり.


名古屋フィルハーモニー交響楽団 第515回定期演奏会
【出演者】アンドレイ・ググニン (ピアノ),小泉和裕 (指揮),名古屋フィルハーモニー交響楽団
【日時】2023.9.8 18:45-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
■プロコフィエフ: 交響曲第5番変ロ長調 作品100

松田華音=ムソルグスキー「展覧会の絵」他

2023-08-10 | 音楽 - プロコフィエフ
 先日買ったCDを聴いた.松田華音のピアノによる,ムソルグスキー「展覧会の絵」ほか.

 両ナンバーとも,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.華音は,安定の技術と,持って回ったところのない力強い打鍵で,これらの演目が持つ暗いストーリーや背景を,むやみに強調しない清潔さ.また,ムソルグスキーでは,アーティキュレーションなどに即興的な遊びも僅かながら出て,この作曲家ならではのシンプルな筆跡が,プレイヤーに求める自発性にも不足しない.録音は鮮明.


ムソルグスキー: 展覧会の絵 (SHM-CD)
松田華音 (ピアノ),
ユニバーサル ミュージック,UCCG-1768

ソヒエフ+ベルリンドイツ響=プロコフィエフ「交響曲第5番」他

2021-11-02 | 音楽 - プロコフィエフ
 先日買ったCDを聴いた.T.ソヒエフ指揮+ベルリン・ドイツ交響楽団による,プロコフィエフ・交響曲第5番ほか.

 いずれのナンバーも,やや遅めのテンポを採り,譜面を隅々まで念入りに再現した正確な演奏.ソヒエフ率いるベルリン・ドイツ響は,ライヴレコーディングに起因する多少のラフさはあるが,充実のブラスセクションが支えて,高い水準に安定した技術とアンサンブル.また,プロコフィエフならではのスケールの大きなオーケストレーションによく反応しながらも,強奏時にもうるさくならない節度を守った曲作りに好感.ただし,楽想の変わり目に頻繁なルバートや,息の長い旋律にさしかかるとむやみに歌い込むなどの,取って付けたようなアゴーギクは,聴き手を置き去りにするもの.ところどころで器械的に刻まれるスタッカートも,やはり唐突で馴染まない.録音は鮮明で,残響は少ないものの,各プレイヤーとオーケストラ全体の振舞いを,ともによく捉えている.いっぽうで,木管のソロパートがいくぶん引っ込んでおり,表情に乏しいのは残念.


プロコフィエフ 交響曲第5番&スキタイ組曲 (Blu-specCD2)
ベルリン・ドイツ交響楽団,
トゥガン・ソヒエフ (指揮),
Sony Music Labels,SICC 30268

大井+名フィル「こども名曲コンサート」

2021-09-26 | 音楽 - プロコフィエフ
 昼すぎ,旧市民会館にて行なわれた,大井剛史指揮+名古屋フィルハーモニー交響楽団による,『こども名曲コンサート』を聴いた.どのナンバーも,やや遅めのテンポを採り,細部まで正確かつ念入りな演奏.大井の棒も奇を衒わないオーソドックスなもので,名フィルは安定の技術とアンサンブルでこれに応える.ただし,多くの曲がストーリーを伴う今日のプログラムにあって,肝心ともいえる,音楽の生き生きとした横の流れに乏しく,いささか退屈な瞬間も.

 客席の半数はちびっ子であるが,日ごろ単なる習慣としてコンサートに通う,注意散漫な大人たちよりも,よっぽど行儀よく聴いていたぞ.


第1回こども名曲コンサート 〈オーケストラが奏でるものがたり〉
【出演者】日髙のり子 (司会・ナレーション),大井剛史 (指揮),名古屋フィルハーモニー交響楽団
【日時】2021.9.26 14:00-
【場所】日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
【曲目】
■ハチャトゥリアン: バレエ『ガイーヌ』より 剣の舞,ばらの乙女たちの踊り,レズギンカ
■プロコフィエフ: 交響的物語『ピーターと狼』
■デュカス: 交響詩『魔法使いの弟子』
■久石譲: オーケストラストーリーズ『となりのトトロ』
■ビゼー: 「アルルの女」第2組曲より ファランドール (アンコール)

C.デュトワ+モントリオール響=プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」より

2020-10-07 | 音楽 - プロコフィエフ
 先日買ったCDを聴いた.C.デュトワ指揮+モントリオール交響楽団による,プロコフィエフ『ロミオとジュリエット』より.

 バレエ全編から聴きどころを抜粋して,ストーリーを大まかに追えるようにしたもので,デュトワ率いるモントリオール響の,正確かつ力みのない演奏が快適.ただし,楽想の変わり目で僅かにアインザッツが乱れるなど,あちこちでやや緊張に欠ける印象も.録音は鮮明であるが,ソロパートに表情が感じられず,一歩下がったところからオーケストラを眺めるような味気のないサウンド.


プロコフィエフ: バレエ《ロメオとジュリエット》(抜粋) (SHM-CD)
モントリオール交響楽団,
シャルル・デュトワ (指揮),
ユニバーサル ミュージック,UCCD-5216