お先に下山します☆彡

目指せ!エンディングノート(*^^)v

2021 WW WPX コンテスト SSB

2021-03-28 19:01:15 | コンテスト

まだコンテスト終わってないのにup。土砂降りで撤収・帰還しました。。残念なことにドローン計測は強風でできなかった。撤収時は風速10m/sあった。昨夜のメスティンも外でできず車内でやった。

今回移動地は、外房、千葉県いすみ市太東崎灯台。7,21,28MHzに参戦。パワーが無けりゃロケで勝て!ってことで、先日ARRL DX Phoneで山岳運用のHFDXへの効能を見たが、ほぼ効果なかった。。なので今回は海岸にしてみた。見つけた場所は、、

  • 海抜70m、崖、海面にほぼ垂直で落ちる。
  • 北~東~南、180度全面太平洋が開ける。
  • 崖際に駐車場あり。

ロケ難民には理想的です。たまに見ますよね、海岸の丘上にごっついタワー建ててローバンドフルサイズビームとか上げちゃってる神ロケな方。あれにちょっとでも近づきたいなーと。。なんつっても国も認める好適地、コレ

googleで見るとこれ↓

北↓

南↓

今度こそ地表に邪魔されず海面に直接ビーム打ち込める、打上角も下げれると期待したのである。(逆方向は千葉の低山が広がり、HF的には普通の丘、V/UHFもほぼメリットなし)

日の出の人気ポイントなので場所どりで早朝現着、1番手。。トライバンドHB9CVミニビームアンテナ(21,28,50MHz)とダイポール(7MHz)を設置。崖際最短、3m先は海面まで70mほぼ垂直に落ちる。7時にはこの場所を維持するNPOの方が来られでっかいアンテナを見て厳しい話をされる。魚心あれば水心、得意の変化球で紳士に乗り切る。(直球勝負するとここは国定公園なんて当局の許可を取れとなる)

9時コンテストスタート。21MHzが好調、北米西海岸、南米が予想通り、北米は1コールで取れるが、南米は厳しい。。スコアアップを狙いながらアンテナビームをずっと気にしていた。。昼前28MHzもオープンし太平洋が開く0度~180度は想定通り拾える。。ビームが180度を超え房総半島の陸にかかる東南アジアや中国は極端に悪化する。信号強力なのに拾えない1way。ロシアや欧州も同じ。非力なIC-705のせいもあるだろうが、海と陸、やっぱり海が効くようだ。

順調な他のJA局は、たぶん絶対値の違い。ビッグアンテナ&ビッグパワー。

今回、海が武器になることが実感できたので、後はどう使うかを追求したい。。砂浜バーチカルや船上アンテナやってみたいやってみたい(趣味でヨットもやってますが、海水グランドではなく、ヨットのリギンを理想的なアンテナにする悪巧みあり)。。ドローン計測は風無い時やりまーす。

今回面白かったのは、シングルOPでCQだけ複数の音声(男、女、LB等)が多かったこと。初体験でした。。たぶんRig内臓の音声メモリを使ってるわけですが、CQは女性録音声で釣り、ナンバー交換は本人男性が生声対応。ボイチェンで女性な局もいました。。先日、国内コンテストでこれをやろうと思ってたら、移動先でお会いした大先輩から、ふざけるな変態野郎!恥を知れ!って大ヒンシュクでした。。でも真剣に何がいけないのか解らない小生。今回国際基準wが見え安心しました。やっぱ日本人って頭固いんですかねえ。

Classic部門、アジア上位が狙えそうです(^^♪

次は、4月3日、18-24時、神奈川非常通信訓練コンテスト。どこいくべ。→ここいった(^^)/


追記)

ここは戦時中、電波研究所が置かれ、レーダーの開発が行われてました。ある意味電波ヲタの聖地かもしれません。

ここを含め九十九里一帯は南房総国定公園に指定されています。トイレと常夜灯もあり便利です。管轄元は、環境省>千葉県>地元土木局です。他の観光客に影響を与えるようなことをする場合、地元土木局に確認するのが無難です。周辺は人気のサーフィンポイントが沢山ありサーファー客も多く来ます。現場NPOの方にお聞きしましたが、キャンプや天体観測でもテントを張るようなものや大人数は役所に確認してくれとのこと。駐車場は約10台。昼にはほぼ満車になります。大型アンテナで複数台分占有したり観望場所を狭めるのは注意とのこと。あと、酔っぱらって柵を跨ぐとあの世行き。

