前回記事の、2016年センター試験・地理B本試験・第6問・問3で出てきた商店街の写真(下)に関連して、です。
(再掲)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/72/dc0f14c13010523aef1c10ebae1a1b50.png)
※Googleマップ・ストリートビューより
奥に見える白い建物、「さくら野百貨店北上店」なのですが、それはテナントで、建物自体は「ツインモールプラザ(2000年竣工)」というのだそうです。この建物は再開発(第一種市街地再開発事業)によって建てられたものということ。
地理院地図の空中写真でこの地区の新旧の違いを見ると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/a5/69c9649b52fe577cef4e58d3e13c14cb.png)
左は最近(2007年以降)の写真、右は同じ範囲の40年くらい前(1974~1978年)の写真です。右写真の青線で囲った地区にて市街地再開発事業が行われたということになります。地方の小都市の商店街でこの変わりようは、かなりのインパクトでしょうね。なお、このモールには当初、そごうの出店構想があったとか。盛岡の百貨店の川徳と出店を競合したそうですが、そごうはバブル崩壊のあと、結局経営が傾きましたから・・・
このモールの建物の延べ床面積は約8.7万㎡、このサイズの街にあっては巨大です。ただし、床の半分以上は駐車場でしょうか。開業したころの資料によると、駐車場の収容台数が1,500ということなので。そして店舗面積は約2.5万㎡、百貨店部分は2万㎡弱のようです。この店舗面積部分だけを考えても、それ以前にこの地区(あるいは周辺を含めて)にあった店の面積の何倍くらいが出現したことになるのか。
北上市は、この他にも郊外の国道107号沿い、北上江釣子IC近くに江釣子ショッピングセンターという、店舗面積が同等規模の大型商業施設があります。
ところで、もう一点、左写真の黄色矢印が指す通りにアーケードが設置されているのが見えますが、このアーケードは約40年前の右写真にはありません。つまり、この約40年間にこの商店街にアーケードが設置されたということが判るわけですが、でもコレが最近撤去されたようです。
またまたGoogleマップのストリートビューを使って確認。
ここは本通り、ツインモールプラザ(東館)南東角の交差点。
2011年11月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/3a/72f8a738d8f6322abab177512929997a.png)
2015年7月
アーケードの通りを見ると・・・
2011年11月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/2c/e9d90503b8a9dd0d953e853e5a375e23.png)
車両が通行可になってますね。この写真では見えないと思いますが、アーケードの天井からぶら下がってる各店の表札は空白ばかり(空き店舗ばかり)という感じになってます。
2014年5月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/c1/4a95423dfb0d48a805fd1345801ed9e3.png)
アーケードが撤去されました。
2015年7月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b6/fce97e890cfc69c3fb7f31918e562891.png)
さらに本通り側に残っていた歩道の屋根部分(写真左)も撤去されています。
ここ数年、全国的にアーケードを撤去する街がでてきていますが、その多くは商店が減って「商店街」のあり方が変わってきたことと関係しています。
この街を実際に訪れたことはないですし、よく調べたわけでもないですが・・・このツインモールプラザという巨大な再開発が、結局はどうだったのか、あれこれ想像してしまいますね。
このセンター試験の問題などをきっかけに、「身近な地域の地理的現象」ということで、こういう部分にも踏み込んで考えてみるような地理の授業をしてくれないかな?と思いますが、まあ、無理なんでしょうね。
(再掲)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/72/dc0f14c13010523aef1c10ebae1a1b50.png)
※Googleマップ・ストリートビューより
奥に見える白い建物、「さくら野百貨店北上店」なのですが、それはテナントで、建物自体は「ツインモールプラザ(2000年竣工)」というのだそうです。この建物は再開発(第一種市街地再開発事業)によって建てられたものということ。
地理院地図の空中写真でこの地区の新旧の違いを見ると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/a5/69c9649b52fe577cef4e58d3e13c14cb.png)
左は最近(2007年以降)の写真、右は同じ範囲の40年くらい前(1974~1978年)の写真です。右写真の青線で囲った地区にて市街地再開発事業が行われたということになります。地方の小都市の商店街でこの変わりようは、かなりのインパクトでしょうね。なお、このモールには当初、そごうの出店構想があったとか。盛岡の百貨店の川徳と出店を競合したそうですが、そごうはバブル崩壊のあと、結局経営が傾きましたから・・・
このモールの建物の延べ床面積は約8.7万㎡、このサイズの街にあっては巨大です。ただし、床の半分以上は駐車場でしょうか。開業したころの資料によると、駐車場の収容台数が1,500ということなので。そして店舗面積は約2.5万㎡、百貨店部分は2万㎡弱のようです。この店舗面積部分だけを考えても、それ以前にこの地区(あるいは周辺を含めて)にあった店の面積の何倍くらいが出現したことになるのか。
北上市は、この他にも郊外の国道107号沿い、北上江釣子IC近くに江釣子ショッピングセンターという、店舗面積が同等規模の大型商業施設があります。
ところで、もう一点、左写真の黄色矢印が指す通りにアーケードが設置されているのが見えますが、このアーケードは約40年前の右写真にはありません。つまり、この約40年間にこの商店街にアーケードが設置されたということが判るわけですが、でもコレが最近撤去されたようです。
またまたGoogleマップのストリートビューを使って確認。
ここは本通り、ツインモールプラザ(東館)南東角の交差点。
2011年11月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/3a/72f8a738d8f6322abab177512929997a.png)
2015年7月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/8a/63fb58b45c8183e53dd9da1e2189045a.png)
アーケードの通りを見ると・・・
2011年11月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/2c/e9d90503b8a9dd0d953e853e5a375e23.png)
車両が通行可になってますね。この写真では見えないと思いますが、アーケードの天井からぶら下がってる各店の表札は空白ばかり(空き店舗ばかり)という感じになってます。
2014年5月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/c1/4a95423dfb0d48a805fd1345801ed9e3.png)
アーケードが撤去されました。
2015年7月
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b6/fce97e890cfc69c3fb7f31918e562891.png)
さらに本通り側に残っていた歩道の屋根部分(写真左)も撤去されています。
ここ数年、全国的にアーケードを撤去する街がでてきていますが、その多くは商店が減って「商店街」のあり方が変わってきたことと関係しています。
この街を実際に訪れたことはないですし、よく調べたわけでもないですが・・・このツインモールプラザという巨大な再開発が、結局はどうだったのか、あれこれ想像してしまいますね。
このセンター試験の問題などをきっかけに、「身近な地域の地理的現象」ということで、こういう部分にも踏み込んで考えてみるような地理の授業をしてくれないかな?と思いますが、まあ、無理なんでしょうね。
北上市、商店街など空き店舗に新たにお洒落なカフェなどが徐々に入ってきてます。つい先日も時計屋の後に女子向けカフェが入居し商店街も時代に伴って変化した感じです。無人直売店も増えて水沢駅前や花巻の商店街より活気あるかなと思います。ぜひ、また機会があれば北上へお越しくださいm(_ _)m