「思い出のマーニー」を見てきました～。
「思い出のマーニー」劇場本予告映像
以降、ジブリの新作はしばらくおやすみ、っていう事らしいですが、まーそれならそれで仕方ないかねぇ。
今回のマーニーは、「借り暮らしのアリエッティ」と同じ監督作品、っていう事で、原作も同じくイギリス物で、舞台も同じく北海道。
メインの二人の立ち位置も、結構似ているような気がしました。
ただ、前作と今作は立場が逆っていうかね～。
アリエッティは、メインで描くのが小人である、観客からすると「異世界の住人」が、私たちのリアル世界の少年と出会う、作品で、主体は小人であるアリエッティ側にあるのに対し、今回のマーニーは、実際の私たちに近い杏奈が、謎の存在のマーニーと出会う、という反対の構造。
杏奈の言葉を借りれば、輪の外と内、本来は交じわる事のない世界の、その行き来をする二人の話である、っていう事で、前回はその外側から見た内側の世界、今回は内側から見た外側の世界、っていう事だな。
本来は、輪の内と外は完全に遮断、分離されていて、それぞれがそれぞれの世界で、輪の内外など思う事も、考えつく事もなく、互に生活していくはずなんだけど、とある事情で、その双方を通じる事になってしまう二人をテーマにした映画、っていう感じかな？
しかし、元々はイギリス児童文学の世界を、現在の日本の北海道に持ってきたという共通点はありますが、前作はそれほど違和感を感じなかったんだけど、今回は結構ありましたね～^_^;
いや、これが原作の通りに、異国が舞台であったら、「それもありか」って思えるんだけど、今回は時代設定とかが結構しっかり判るので・・・
「・・・んなん、ねーよっ!!」って、ついつい、つっこみたくなるのでありましたな～^_^;
うーむ、今回に限っては、べつに海外のどこかの国の話、にしてもよかったような気がするんだけど、わざわざ舞台を日本に置き換えなくてもさ～、うーむ???
舞台は、多分釧路あたりだと思うんだけど、主人公が元々住んでいるのが北海道の札幌っていうあたりからちょっと違和感があったりして^_^;
まー、確かに北海道広いから札幌から釧路までいくのも半日くらいかかるはかかるんだけど、さほど「遠く」っていうイメージがないんだよね。
これが、東京から北海道の釧路、っていうならかなり主人公が「見知らぬ土地にきた」感が出ると思うんだけど・・・
ま、それは多分、私には気づかぬ制作サイドの意図があるとは思うんだけどね。
で、今回の主人公の杏奈ちゃんが、これまたやっかいな娘でね～^_^;
なんつうか、モロに反抗期なんだけど、それが外に向かって親や学校とか、あるいは権力に反抗したりとかっていうのじゃなくて、内に向かっての反抗なのがまた厄介なんだよね^_^;
見た目には「大人しい子」なんだけど、裏を返すと「何考えているか判らない子」っていう感じでね～。
一見、手がかからないようでいながら、実は一番助けを求めてるんだけど、それを表現出来ないので気づいてもらえないという感じ。
そして、さらにその気づいてもらえない、っていうのに対して、自分以外が悪いと責任転嫁しつつも、その実は「自分が一番悪いから」という深い罪悪感をも抱えているので、他のせいにしたがる自分をまた、さらに嫌いになって自己嫌悪する、というなんつうか、負のスパイラルゾーン^_^;
っていう厄介な娘なんだよね～。
ま、だからマーニーに会えたわけでもありますが。
人間は、子供から大人に至る成長過程で多かれ少なかれ、誰でもこういった思いを抱きがちですが、それが「自分だけではない」と、判ってないんですよね。
ま、それを伝えられないから、わかってもらえないっていうのもあるけどさ。
それを伝えられたのが、マーニーだったわけで。
で、自分とは正反対に恵まれて明るくて誰にでも好かれるように見える、マーニーも、実は自分と同じで、自分と自分が置かれた立場を嫌って、誰か自分以外の人に憧れていたりとか、っていうのを知り、杏奈も変わっていくわけでございます。
思うに、大人になるっていうのは、自分以外の他人の心を推測出来ることが出来る、っていうあたりにあるのかな？と思ったりしてね。
まぁ、そのためにはとことん自分だけのことを考える事も必要なのかもね、と思ったりもしました。
で、謎のマーニーの正体は？っていう話も出てきますが、このあたりの謎解きも、まぁ原作があるから仕方ないけど、もうちょっと年月差を出した方がいいんじゃないかな～？とも思った。
もう、一、二代、空けるというか^_^;
っていうか、普通あの話を聞いたら、
「じゃ、その後、○○はどうしたの？」って絶対に質問すると思うんだ。
でも、しかし、その話を聞いた杏奈ともうひとりは泣くだけで質問しなかったんだね。
うーん、ヘンだなぁ、何故聞かないのか？と、強い不自然さを感じたら、まさにそれがネタバレだっだんだけどね。
この辺りの、謎解きがもうちょいと一捻り欲しかった、と思います。
それにしても、「お金がもらえるから私を育てている」って考えるって^_^;
お手当よりも、実際に育てる方が絶対金かかるから、赤字でしょ、金目当てなら。
なら、何故、それでも私を育てているのか・・・？というあたりを考えつけない所あたりが、まだまだ子供っていうか、不幸に酔いたい年頃なんねぇ～、と苦笑いしちゃったりするのですが^_^;
まぁ、絵的には綺麗ですが、個人的にはアリエッティの方が好きかな？
