地理バカ日誌 ☆*:. 地図の園 .:*☆

地理ネタ、地図ネタなど、いろいろ気ままに書いています。

             by まつおか秘密研究所

関ヶ原の合戦 ⑤

2020-02-13 19:44:43 | うんちく・小ネタ
 今日のは予定外でしたが、昨日の記事の地図、ほんとうは最初、京都市で作ろうと思ってたのに、いつの間にか抜け落ちちゃってて・・・なので以下に。

  マップ085
 

 御所南が激戦地になります。

 京都で「東軍」「西軍」というと、応仁の乱が思い浮かびますが、両軍とも10万人超とか(誇張の可能性もあるとか)言われますので、学校の歴史の授業で習ったときには、あの狭い街でその軍勢がどんな動きをしたの?ってイマイチよくイメージできなかったのですけど・・・・

 次はおまけで羽田空港。

  マップ086
 

 すっぽりおさまります。 羽田空港の敷地が広いってことなんでしょうけど・・・・

関ヶ原の合戦 ④

2020-02-12 22:11:24 | うんちく・小ネタ
 またまた関ヶ原ネタなのですが、実は、当初、いちばんやりたかったのは今日のネタ。

 関ヶ原の合戦の空間スケールを、自分がよく知ってる場所におきかえて見たら、どんな感じなのか? ということで、「関ヶ原の合戦 ②」の記事のマップ082に描いた円シンボル(各陣の広がり)を、まずは大阪城あたりに重ねてみたのが下の地図。

  マップ083
 

 南宮山周辺の陣は含めていませんが、ここだけで10万人以上の軍勢が動いた・・・という割には、意外にコンパクトな感じか? 奉天会戦のような近代戦闘のスケールとは比べるべくもないのでしょうけど。 大阪の陣の方が、軍勢の展開範囲は広いということになるようですね。

 続いて東京、皇居周辺の地図と重ねてみると・・・

  マップ084
 

関ヶ原の合戦 ③

2020-02-11 20:00:11 | うんちく・小ネタ
 Googleマップ(空中写真)で関ヶ原を見てみました。 小西行長の陣跡と島津義弘の陣跡のあたりはこんな感じ。

  マップ082
 

 この辺りは建物が建ってないので、両方の陣の距離感をストリートビューで疑似体感できるかも?ってことで見てみると、

 

 140メートルで3分もはかからんよなぁ、などと思いつつ、

 

 やはり、けっこう近いですね。 もっとも、そんなに離れていたら連携もしにくいのでしょうけど・・・・(島津は動きませんでしたが)

関ヶ原の合戦 ②

2020-02-10 21:25:39 | うんちく・小ネタ
 関ヶ原の合戦ネタの続きですが、各軍の陣の位置と兵数、大河ドラマのナレーションだとざっくりし過ぎなので、結局ネット上のいくつかのソースから拾って繋げ合わせた感じです。 いずれ時間の余裕ができたら、もっと確かなソースをあたってみようかと思いますが、とりあえず今回はテキトーで。

 で、先日来使っている陰影起伏図のうえに各軍の陣地をプロットすると、こんな感じ。 南宮山やその東側の勢は範囲外になってしまいますが。

  マップ080
 

 これに、各軍、兵数に応じてどれくらいの範囲に陣地が広がるのか・・・ざっと計算してその面積をバッファで表してみました。

 1人あたりどれくらいの面積が必要なのか? 直立してるだけでも、槍を持ったり鉄砲を持ったりしているので、1坪(3.3㎡)は必要かな?などと。 あまり密に整然と並んでいると、集団として動きがとれなくなりそうですし、実際どんなもんかな? たとえばラジオ体操をしようとするなら、手を振り回しても隣の人にぶつからないくらいとなると2mくらいの間隔は必要か? だとしたら、1人あたり4㎡・・・ってことで計算して作ってみたのが下の地図。

  マップ081
 

 隣の陣と、けっこう近くなるところがありますね。 でも、騎乗した兵もいますし、他にもいろいろ物資があったり、そもそも一面びっしり人が並ぶわけではなく、隙間はいくらでもあるでしょうから、そういうの諸々含めて1人あたり倍の8㎡ってことで計算すると、次の地図のような具合。

  マップ082
 

 小西行長の陣と宇喜多秀家の陣や、東軍最前列の細川、加藤、筒井、田中らの陣は一部重なってしまいました。 実際には円形に陣取るわけではないですからね。 でも、すぐ横の息遣いもわかるくらいな距離に他家の兵がいるような感じになってたかも。

関ヶ原の合戦 ①

2020-02-08 15:32:04 | うんちく・小ネタ
 先日投稿してた陰影起伏図は関ヶ原のものです。

 ちょっと彩色してそれっぽくするとこんな感じ。

  マップ078
 

 もともと陰影起伏図自体について云々しようと思って作ったのではなく、関ヶ原合戦について地図を作りたくて、その背景にしようと思ってのこと。 でもって、どんな地図を作りたいのかというと・・・・・子どもの頃からちょっと疑問に思っていたことなのだけど・・・

 関ケ原の合戦が映像化された場合、だいたい合戦の開始に先立って各勢の布陣図が紹介されます。 映像化作品のうち、私が最初に見たのは小学生の頃のテレビドラマ『関ヶ原』(1981年・TBS系)で、そのとき布陣図が示されたか、またどんなだったかは全く覚えてないですが、その後の作品ではっきり覚えていた(というか、最近再放送でも見たのですけど)のはNHK大河ドラマの『葵徳川三代』(2000年)のもの。 その布陣図をいくつかキャプチャしてみました。

 まず、関ケ原と街道の位置関係。 同所が交通上の要衝、軍事的に重要な場所だということが示されます。
 


 で、西軍側(主要部)の布陣図。
 


 続いて、西軍側に正対するように党軍側が布陣。
 


 全体としてはこんな感じ。 これでは文字が全く読めませんが、雰囲気だけ。
 


 CGを使って動的に示されたことで、なんかリアルっぽく見える気はするのですけど、スケールが解からないんですよね。 ナレーションで「関ヶ原は狭隘な盆地で・・・」とか、この葵徳川三代でも水戸光圀公(中村梅雀演)が「東西約4キロ、南北約2キロの高原盆地でござる」とは紹介してくれてますが、各軍が居並んだとき、それぞれの間隔はどれくらいかとか、陣の広がりはどれくらいなのかとか、他の陣(敵や味方)がどれくらいに見えるのか・・・とか、距離感がいまいちつかめないということ。 なので、何かうまい地図化の方法は無いものかな?と。

 まずは、各大名の陣の位置と兵数を把握しないとダメですね。 今回はこの大河ドラマのナレーションで紹介される兵数なども参考にしつつ、ネットでざっと拾って(とりあえずお試しなので)まとめるところから始めます。 とりあえず今回はここまで。