例のごとくコンテスト中いろんなお客さんに尋問されますw。中には地元アマチュア局もいて、外房はねー電波でも東京と分離されてて陸の孤島なのさ、V/Uで千葉越えやるにゃ当てる山もねーから羽田や成田の飛行機に当てんだよ。この辺じゃふつーだあ。とおっしゃってました。


追記)2021/4/5 祝 ナンチャッテ世界1

本日CQ WPX Contest Committeeよりログチェック前Raw Scoreの暫定順位発表がありました。暫定とはいえど1週間で結果を出す海外と、数ヵ月~半年もかける日本=気の抜けたビール、根本的な何かが違いますね。このコンテストはCategory-OverLay制度があり免許後3年以内はRookie、フルタイム48時間中24時間以内の運用はClassicというカテゴリにも参加することができます。小生、どっちもいけるわけですが、今回はClassicでログ提出しました。

スコアはフルタイム参加者と一緒に順位付けされ、某隙間カテで日本#3、アジア#4、世界#34でした。。Classicだけに絞るといずれも#1、隙間とはいうものの世界#1は素直に嬉しい!。。今回は過去最高の参加者を記録したそうです。ステイホーム効果ですね。

調子こいて、6月のCW部門も狙ってみようかな。。弱者の戦法、、島にでもいくべか。


星見(お気軽電視観望)

2021-03-25 00:28:42 | 天体観測

youtube側のネタですが、こっちにもあげときます。

天体観測は奥が深く、覚えることが沢山あり、かなりマニアックな世界ですが、電子化が進み望遠鏡にCCDカメラを付けパソコンで観測するシステムが主流となってきました。電視観望といいます。

機材を野外にセットし、部屋の中や車中で観測します。星の導入は、昔はアナログ職人技、今はPC画面をクリック一つで誰でも簡単にジャストインできるようになりました。

キャンプのオモチャにと、何も知らずに始めたのが丁度1年前。。惑星、星雲、銀河、彗星、、何を見ても癒されます。いろんな場所で、いろんな方が寄ってきて、みんながPC画面を見て感動されます。

機材と映像、こんな感じです。

元々、星には興味がありませんでしたが、豪州にいたとき丁度ハレー彗星が来てシドニーの公園で見た風景が素晴らしすぎて忘れられずにいました。(この時は北半球は観測条件悪く、世界中の彗星マニアが南半球に集結しました)

この機材を入手後、いろいろ合わせ技を楽しんでいます。

ネットで観測ライブしたり、自宅横浜の駅前で通行人向けに星見会したり(今のフィルター技術で光害をカット、この映像に近いものが都市部でも見れます)、行きつけの飲み屋の前でお客さん向けに星飲みライブなんかもしてます。

流星群の時は近所の公園に親子連れが良く集まります。

都会の空、お母さんと数少ない星を見上げ、学校でもらった星座マップを手に、あれなにかなー?見えないなー、、とワイワイ。そんな時、、あのー良かったらこちらで見てみませんかと声掛けます。モニターに映る銀河や星雲を見て、騒いでいた子供たちは絶句、頭上にある宇宙に驚き、沈黙の目は天使のような純粋な眼差しに変わります。毎回、声を失うショックとも思えるその光景を見るのが大好きです。汚れの無い子供たちの心が無限の宇宙に吸い込まれる瞬間。神秘の臨場感の中、キッズには今までなかったなにかが芽生えます。。広く大きな大人になれよ!

美人のママさんたちにも感謝され、2倍ありがとうw

今年は高齢者施設などで生映像を大型モニタに映しご年配の方々の癒しにもと考えています。

そろそろ暖かくなってきました。新たなレベルに挑戦しようと思ってます。昨年は関東圏や山梨しか遠征しませんでしたが、今年は聖地の石垣島に行ってみたい。(*^-^*)


フィリピン(英霊を訪ねて)

2021-03-24 13:20:57 | 海外

covid-19前までは頻繁に海外へ出かけていた。仕事だったり遊びだったり。これはcovid-19前、フィリピンの旧日本軍基地であるマバラカット飛行場跡を訪ね、当時最初に編成された神風特別攻撃隊の現場慰霊訪問の記録です。

