ローズヒップとハイビスカスのティーバッグを、白いマグカップの中に入れてお湯を注ぐと、真っ赤な色に染まっていきます。
水の中で手を切ったように、血が溢れていくように、ハーブティーが広がっていきます。
ふと、血膿色という言葉を思い出しました。
濃い赤を表すのに、わずかな嫌悪感を含めた言い方です。
伊丹十三のエッセイの中に登場する、レンタカー店の青年の描写に使われています。
著者がイギリスを訪れたとき、映画関係者には車を貸せないと言われ、彼の服装を「鶯の糞色の背広、血膿色のネクタイ」と描写するのです。
たぶんお洒落な青年。
ぼくのハーブティーは紅の八塩。
水の中で手を切ったように、血が溢れていくように、ハーブティーが広がっていきます。
ふと、血膿色という言葉を思い出しました。
濃い赤を表すのに、わずかな嫌悪感を含めた言い方です。
伊丹十三のエッセイの中に登場する、レンタカー店の青年の描写に使われています。
著者がイギリスを訪れたとき、映画関係者には車を貸せないと言われ、彼の服装を「鶯の糞色の背広、血膿色のネクタイ」と描写するのです。
たぶんお洒落な青年。
ぼくのハーブティーは紅の八塩。