それは知らなかった

　♪俺らおんなじ話で何年笑うだろう
　BEGINの歌です。
　高校時代の友人と会いました。
　会うたび、なんども同じ話をするのは、頭が硬くなってきたからでしょうか。
　それでも、たまに新しい思い出が見つかることもあります。
　それは知らなかった。そんなことがあったんだ。早く言ってくれよ。
　なんであれ、笑えるのはいいことだ。

仮想水族館で楽しむ

　イートインスペースのカウンター席は、前面のガラスの下半分が曇っていて、外からの視線を感じることがありません。
　ここは神戸屋キッチン、パン屋さんです。
　レモンの味がする甘くて黄色いパンを食べながら、わりと苦めのコーヒーを飲みました。
　店の前は、奥にあるフードコートに通じる道になっています。そこへ向かう人たちなのでしょう、とにかくものすごい数の人が行き交っています。
　ここは横浜観光のホットスポット？
　もしもこのガラスがクリアだったら、目の前を通る人たちの波で目が回っています。
　水族館だったら、もっと楽しい気分になっています。
　ここを水族館だと思って、ゆっくり休憩しよう。

ひっそり

　今日は静かです。
　隣りのマンションの解体工事から音が聞こえてきません。
　買い物の帰りに前を通ると、何もありませんでした。まったく何も。
　すっかり工事が終わって、黒々した土が平らにならされている更地でした。歩道とを仕切っていたフェンスもありません。
　こんなに広かったのか。いや、思ったより狭い。マンションが一棟あったにしては。
　海が見えました。

何をしたらいいのか教えてください

　暑い暑い。
　外出から戻ると、まず何をしていいのか頭が働きません。
　窓を開けて換気をするか、冷房をつけるか。
　顔を洗いたい、それよりシャワーを浴びるか、シャツを脱ぎたい、トイレも行きたい。
　アイスが食べたい、麦茶が飲みたい、麦茶を作っていない！

神業を駆使する

　長く使っているプリンターは、内部のローラーの破損から、排出される紙に汚れがつくようになってしまいました。
　修理代が高額になりそうなので、新しいものを買おうと思いつつ、1年、また1年と過ぎています。
　A4の紙だと、上下にはっきりした線が出てしまい、外部に出すような書類は印刷できません。ひとまわり大きいB4で印刷して、汚れのある周囲を裁断しています。
　ひと手間です。料理なら美味しくなっています。
　定規をトンボに合わせ、カッターを引いていると、天川さんを思い出しました。
　以前勤めていた会社の先輩で、カッターで紙を切るのが神業的に早かった人です。天川さんの思い出はそれだけ。