いざ、善通寺 ３

ＪＲ土讃線・善通寺駅から２つ目が多度津駅だった。


善通寺駅から電車に乗って何気なく外を見ていた。

山が見えた。

“善通寺の左側にあった山やなぁ”と漠然と思いながら山を見ていた。


そしたら、急に悲しくなてきて、涙目になってしもうた。

閑散とした電車の中で５０歳男の涙目。


普通ならキモイ状態。

普通でなくてもキモイ状態だが、「また来るよ。」と心の中でしゃべっていた。
そして、写真を撮った。



ちょっと見にくいが、善通寺の左側の山はひとつに見えていたが、実はいくつかあって、その一つは見事な三角形をしていた。



なぜ急に悲しくなって、涙が出たのだろうか？
さっきまで、もう来ないと思っていたのに、なぜ急に「また来るよ。」と思ったのだろうか？


そんな小さな疑問を残して多度津駅から坂出駅に向かい、岡山行きの電車に飛び乗った。



僕は、１４日にこんな経路で回った。


今度は、高松駅前から“ことでん”(高松琴平電気鉄道)に乗って、三角山を探しながら善通寺に行ってみようと思った。



岡山駅から新幹線に乗り、新神戸から乗ってきたよくしゃべるおばちゃん２人と３人掛けの席に座ったまま、午後５時半に東京駅に着いた。


新大阪から静岡までの記憶がなかったが、隣のおばちゃん２人はずっとしゃべっていた。


２人のおばちゃんと別れながら、あの涙は何だったんだろうと考えていた。


僕はそのまま、丸ノ内線に飛び乗った。




あの涙は何？もしかして・・・龍神村！