近道の大好き人間 だが通らねばならぬ道がある【K's EYE】

2010-02-14 23:45:07 | K's EYE
 バンクーバーオリンピックもいよいよ本格的に競技が始まりましたね!
 メダルの期待がかかっていた、注目の女子モーグル上村愛子選手は、
 結局4位に終わってしまいました><

 とはいえ、日本の得意としている種目はまだまだありますので、
 今後の日本選手の活躍に期待したいと思います^^

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【今日のちょっといい話】

◇近道の大好き人間 だが通らねばならぬ道がある

 少々の悪路でも、常に近道を好む男がいた。
 宿屋を早朝、急いで用足しせずに出発したので、
 途中、激しい催便に悩まされた。

 幸い野原へさしかかったので、適当な所がないかと探しながら行くと、
 道端に手ごろな穴がある。
 周囲を見ても誰もいないので“この穴で用足ししよう”と心を決めた。

 ちょうど、昼時、どこかで昼食にしようと思っていた男は、
 同時に済まして先を急ごうと考えた。
 入れるのと出すのを一緒に済まそうというワケだ。

 穴をまたいで、持参のおにぎりを食べながら、男は気持ち良く用便した。
 ところが、好事(こうじ)、魔多しと言うか、
 穴の底には蜂の巣があったのだ。
 平和な家庭へドカドカと臭いモノが落ちてくる。
 蜂たちが一斉に怒った。

 早速、出口に舞い上がって見ると、
 変な口からまた落ちそうになっている同類の一物を発見。
 現行犯逮捕よろしく、特に柔らかそうな所を選んで、
 思いっきりハチの一刺しを敢行する。

 驚くまいことか飛び上がった男は、
 思わず食べていたおにぎりを不覚にも穴に落としてしまった。
 拾ってみても、どうにもならぬ変わり果てたおにぎりを、
 ガッカリ顔で見ていた男は、
“うまくやった”
 とやがて手を打って喜んだという。

「どうせ食べても腹を通して肛門から、やがてここへ落とすのじゃ。
 オレは近道が好きじゃから」

 一日の労働を終え独身男が帰宅すると、
 隣から大好物のおはぎが五つも届けられる。
 ひどく腹ペコだった彼は、
 早速五個のおはぎをペロリと平らげ大いに満腹した。

 ところが男は、そのとき、
「しまった。初めの四個を食べずに五つ目を最初に食べれば満腹できて、
 後でまた四個食べられたのに……」
 と言って悔しがったという。
 しかし、そんなわけにはいかぬ。

 すべて通らねばならぬ道がある。


【編集後記】

 ハイチ大地震から1ヶ月が経ちました。
 死者は23万人との情報もあり、かつてない大惨事となった今回の地震、
 いまだに100万人が住居を確保できていない状態だそうです。

 世界中から支援が集まっているようですが、
 一刻も早い復旧を念じています。