最初に、小生は戦争ヲタだったり右や左でもありません。義務教育だけで出来上がった標準的なただの無知です。

マバラカットは首都マニラの北、フィリピンの副都心化計画の進むクラーク地区にある。中心部にAngeles(エンジェルじゃなくアンヘレスと読む)という歓楽街がありその向きの観光客しか来ないような地域です。たまたまここで仕事の国際会議があり滞在の途中行ってみました。隣は有名なスービックでピナツボ火山噴火で埋まるまでは米軍基地がありベトナム戦争時代は米空軍の最大拠点でした。映画Officer and Gentlemanの舞台にもなったところです。今クラーク空港は日本直行便が撤退し、韓国便が就航、深夜になると韓国からのゴルフ客であふれます。

旧日本軍はこのクラーク全域に基地を展開、マバラカット飛行場は西飛行場と東飛行場があり南進の重要拠点として広大な面積を有しシンガポール一国より大きかったそうです。

そしてここは、あの神風特別攻撃隊が初めて編成され、敷島隊の一番機が飛び立ったところです。以降常態化、本土防衛と称し鹿児島の知覧や鹿屋と続いて行きました。

↓当時の記録映像 マバラカット飛行場から出撃前の敷島隊。youtubeに動画多数あり。

 

現地を訪れ一番驚いたのは、私たちが日本の教育で刷り込まれた歴史感と、現場の真実のギャップでした。私のように無知な人たちは、特攻はただ犬死だ、人間の尊厳を捨てた最低の狂乱だ、的位置づけになっているかと思いますが、現地を見て人と触れ合い、その評価やそこに残された真実を知るにつけ、日本での捉え方には巨大な偏向とミスリードがあると思うようになりました。

会議の空き日、タクシーをチャーターしホテルから5Km程の距離、旧日本軍マバラカット西飛行場跡に向かいました。今はブッシュに囲まれた平穏な場所。ゲートには小銃を構えた守衛がいて現地政府の許可がないとパスできない。(許可はフィリピン外務省近くの空港警察事務所で取れる(Department of Foreign Affairs, Clark free port zone))事前許可を取らす行ったため、ゲートで押し問答数十分、守衛は当局にチクるし、袖の下も効かないし、現地人ドライバーを味方に熱弁するも氷の鉄人。拘束の危機すら感じる始末。。いろいろ画策、自分も政府系の仕事だったので査証と日の丸付ID見せたら突然軟化、最後の一押し、俺のじーちゃんはここで死んだんだ!入れろ!30分で戻る。。これが効いた、守衛は情けに弱かった。(じーちゃんはここでなくレイテで逝った)

荒れた泥道を進み現場につくと、一面草むら、そこに現地フィリピン人の方が立てた慰霊サイトがあった。すぐ裏はライフル射撃場で射撃音が鳴りやまない。タクシーもちょっとビビってる。サイトを掃除し供物を置き、弔意の合掌、深く頭を下げた。

周囲の風景は当時が伺える丘、小川、遠くの山、、記録映像にある敷島隊が出撃前、大西中将と最後の水盃を交わした場所だ。(大西中将は軍令とはいうものの特攻4000名の起点となった自分に深く悩み、後に必ず君たちのもとへ行くと約束、玉音放送後、詫びの遺書を残し渋谷南平台の官舎で割腹自決、若者たちの痛みはこの比でないと介錯無しを選び15時間苦しんで亡くなったという)。まさにその真上に立っている自分。映像からは彼らの人間性もかいま取れる。その表情は志など寸分も見れず、あきれるほどの自然体に見える。数時間後には命を落とすのに。覚悟とはそういうものなのか。。同じ場所に立ち同じ空気を吸い同じ風景を見て、彼らの想いを全神経で受けとめようと集中した。しかし、空しくもなんの変化も感じなかった。

記録によれば、特攻初日は戦果がなく、数日後、レイテ沖に米空母と護衛群を見つけ関大尉以下5機が突入、撃沈、大破させたのが最初の戦果だそうだ。その数日間、連日出撃し生死の狭間を行き来した彼らの心境、それを支えたものは何なんだろう。現地には特攻兵を家族のように扱い、出撃を止めるよう説得したり涙で送り出した現地フィリピン人の記録も多く残っている。関大尉が23歳、19歳も3人、若さが更に残酷だ。

