龍神村に生まれて

僕は和歌山県龍神村に生まれ、13歳まで龍神村で育った。大人になって、龍神村について何も知らないことに気がついた。

『ほうとくないよぉ~』

2010-01-19 04:55:07 | Weblog
てっきり龍神弁だけだと思っていた『ほうとくない』


調べてみると、他の地方でも使うらしい。

しかし、どうも意味が違うようじゃ。



『ほうとくない』の意味じゃ↓

①物事がはかどらず、らちがあかない。〈筑後久留米・壱岐〉
  「ほとくない」〈肥後菊池郡〉・「ほっとくない」〈壱岐周吉郡〉
②不安である。心細い。〈三重県松坂〉〈和歌山県西牟婁郡田並〉
③情けない。〈対馬〉
④人品が卑しい。〈備後〉
⑤不潔である。きたない。〈島根県那賀郡〉〈広島県〉〈山口県〉〈福岡県企救郡〉〈大分県東国東郡〉
(『日本国語大辞典』小学館)


どうも、広島から九州の北部にかけての方言として存在するようだが、注目してほしいのは②である。


龍神では、『不安である、心細い』という意味で使う。
この意味だけは、三重や和歌山で使われているということがわかった。


お墓の近くを歩いている時『ほうとくないよぉ。』と言う。
怖いという意味では『おっちいよ~』やった。



『芳徳ない』と考えてる人もいるようだ。


僕は、『報徳ない』だと思う。

『僕は報徳ないよ!』と使う。
意味は『私は、報徳学園の出身じゃない。』


うそじゃ。



漢字はどうでもいい。
ほうとくないという方言が、今も龍神にはあると思う。

意味は違うが、同じ使い方が広島から九州あたりに多いということは、もともとはもっと広く使われていたのかもしれない。

そのうちに岡山あたりから大阪にかけては使われなくなり、三重と和歌山の一部に残ったのかもしれないな。

やはり、おおもとは京都ではないのか?
京都の人は使わんの?



2010年の流行語大賞でもねらってみるかい。


『ほうとくないよぉ~』




今でもつこうとるん? 龍神村!

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