地理バカ日誌 ☆*:. 地図の園 .:*☆

地理ネタ、地図ネタなど、いろいろ気ままに書いています。

             by まつおか秘密研究所

アメリカ・タウンシップ制

2020-06-14 23:01:33 | うんちく・小ネタ
 アメリカ合衆国の国土(とくに農地)の大部分は、その開発時に採用された「タウンシップ・レンジ方式(公有地測量システム、1785年)」で地割がされています。 「タウンシップ制」として学校の地理でも習いましたが、写真など見てもイマイチそのスケールがわかりにくい・・・という記憶がありまして、思い立って大阪平野にタウンシップ・レンジ方式を適用してみました。

  マップ103 Googleマップより
 

 これはテキサス州の畑の空中写真ですが、大きい円(センターピボット)が入る正方形の区画が「1セクション」(1マイル四方)で、そのセクション単位の網目を描くと・・・

  マップ104
 

 大坂城址のあたりを拡大すると・・・

  マップ105
 

 大きいサイズのセンターピボットのアームは800メートルくらいあることになりますが・・・・やっぱりデカいですね。
  

低成長期以降の地方の工業化について

2020-06-01 20:51:02 | 学問
 前回の続き、高度経済成長が終わってからの15年間にあたる、1970年~1985年の製造業従業者数の変化について。

  マップ102
 

 1985年の従業者数と、15年間の変化率をあらわした図です。

 三大都市圏、というより四大工業地帯と言うべきか?、加えて瀬戸内地域など、いわゆる太平洋ベルトにあたる地域の多くで減少著しく、一方、東北地方や九州南部などでは比較的高い増加率となっています。 なお、全国では、この期間は2.5%減でした。 オイルショック以降、労働費用逓減のため東南アジアなど海外や、国内の地方の工業化が遅れていた地域へ工場進出したようすがうかがえます。