西飛行場を後にするとき、なぜかゲートの守衛にバリバリの敬礼をされた。入るときと態度が一変、、何があったかは分からない。

次に東飛行場へ向かった。典型的な田舎町マバラカットの中心街を抜けるため大渋滞、3kmに1時間かかった。現場に着くと同じく現地の方が建立した特攻兵を模擬したモニュメントがあった。ここは町中でだれでもこれる場所。道際に車を止め、礼をしていると、現地の小学生らしき子供たち数人通りかかり、自分と一緒になって手を合わせる。ジャパン?と聞かれ、そうだ、と答えると、日本語でアリガトウと言われ去って行った。チップ頂戴ではなかった。。なんか違う、、想定と違う。

守衛の態度一変、子供たちの行為、この変な違和感。何かあるぞと思いドライバーのおっちゃんににあれこれ聞いてみた。。おっちゃんが言うには、現地では学校で感謝の教育が行われているとのこと。学校に通えなかった人は当時を知る語り部から聞いてるとのこと。戦争には様々な負の側面もあるが、我々は日本人の精神性に感謝せざるを得ない。と言う。兵隊さんと現地家族との触れ合いや、教科書の内容まで嵐のようにしゃべられ、日本では聞いたことのない話ばかりだった。恨み辛みで一杯だろうと思っていた彼らの心は、ニュートラルで深遠で人の良し悪しを明快に整理していた。

個々の話は偏見や誤解を招きそうなので記さない。それだけ日本国内の刷り込み情報と現地での受け取られ方のギャップは大きい。正反対に近い。彼らは、民族や宗教感を超え、何かのために人が命を捨てることの本当の尊さと悲しさを、当事国の日本より遥かに理解し感謝し伝えていた。

ASEAN各国が集まる会議で、日本団に対する各国の眼差しは他国と違う。経済の優等生ということではなく、過去の真実が生む人間性に対する素直なマインドの現れなんだと思う。我々は先人たちが築いたそんな無形財産を大多数が忘れ去り或は自己削除したことを、逆に気づかされる滑稽な民となってしまったようだ。

ドライバーのおっちゃんが大きな声で言っていた。この国はスペインに300年間占領された。次は米国に50年間占領された。次は日本に4年間占領された。でもただ一国、公式に謝罪しに来てくれた国がある。それはたった4年のあんたの国だ。おれらは学校で習うんだよ。

ホテルに戻り、近所に見つけた日本人経営のダイニングへ、バイトのお嬢さんは現地の女子大生、仕事が少なくここまで2時間かけて通うそうだ。今日の話をしてみた。おっちゃんからアレコレ聞いた話もしてみた。すると、そーね、みんなが知ってることよ♪と笑顔で平然と言われた。私の驚く表情に逆に彼女が驚いていた。

翌朝、ホテルロビーはミスなんちゃらコンテスト参加者であふれていた。黒のスタッフから撮影はやめてくれと制され、こっちは情け無用だった。。平和に乾杯!

ここだけでなく、ODA絡みでフィリピン各地を廻るにつけ、あちこちで歴史の時間を感じることになる。レイテのタクロバンにも何度も通った(仕事)。おじーちゃんが戦死した場所。山間部には塹壕や激戦の爪痕がまだ残る。生前おばーちゃんが見せてくれた遺族に配られる小さな勲章と戦死報告には、補給が途絶え餓死とあった。ここはマッカーサーがI Shall returneで帰還した場所でもあり連合国の正義を示す象徴的な場所となった。上陸地のMacArthur Landing Memorial Parkには戦勝国側の国旗と共に立派なブロンズ像がある。

戦勝国のプロパガンダをすり込む場所で戦没者を偲ぶ場所ではない。芝生の隅にだれが置くのか小さな日の丸があった。その正面に立つ。時を超えても心の複雑さは消えない。独立記念日(米国支配からの)に見た街を挙げたパレードは、プライド回復の象徴だけではなく、何に対してなのか、優しく分厚く、素晴らしく綺麗で感謝にあふれていた。。多くの命が失われた歴史の不幸に引きずられず、力の支配やどちらが正しいなども無関係、民族の魂を失わないことこそが不滅の勝利のように見えた。

