数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

合格発表

2020-03-10 16:15:18 | 大学入試
 今日3月10日は、大学入試の前期試験の東大・京大の合格発表の日です。昨年までは、教え子の合格しました!という声を聞ける環境にありましたが、今は予備校なので、少し違います。

 しかし、教え子の何人かから合格の知らせルメーッセージが来ました。今年は優秀な生徒が何人か居て、結果も殆どが第1志望に合格という結果です。

 今年は東大も京大も掲示板での発表は、コロナウイルスの影響で中止になって、感動の場面も違いますが、電話で知らせてくれた教え子もいて、数学の問題に関しても直接受験生の声を聞くことができました。

 その子は京大の理学部に合格したのですが、私が今まで見てきた生徒の中ではもっとも数学的な素質があり、本人も将来数学者を目指すと言っていますが、今年の数学は難しかったと。

 私も実際に解いて思ったことは、時間的に厳しい問題が多いと感じました。聞いてみると、実際の受験生は理系の3番のベクトルの問題が難しかったようです。予備校などの講評では4番の方が難しいような評価ですが、実際は3番が一般性を失わない状態で、点を計算が楽になるように設定するというところが、難しく、白紙の答案が多かったようです。

 センター試験では誘導式なので、戸惑うことはないのですが、京大のような大問だけの出題では、最初の出発点での最初の一歩が意外に難しく、白紙になるケースがあります。センター試験ではありえない、そこに2次試験の記述式の難しさがあります。そんな数学問題の話をしながら、大学生活への思いなどを聞きながら、今日だけしか味わえない感動を教え子と共有できることに感謝したひと時でした。



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