「思い出のマーニー」劇場本予告映像
以降、ジブリの新作はしばらくおやすみ、っていう事らしいですが、まーそれならそれで仕方ないかねぇ。
今回のマーニーは、「借り暮らしのアリエッティ」と同じ監督作品、っていう事で、原作も同じくイギリス物で、舞台も同じく北海道。
メインの二人の立ち位置も、結構似ているような気がしました。
ただ、前作と今作は立場が逆っていうかね～。
アリエッティは、メインで描くのが小人である、観客からすると「異世界の住人」が、私たちのリアル世界の少年と出会う、作品で、主体は小人であるアリエッティ側にあるのに対し、今回のマーニーは、実際の私たちに近い杏奈が、謎の存在のマーニーと出会う、という反対の構造。
杏奈の言葉を借りれば、輪の外と内、本来は交じわる事のない世界の、その行き来をする二人の話である、っていう事で、前回はその外側から見た内側の世界、今回は内側から見た外側の世界、っていう事だな。
本来は、輪の内と外は完全に遮断、分離されていて、それぞれがそれぞれの世界で、輪の内外など思う事も、考えつく事もなく、互に生活していくはずなんだけど、とある事情で、その双方を通じる事になってしまう二人をテーマにした映画、っていう感じかな？
しかし、元々はイギリス児童文学の世界を、現在の日本の北海道に持ってきたという共通点はありますが、前作はそれほど違和感を感じなかったんだけど、今回は結構ありましたね～^_^;
いや、これが原作の通りに、異国が舞台であったら、「それもありか」って思えるんだけど、今回は時代設定とかが結構しっかり判るので・・・
「・・・んなん、ねーよっ!!」って、ついつい、つっこみたくなるのでありましたな～^_^;
うーむ、今回に限っては、べつに海外のどこかの国の話、にしてもよかったような気がするんだけど、わざわざ舞台を日本に置き換えなくてもさ～、うーむ???
舞台は、多分釧路あたりだと思うんだけど、主人公が元々住んでいるのが北海道の札幌っていうあたりからちょっと違和感があったりして^_^;
まー、確かに北海道広いから札幌から釧路までいくのも半日くらいかかるはかかるんだけど、さほど「遠く」っていうイメージがないんだよね。
これが、東京から北海道の釧路、っていうならかなり主人公が「見知らぬ土地にきた」感が出ると思うんだけど・・・
ま、それは多分、私には気づかぬ制作サイドの意図があるとは思うんだけどね。
で、今回の主人公の杏奈ちゃんが、これまたやっかいな娘でね～^_^;
なんつうか、モロに反抗期なんだけど、それが外に向かって親や学校とか、あるいは権力に反抗したりとかっていうのじゃなくて、内に向かっての反抗なのがまた厄介なんだよね^_^;
見た目には「大人しい子」なんだけど、裏を返すと「何考えているか判らない子」っていう感じでね～。
一見、手がかからないようでいながら、実は一番助けを求めてるんだけど、それを表現出来ないので気づいてもらえないという感じ。
そして、さらにその気づいてもらえない、っていうのに対して、自分以外が悪いと責任転嫁しつつも、その実は「自分が一番悪いから」という深い罪悪感をも抱えているので、他のせいにしたがる自分をまた、さらに嫌いになって自己嫌悪する、というなんつうか、負のスパイラルゾーン^_^;
っていう厄介な娘なんだよね～。
ま、だからマーニーに会えたわけでもありますが。
人間は、子供から大人に至る成長過程で多かれ少なかれ、誰でもこういった思いを抱きがちですが、それが「自分だけではない」と、判ってないんですよね。
ま、それを伝えられないから、わかってもらえないっていうのもあるけどさ。
それを伝えられたのが、マーニーだったわけで。
で、自分とは正反対に恵まれて明るくて誰にでも好かれるように見える、マーニーも、実は自分と同じで、自分と自分が置かれた立場を嫌って、誰か自分以外の人に憧れていたりとか、っていうのを知り、杏奈も変わっていくわけでございます。
思うに、大人になるっていうのは、自分以外の他人の心を推測出来ることが出来る、っていうあたりにあるのかな？と思ったりしてね。
まぁ、そのためにはとことん自分だけのことを考える事も必要なのかもね、と思ったりもしました。
で、謎のマーニーの正体は？っていう話も出てきますが、このあたりの謎解きも、まぁ原作があるから仕方ないけど、もうちょっと年月差を出した方がいいんじゃないかな～？とも思った。
もう、一、二代、空けるというか^_^;
っていうか、普通あの話を聞いたら、
「じゃ、その後、○○はどうしたの？」って絶対に質問すると思うんだ。
でも、しかし、その話を聞いた杏奈ともうひとりは泣くだけで質問しなかったんだね。
うーん、ヘンだなぁ、何故聞かないのか？と、強い不自然さを感じたら、まさにそれがネタバレだっだんだけどね。
この辺りの、謎解きがもうちょいと一捻り欲しかった、と思います。
それにしても、「お金がもらえるから私を育てている」って考えるって^_^;
お手当よりも、実際に育てる方が絶対金かかるから、赤字でしょ、金目当てなら。
なら、何故、それでも私を育てているのか・・・？というあたりを考えつけない所あたりが、まだまだ子供っていうか、不幸に酔いたい年頃なんねぇ～、と苦笑いしちゃったりするのですが^_^;
まぁ、絵的には綺麗ですが、個人的にはアリエッティの方が好きかな？