日本はフィリピンにとってダントツの支援国。米国が基地と共にお金も撤退し、今は中国の札束外交が強烈にせまる。米国や中国は金を出して口も出す、日本は金を出して人を出す、韓国は何も出さず旗を出す。口は政府を動かすが、人は両国末端が動くだけ。そして旗出すだけは他国の成果横取りのただのコソ泥。現場ではそんな国色の違いが際だつ。ガラパゴスな日本の道徳は無力。外交下手のお家芸は健在だ。そーやって、我々の税金がこの国にすでに3兆円以上消化された。引退した安部ちゃんは更に2兆円を約束してしまった。インドには6兆円を超えている。円借款の一部は戻るもののコスパの悪さは現場で明白だ。民間ロビーイスト達は名ばかりの交流団体を立上げ政治家を張り付けたイベントを乱発、悪徳win-winで国旗を免罪符に巨額が流れる。支援国と受益国、当事国の面子さえ立てば公的詐欺も正義であり予定調和なのだ。表は玉虫、中身はハッタリ、事故案件の回収作業も経験した。が、戻るわけがない。首謀者は外貨稼ぎの成果が認められ受益国の政治家になる。どの国も同じ、本物の大金泥棒は治外法権に逃げるのだ。現場に投入される日本人専門家は実に優秀でモチベーションも高い。ゆえに悲しい。善意のロスは政策でカバーしないといつまでたってもピエロの自己満足で終わる。

最近思う、豊かさとはなんだと。経済的貧困と精神的貧困、笑顔のある貧困と無い貧困、ASEANの多くは貧しい層にも笑顔があふれる。。モノや金は失っても戻る、だが、失う心は戻らない。。自傷教育と能天気な散財の不幸大国、両失超特急、救われるべきは間違いなくこの国ニッポンなのだ。


東海QSO&大都市コンテスト

2021-03-22 21:03:01 | コンテスト

開局8ヵ月経過、ブログ開始1ヵ月経過、いろんなコンテスト参加したけど記事化面倒で放置してた。そろそろ脳内メモリできなくなったので今後の参考にメモとして残そう。

今回は東海QSOコンテストと大都市コンテスト、同日ダブルヘッダー。静岡県伊豆市遠笠山移動運用。

運用場所の標高は約1000m。すぐ上にハイカー用駐車場がありハイクや天体観測で人気の場所。今まで星見で何度も訪れていてこの場所の電波ロケは気になっていた。パスを確認する意味で一度運用してみることにした。自宅横浜を3時出発、途中、伊豆スカイラインの滝知山始め、各駐車場を確認しながら南下、どこにも先約者は無し。(関東人気場所だと前日から場所取りされるのでこの空きは意外だった)終点の天城料金所を通過すると霧が濃くなり、残り5Kmは視界3-5m程、路肩やガードレールもロストする。過去の感覚頼りで進み現着は5時。日の出5:45を待ち設営開始し、50,144,430,1200MHzの準備が完了。写真はX6000(144,430,1200)、HB9CV(50)と後から上げたDP(7.21)。これ以外430の自作4エレ3パラ自作ダブルツインループを投入した。

■東海QSOコンテスト 2021/3/20 9-15時

スタート前、V/UHFで多くの一般局を確認。日常感なQSOであふれコンテスト直前の雰囲気が無い。1エリア内コンテストとはかなり違う。スタート後もCQTESTがいない。日時を間違えたかとネットで確認するほど。関東だと一般局は消えCQTESTで埋まるのに、、7分経過しやっと見つけた。アウェーにつき一般局で混みあう隙間でCQ出す勇気なく土地の流儀に従う。結極、開始30分でも430FMのCQTESTは2局しか確認できなかった。東海方面が山で遮蔽されるせいか。各バンドを廻ってみるがどこも過疎感大きく、少ない参加局をぽつぽつと拾えるだけ。しょーがないからシャイなCQを出し始める。すると一変、いーかんじで呼ばれる。1エリアだと100QSO/Hな勢い。でも実際は1/3程度。理由はPhoneの1コンタクトが長い(涙)。これは如何ともしがたい、郷に従うしかない。気合入れるとスルーされそうなのでマッタリ感で潜在局を掘り起こす。14時過ぎ、V/Uは空振り多くなり、暇つぶしに7MHzを上げたら聞こえる聞こえる。CQ出したら呼ばれる呼ばれる、中パイルが途切れなかった。最初から上げときゃよかった。

