「私は 今 ここ この瞬間 現在にいます。」

昨日は展覧会の搬入だった。


夕方6時開始なので、それまでゆっくりしていようかとも思ったのだけれど
ちょうどいい時間帯でダンスのワークショップがあったので急遽参加を決め
背中のリュックには着替え、手にはキャンバス3枚という大荷物で出掛けた。
木曜日にちょっとハイレベルなベリーダンスのクラスに出て
身体のあちこちに筋肉痛が残ってはいたものの、
「動きたい」モードに入っていたようだ。
3時間のダンスに没頭したお陰で体はスッキリ
しかし、閉じ込めていた何か繊細なモノがジワジワと浮上してきた。
こういうワークではよくあることだ。



それを感情・・・というのは正しくないかもしれない。
いつもアタマの中ばかりにいて
感じる、という作業をしてこなかった私は、はじめは「モヤモヤ」という形で
感じ取るのが精いっぱい。
そうして、そのうちアダルトちゃんが表れる。
昨日の場合は、先の日記の「自分なんて大嫌い」チャイルドちゃんだった。



アダルトちゃんの余りの激しさに、
搬入に向かう電車を飛び降りて大声で駆け回りたい衝動に駆られた。
とっさに線路に飛び込む人はこんな、アタマの声と完全一体化してしまうんだろうと
思う。
このように、あまりに馴染み深いものなので巻き込まれながらも
ふと我に返った時、
最近心の中で呟く言葉がある。



「私は今、ここ、この瞬間　現在にいます」


そうだ、私は、今、ここ、現在に生きてるんだ。
今感じていることは　過去に感じきれず、残っていたものだ。
車窓の風景を必死で（？）眺め、手すりを握りしめる感触を味わいながら昨日も、
今ここにいることを噛みしめていた。



これは、６～７年前にクレアボヤントの
レバナ・シェル・ブドラさんのトレーニングに
参加していた時に、教えられた言葉だ。


「今、この瞬間にいることが　一番安全で　それが何よりの癒しです」



当時は、本当に無意識に生きていて
そう、先の日記に書いた「自分なんて大嫌い」ちゃんが私の影で手綱を握っていて
自分を変えたい、変わりたい、それだけしかなかった。

（そう、主である私に認識されていないアダルトちゃんは
　こうして人生の主導権を握り続けるのだ）

だから、当時は一体これがどういう意味なのかわからなくて
理解に至るまで長い長い時間がかかった。



巻き込まれた渦から抜けて見ると
アダルトちゃんは、何かを感じさせないためのカモフラージュで
感じる身体から抜け出そうとして　アタマに上がっているのだとわかる。
身体に戻ることが、今　ここにいるということ。
すると、「アタマ」の声は止み　代わりに「身体」のあちこちが不快になる。
その痛みを感じてこそ初めて、真に向き合っているのだと気づいた。
RAHに通っていた頃、恩師もよく言っていた。
癌より何より、一番重いのは精神病だ。癌はまだ軽いんだ、と・・・・・



多分、「自分なんて大嫌い」ちゃんは、
まだ幼かった私が　超特大の痛みかを回避するために作り出したものだ。
結果、痛みは麻痺させることに成功したけれど
回避する　ということで　
これ以上はないくらいの「寂しさ」を　自分に与えてしまったのだ。
例に漏れず、このチャイルドちゃんも訴えを私ではなく
まずは人に向ける。
「みんな私を見てくれない。こんなに頑張っているのに誰も褒めてくれない。
　いつも私は一人ぼっちだ」
こんな時の私には、誰がなんと言ってくれても
褒められる言葉だけが届かない。

※このセリフ（太字）、あまりに絶妙だったので
　コチラから頂戴しました。ソプラノ歌手・吉倉杏奈ちゃんのセリフ。↓

	のだめカンタービレ（25）　＜完＞ (講談社コミックスキス)
	二ノ宮 知子
	講談社

矛先、違ってるよ、チャイルドちゃん。
あなたを見ていない、褒めていない、感じていないのは私だよ。
私は　今　ここ　この瞬間　現在にいる。そして感じること。
恐ろしいと思っている自分も含めて、感じながら生きること　それが全て。
過去に探りを入れること　未来を夢見ること　そのどちらもいらないのだ。



あっそうそう。
感情の余韻が残っていて昨日深夜号泣していたのだけど
右の顎関節にあった塊のようなものが外れた感じがあって
今日は　軽い顎筋肉痛はあるけどとっても楽です♪