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まいにち

まいにちは書けません

服装のセンス

2021-03-13 17:36:19 | 日記
 ローズヒップとハイビスカスのティーバッグを、白いマグカップの中に入れてお湯を注ぐと、真っ赤な色に染まっていきます。
 水の中で手を切ったように、血が溢れていくように、ハーブティーが広がっていきます。
 ふと、血膿色という言葉を思い出しました。
 濃い赤を表すのに、わずかな嫌悪感を含めた言い方です。
 伊丹十三のエッセイの中に登場する、レンタカー店の青年の描写に使われています。
 著者がイギリスを訪れたとき、映画関係者には車を貸せないと言われ、彼の服装を「鶯の糞色の背広、血膿色のネクタイ」と描写するのです。
 たぶんお洒落な青年。
 ぼくのハーブティーは紅の八塩。