この運用地の特徴は1エリアの見通しが良い。途中寄った滝知山は1エリアの半分が影になる(箱根から突き出す山と大山がブロックする)。ここは滝知山で難しい埼玉が難なく交信できる。。逆に西の東海方面は天城の山々が邪魔し、窓は静岡市から沼津市程度しかない。浜松・名古屋方面は山岳反射や回折を期待するだけ。

今回、直接波の最長は、対平地は埼玉県上尾市(132Km)、対山は筑波山(178Km)だった。見通しのない山岳波と思われる最長は山梨県と愛知県岡崎市(170Km)だった。

↓ 遠笠山ー上尾市

↓ 遠笠山ー岡崎市

標高1000mの見通し距離は約120Km、大気屈折率分が若干加算されるので上尾市はセオリー通り。千葉、茨城もこの半径より先の平地は見事に不感であった。岡崎市は山岳2段階回折か。

■大都市コンテスト 2021/3/20 15-18時

東海QSOで1エリアとの様子の違いでかなり疲れた。夕刻から雨予報もあり迷ったか続投。7MHzが絶好調だったのでリターンズ。浮き沈みは増えたがまだ小パイルになる。空振りになるまでマルチを稼ぎV/UHFへシフトした。こちらは東海QSOよりphone効率が良い。東京、神奈川・埼玉・千葉がメインになりテンポが上がった。それでもカード交換とOPネームの確認が多くあり忍耐。電信カテ専門局の心中が分かる。phoneで1分以上快くお付き合いすると、そういう局の恰好の獲物になりロングコンタクトが連続する。意識的にショートにすれば潜在局にスルーされる。この出し入れが微妙。。コンテストにおいてお客様は神様なのです。

18時無事終了。撤収に1時間かかり真っ暗。キャンプセットは持参したがここでビバークする体力と勇気が無い。帰りのスカイラインは行き交う車はほとんどなし。睡魔強烈。狸様があちこちで路上の仏になっていた。

次回の帰りは温泉一泊にしよう。近所どっか良いとこありませんかね?

夜中だと湯河原の24H営業クアハウスをよく使うんだけど、天城から遠すぎるんだよね。


山岳 HF打上角は迷信か?

2021-03-08 15:33:34 | アンテナ

先週のCWに続き今回ARRL DX Phoneに参加した。月末のWW WPXに向けあれこれ確認したいことがあり実験半分。

確認したいこと:

  • DPで戦えるのか
  • 山の指向性ってどうなんだ
  • 山斜面・海面反射合わせ技の可能性

山岳移動で高さを稼ぎ、且つ、下り斜面と海に開けたロケで打上角を低くする、HFしょぼしょぼ出力でも電波環境でキロワッターと戦えるの、か?。あたりを追っかけたくハリキッテ出かけた。

結論:HF陸上で打上角下げたけりゃ、山も平地も同じ、とにかく地上高あげろ!やなら底なしナイフエッジに立て!

です。あたりめーだろ、とか、アンチチャレンジな方は以下不要です。

ARRL DXは交信相手が北米大陸なのでビーム方向は固定でOK。北東ロケだけ押さえればよい。でスペックこれ、

  • 伊豆スカイライン某所、標高500m、平均30度ほどの斜面で相模湾全面が目視で開ける
  • 第一電波2バンドDP(7MHz,21MHz)逆V、8mh、斜面際に設置
  • ドローンで計測(ノウハウはこっち

HB9CVも持参したが風強く上げれなかった。逆VDPを↑こんな感じで張り、北米が開けるまで7Mhz国内遊び。飛ぶよ飛ぶよ小パイル程度ならオール一発ゲット。CQ空振りもゼロ。うひひな感じで夜を待つ。

北米が開け戦闘開始。およよ、およよ、国内相手の調子とは全く違う。Wのビッグワン勢はなんとか交信できるが2軍勢は無理。聞こえるJA局はキロワットだらけ。ローバンドってキロキロこんなにいるんだね。CQ出すもオール空振り。。ダメコレ、パワーだなパワー!!。もー帰りたくなった。。でもなんとか最適を絞り出そうと朝を待ちアンテナのビームをいじることにした。

