今朝の、我が地方のローカル新聞の読者投稿欄に、こーんな感じの投書がありました。
なんでも、駅でトイレに入ったらトイレットペーパーがどこにもない(投稿者は女性)
入口の自動販売機で紙は販売していたが、今時トイレにトイレットペーパー無しとは驚いた。
駅のトイレといったら、県外の人、海外の人も利用するいわば、ある一面での顔でもある。もっとトイレを利用しやすくする事で、そういった人々への印象も良くなるのでは?」との事でした。
これを読んだ私が思ったのは・・・
「甘い~っ!!!おめー、ロシアへ行って来いっ!!!」・・・でした(笑)
というか、この人、日本の公衆トイレ事情がいかに恵まれているのか、知らないんだろうなぁ~。
ってわけで、ロシア・ユジノサハリンスクのトイレ事情。
ロシアだけじゃないと思うけど、海外で公衆トイレというか、駅やお店・デパートとか、のトイレって数が少ないし、あっても有料というケースが多いですよね。
ロシアでは、大体10ルーブルから12ルーブルくらいかなぁ?(1ルーブルは30円から40円)
まず、トイレのドアを開けると、そこには係の女性が座っていまして、そこでお金を払います。
そして、彼女の前の机にある、すでに切ってあるトイレットペーパーをもらってトイレに行くのです。
つまり、トイレットペーパーも有限というか、決まった量しか使えないんですね。
そのペーパーも、薄茶色。
日本のトイレットペーパーだと、いくら再生紙使用とか、無漂白、とかって書かれていても、大体白いのですが、ロシアのは、あーほんとに無漂白、と真実味があるというか(爆)
その昔昔にあった「黒ちり」(灰色で固めなちり紙)が思い起こされます。
で、一応水洗なのですが、紙質のせいか水量のせいか(多分紙質?)そのペーパーは便器に流さずに、横のゴミ箱に捨てるのです。
ちょいとびっくりしたのは、動物園にも行ったのですが、動物園内のトイレはただ一ヶ所(個室が一個のみ、という意味)で、それも日本だと工事現場とかイベント場にあるような屋外簡易トイレ。
しかも、動物園の入場料を払っているにも関わらず、トイレは別料金!!
さすが、ロシア・・・(笑)
駅のトイレ個室内。
足元が汚れてるように見えますが、これは白い塗装が剝げかけているだけで、汚物で汚れているわけではありません。
有料な分、お掃除はされております。
前にあるパイプの中ほどにレバーがあって、それを引くと水が流れます。
日本だと列車内のトイレのイメージかな?
ほんとに、トイレはトイレであり、それ以上は必要ナシ!!という感じで、いたってシンプルでございます。
日本の公衆的なトイレ、お店とか公共施設の誰でも(タダで)使えるトイレは、大体、便座は暖かいわ、便座の上に敷く専用ペーパーがあるは、擬水音が出るわ、シャワートイレだわ、
直接触れなくても手をかざすだけで水が流れるは、とかとかとほーんと至れり尽くせり、だし、お掃除も行き届いているところが多いし、そういう場所がほとんどなだけに、冒頭の新聞投書の意見ももっとも、と言えばもっとも、なんですが、
「日本の普通」=「世界の普通」じゃないんだよな~とつくづく思った次第です。
それだけ使うエネルギー量は段違いだし、待機している時のエネルギーもバカにならんと思うのです。
もし、停電しちゃったら使えなくなってしまう確率が高いわけですし。
ロシア式なら、停電しても懐中電灯あれば問題なしですもんな~。
それに、不特定多数が利用する場所のトイレを、誰もがそれなりに抵抗なく使えるだけの状態で維持するためには、コストがかかるのが当然なんですよね~。
日本だと「タダ」だとつい思ってしまうけど、お店とかお役所なりがそのため、管理のためにお金を払っているのだし、そのお金の一部は利用者である買い物客である私たち、あるいは税金等から支払われているんだしね。
ついでに、冒頭の投書にもっとつっこむと、JRの駅のトイレ、特に改札外の本当に誰でも(切符持ってなくても)入れるようなトイレってペーパーないところが多いですよ、全国的にも(笑)
多分、ペーパー盗む人が多いからだと思う・・・
まさか、と思うけど、意外といるんだよね~これが。
私も、別の公共施設のトイレで目撃した事があるけど、屋外のトイレで、自転車横付けで来て、あるだけ前かごに積んで持って帰ってた人がいました。
かなり年配の男性でしたが・・・唖然!!ですね~。
とかあるので、「置かないで(低価格ながら)有料に」という選択もまぁ判る。
なので、私はトイレに行く場合は駅ではなく、駅の構内とか、あるいは駅ビルのトイレとか、駅前の郵便局とか銀行とか、なければパチンコ屋のトイレとかをお借りしますがね、最初から(笑)
こちらは、ユジノサハリンスク空港の出発待機ロビーのトイレ。
さすがに、ここは無料で、ペーパーも最初から完備で(しかも白い!!/爆)しかも、便器に置く専用の紙もありました!!
おぉ、フツーのトイレだっ!!!(爆)
ま、こういうのが「空港使用料」に含まれているのだろね~、
洗面台も綺麗で、温風乾燥機までついている!!
でも、鍵は昔懐かしレトロな『蝶番』ですな~。
ユジノサハリンスク
ちょっとスライドショーなんぞを作ってみましたが、約2分間しかないのに、とーっても疲れたぜぃ・・・
名古屋も東京もトレペがない所はないよね。
なんと藤枝にもなかった!(トイレは新しくてキレイ)
これにはなんだか驚いてしまった。単純に…
うーむ、やはりそうなるとロシア式に「流さずに横のゴミ箱に入れる)の方がいいのかも・・・
いや、日本じゃ絶対受け入れられませんな、その方法は(笑)
確か半年くらい前のインターネットのニュースで「中国系観光客の奇行」みたいに書かれていたのですが、下水事情が良くなかったらしくてそれが普通なんだよね、あの国だと。
てな訳で、同じ記事に私も何考えているんだか。。。と思いました。
本当は、決まった紙を置くほうが、詰まらせるリスクも少ないし、詰まらせたときの工事費だって馬鹿にならない。
常備しているとそれを盗む人がいる。
このままでは、トイレに防犯カメラなんて事になっちゃうかも。。。
誰が座ったんだか判らない便器に自分は座れない、みたいな。
じゃー、トイレするなよ!!(爆)と思う次第です。
盗みに関しては・・・きっと、「タダで使えるのだから、持って帰るのもタダで問題ナシ」という考え方なのかもね~。
バイキングでタッパーに詰めて持って帰る方が可愛げがあるか~(ダメでしょうけどな)
そうな、代わりに紙の自販機はあります。
最悪の不衛生だそうですw
日本の公衆的トイレは非常にズバ抜けて綺麗なんじゃないかな~?と思います。
それが、大体無料で利用出来るところも素晴らしいのですが、それに馴れすぎて当たり前だと思ってしまうと・・・困る事になるのかも(笑)
ロシアのソユーズに乗り、宇宙滞在をしていた野口飛行士の談話の中で、「ロシアの機械類はシンプルな分、少々の知識があれば素人でも修理出来るけど、日本の物は高性能すぎて便利だか故障したらどうにもお手上げになってしまう」という話がありました。
トイレ事情も似ているなぁ~と思ったりもして。