最大の喜びにして、最大の・・・

“わたしという花”2011年1月22日　紙に水彩

アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる


或いは
エンジンの何処かに、何か小さな(もしかしたら大きな)何かが
かみこんでしまっていて、そこから先へ動力が伝わらないような
そんな感触を気持ちに、そして肉体上の腰椎・骨盤・仙骨のあたりにも感じていた。
循環しないエネルギーが頭の中でぐるぐる回っている。
一歩踏み出せばいいのに！
そうすれば楽になるだろうに！
私の中で圧倒的に幅を利かせるアクセル派がカツを入れようとする。
アクセル派にとって今の状況はは大きなフラストレーションなのだ。
しかしまた、ブレーキを踏んでいる何かもまた
とても大切な何かを孕んでいるとも思う。
去る26日。このように緊張がほぐれないまま
この夜の一大イベント、男女混成(女性優位(笑))の和太鼓集団
“Gocoo”のライブへと向かった。


早めに着いちゃった～という友達と談笑。
その後パラパラと知った顔が集まってくる。
それだけで、緊張の糸がちょっと緩んだ。人の存在ってスゴイ。
そうしてさらにスゴイ人たちがステージに現れ、いよいよライブが始まった。



リーダーのKaolyさんが言う。
「『roots of joy』・・・
　みんなのなかに必ずある、喜びの根っこに、この音楽が届きますように！」


そのとおり
耳というよりは全身で、
全身と言うよりは下半身で私は音を、振動を感じていた。
感じながら、ベリーダンスを習っているくせに私の大の苦手なシュミーを
やらずにいられず、下半身をぶるぶる震わせながら聴いていた。
大音響の中、何かが破れてふっとんでいく。
そして突き上げるように波がやってくる。
あの、年末のインヤンダンスで味わって以来の感覚・・・・
まるで太鼓叩きのように
「ハァ！」とか「やぁ！」と叫ばずにいられず、そう叫びながらわかった。
あの掛け声は、気合いを入れるというよりも、
エクスタシーから発している声だったんだ！



気付くと、昼間よりも足ががっちり地にささっている。
快感で興奮・・・しているのだけど、どこか眠い・・・
それを察するかのように時折舞台は暗転し、静かなナンバーが始まる。
そんなぼんやりとした時、だっただろうか。



「絵を描くことは・・・」

内面の混沌を振り払うように、でも静かにゆっくりと聞き覚えのある声が
私の奥底から昇ってきた。



「・・・最大の喜びであると同時に
最大の苦痛である」


『描きたい子と、死にたいちゃんは対をなしている』

かつて、セラピストさんを通して伝えられた、私のハイアーセルフからの言葉。
それはコインの裏と表のように存在し、なくなることはないと。



絵筆を取るまでの私と完全一体化していたこの「死にたいちゃん」。
描き始めてからは、「腰が重い」「気が乗らない」という形をとり
控えめにその存在をアピールしてきた子を私は


人づてに聞いたその言葉通りに
そしてそれ以上もそれ以下もなく、私はその子を
「ああ、あなたは常にいて当たり前の子だったわね。以上終わり！」
と、チラ見はしても本気で付き合う気はさらさらなかった



これは、
私からそんなぞんざいな扱いを受けていたその子が
完全に、わたしと完全分離した形で存在をあらわした瞬間だった。



その子の、見えないはずの姿形が、重たいエネルギーが一瞬、
手に取れるように感じられた。



「描くことは、私にとっては苦しみでしかないの！」


そう、苦悩を全身から絞り出すように訴えてくるこの子と



ついに出会ってしまった
やっと出会えた


静かに、ショックだった。




歓喜と苦悩

コインの表と裏



昨年９月、初めて参加したアートワークショップで表舞台に飛び出した
『完全に我を忘れて喜びに没頭する子供』とは
対局にある子供。。
それは私にとって、道をさえぎる邪魔者でしかなかったのだけど
その日、初めて対面したことで



不思議なことだけど
苦しい葛藤が一つ消えた。何故だかホッとした自分がいる。


「どんなことであっても
人は真実を知ったことで、ホッとするものなのよね・・・」

サイキックマッサージでの、まてぃさんの言葉が
甦ってきた。