朝、風も収まり3~5m/s、ドローンで逆VDPの7MHz指向性を取りエレメントの最適位置を探ることにした。結果、物理的配置と計測値を比較したら、なんと水平方向のビーム中心が20度~40度近くズレてる。アンテナ線の鉛直は北東なのにビーム中心は東南東(ハワイ、南米向け)だった!過ぎた一夜がむなしく刺さる。DPはメーカー品でバラン付き、VSWRも無調整最適化済み、怪しい場所を探る。ドローンでアンテナ周辺をグルグルグル。右エレメント側に強力な輻射を計測する(ドローン側がSGなので正確には輻射でなく受信強度)。左側より6dbも高い!、、、なんだこれー、ダメじゃん。考えるに、右側はエレメント下に車がある。これっきゃ考えられん。。ってことで極力車から離し、ちょっとスローパーライクにすることで所望の北東ビームを得た。夜になり、Wの2軍もそこそこ拾えるようになった\(^_^)/。アンテナ、形だけで妄信すると怖いですコレ。

次に、21MHzの打上角を見てみた(7MHzだとドローンの距離出しで電界強度が下がり混信に埋もれた)。下り斜面だし、正面海だし、こりゃ理想的だべっつことでね。海は3.5Km先なので海面反射合成による打上角計測は無理。山岳下り斜面の反射合成を海面に打ち込む作戦!!(てか、そうなってるだろーの確認)このナンチャッテ打上角を計測した。斜面がビームを水平方向に近づけてくれるっぺーーっつ期待ね。少々凹凸はあるが海に向かい平均約30度で下げる斜面、行け行けドローーン!取ったれデータぁぁ!、、ビーム中心を海面に打ち込むには-8度(海面反射距離=3.5Km)~0度水平(海面反射距離=地球曲率見通し距離Km)くらいにピークがあってほしい。理想の話ね。。が、ががが、結果がショボン。なんとビーム中心はプラス15度、半値8度~22度ですよ。これが現実か、、斜面だけではリアルグランドっちゅー根っ子のボスキャラには勝てないらしい。じゃあ、水平では信号強度減はどんだけだべと見てみた。なんと15dbも落ちる。痛い、痛いすぎる、、もはや裏切られる悲しさに近い。。強度がここまで落ちたらもー降参、海面反射の魔法トッピングは期待外と判断した。

■打上角データ:第一電波ダイヤモンドW721 2バンドDPアンテナ、21MHz、8m高

打上角(度) 信号強度(db正規化) Remarks
28 -9  
22 -3  
15 0 ビームピーク
8 -3  
4 -6  
0 -15 水平、こっから下角度が海面反射が有効になる

どーすかねーコレ。ロケ写真のようにアンテナから海が直接視野なんですよ。しかも下り斜面で欲しい海面反射点までほぼ遮蔽なし。こりゃ海面にぶち刺さるぞーって思うじゃないですか。。でも実際の海面向けビームは、15db以上弱くなるわけ。。逆Vだから垂直成分もあって反射係数も悪化し不利なわけ。こりゃDXあかんわ。。周辺の解析と悪玉探しが必要だけどここまでハズレると改善の気力も失いスルー。熱海の山を全部アルミホイルでラップするしかない!下界の温泉は硫黄成分なんで硫化系イオンで導電率をサポート、町中温泉を撒くしかない!

教訓1:HFアンテナの単独の指向性は周囲環境と一体物!。しみじみ感じた。目で見る想定と電波な形はかなり違う!

教訓2:HFでの山岳下り斜面が打上角を下げる効果はほぼないかも。平地のビームアンテナの方が優秀(たぶん)。

山岳により地形や樹木、地面の導電率・誘電率の違いもあるし決めつけるのは強引だけど、まあ一般的にこんなもんなんだろう。アンテナ地上高を十分とれば良くなると思うが、コスパ的に無謀。

自分的には、山岳移動でF層向けの低打上角を稼だら?の誘惑は消えました。( ノД`)シクシク…

てなわけで、DPでも斜面の他力本願で打上角下げりゃいけるべーなんて面倒なこと考えるより、最初からビームアンテナで絞って下げたほーが吉と判った。そんな平地局の方がエライと判った。王道の八木型は性に合わないので移動用変態ビームアンテナを創造する方向で手打ちとしたい。

だれもやらないから、、迷信?の人柱となってみました。

月末WW WPX SSBは、海辺か山頂タワーに上ってビームアンテナでやる。


追記)

WW WPX SSB本番ログupしました。こっち。