金剛の信念は剣よりも強し 人は城 人は石垣 人は堀【K's EYE】

2010-01-31 23:54:33 | K's EYE
 スイスのダボスで開催されている、
 世界の政治指導者や経営者、学者ら約2500人が集まる、
 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に、

 日本から仙谷由人国家戦略・行政刷新担当大臣も出席し、
 内需の拡大を訴えました。
 世界恐慌を技術力で乗り越えてきた日本の底力を見せて欲しいですね!

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【今日のちょっといい話】

◇金剛の信念は剣よりも強し 人は城 人は石垣 人は堀

 明応五年、蓮如(れんにょ)上人が親鸞聖人の教えを宣布する法城として
 建立されたのが、かの有名な摂津(今の大阪府)石山の本願寺である。
 それより真実を求める人は全国より群参、石山は大発展し
 戦国諸大名も無視できない一大勢力となった。

 中でも石山の軍事的、政治的要害の地であることに、
 いち早く着目した織田信長は、幾度も譲渡の相談を持ちかけてきた。
 蓮如上人以来、血と涙で守ってきた法城を仏敵に渡すことはできない。
 本願寺が拒絶したのは当然である。

 姦雄・信長は遂に元亀元年、石山攻略の大兵を起こしたが、
 予期せぬ敗北に大いに士気を喪失した。
 反織田の諸将の挙兵もあって、
 さすが強気の信長も一時撤退を余儀なくされる。

 むろん彼は目的を放棄したのではない。
 果たせるかな天正四年。
 陸海からの猛攻は三度におよんだが、
 民兵とはいえ真心から守る城は堅かった。
 千軍万馬の信長勢も、またまた大敗し
 捲土重来(けんどちょうらい)を期せねばならなかったのである。

 野望あくなき信長の攻撃は、その後も四度、五度と敢行されたが、
 護法の鬼となった人々の魂で築かれた『南無六字の城』は、
 がむしゃらな兵馬の蹂躙を許さなかった。

 永禄(えいろく)三年。
 桶狭間の奇襲より、戦えば勝ち攻めれば落ち、
 朝に一城夕べに一国と領土を広げ、群雄草のごとくなびき、
 五畿内の猛将を馬前の塵に蹴った信長も、
 石山攻略だけは断念せざるを得なかったのだ。

 この恐るべき力は何処からあらわれたのか。

 人は城 人は石垣 人は堀 情は味方 仇は大敵
 と戦国武将はいう。
 外敵を防ぐには、幾万金を投じた鉄壁よりも人の団結が凄い力を発揮する。
 地の利や毛利の援助があったとはいえ、
 何ものよりも大きな力は弥陀の本願真実から湧き出ずる信仰の団結が、
 法城を磐石の泰(やす)きにおいたのである。

 諺(ことわざ)にいう。

 ペンは、剣よりも強しと。
 信はまた剣の力に勝るのだ。


【編集後記】

 バンクーバー冬季五輪開幕まで1ヵ月を切りました。
 注目の女子フィギュアスケートでは、
 今季不調だった浅田真央が、先日の四大陸選手権で、
 難易度の高い2度のトリプルアクセルジャンプを成功させ、
 復調の兆しを見せました。
 トリノ五輪での荒川静香選手に続き、金メダルに期待がかかりますね^^

宝クジは自分に当たり災難は他人に起こるものと思っている【K's EYE】

2010-01-30 23:29:39 | K's EYE
 鳩山政権の主要政策の一つ、高速道路の無料化ですが、
 今年は北海道など交通量の少ない路線で実施される見通しのようですね。

 今回予定されているのは30路線程度で、全体のほぼ5分の1にあたります。
 北海道や沖縄だけでなく、山形道、山陰道、東九州道なども含まれるようで。
 どのくらいの経済効果があるのか、注目ですね^^

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【今日のちょっといい話】

◇宝クジは自分に当たり災難は他人に起こるものと思っている

 昔、茗荷(みょうが)というものは、
 忘れ薬になると聞いていた宿屋の夫婦がいた。

 ある時、金持ちらしい客が、大きなカバンを持って投宿した。
 欲深い宿屋の夫婦は、何とかあのカバンを忘れてゆかせようと、
 食事を茗荷の料理ずくめにすることに一決する。

 茗荷の吸い物、茗荷の煮物、茗荷のあえもの、
 茗荷のひたしものを御膳にすえて弁明した。
「お客さま、田舎のことで何も仕様がございません。
 裏の畑の茗荷で少々作ってまいりました。
 どうぞ、召し上がってくださいませ」

「ああさようか。
 ワシは茗荷が大好物でなあ。
 これはこれは、ご馳走さまじゃ」

 夫婦は寝物語に、
 明日の朝食も茗荷ばかり出せば、あのカバンは間違いなく忘れて帰るぞ。
 おまえには着物を買ってやる、オレは上等の洋服にしようか、
 などと胸ふくらませて就寝した。

 翌朝、
「お客さま、まことにお粗末でしたがお好きとおっしゃいましたので、
 今朝もまた茗荷を出させて頂きました」。
「おお、それはけっこう、けっこう。
 ああ、なるほどこの味噌汁は茗荷、これは茗荷の煮もの、
 これは茗荷の焼き物、みんなおいしい、おいしい」
 やがて上機嫌で客は出てゆく。

「オイ、早くあの客のいた座敷を探せ!
 何か忘れてあるはずだ。
 ドレドレ押し入れの中かなあ。
 ナニ、戸棚の中かな、待てよ便所かな、
 机の下にもないが、畳をまくって見よ。
 ハテナどうしたのだろう、なんにも忘れてないぞ。
 おかしいなぁ」
 と思案していると、大声上げて妻が飛んできた。

「あんた大変よ、宿賃もらうの忘れたよ」

 年末ジャンボ宝クジを買ったサラリーマン夫婦が盛んに論じている。
「一億円当たったらどうする」
「二人でもらいに行きましょうよ」
「強盗に狙われるかもしれないぞ」
「すぐに郵便局へ預金しましょう」

「おまえは、何に使うつもりだ」
「大きなマイホームが欲しいのよ。
 そして娘に近所にない、ピアノを買ってやりたいの」
「じゃオレは、高級車を買おうか」
「その車でどこか遠くへ、ドライブに行きましょうよ」

 そこへやってきた娘が笑った。
「当たりもせんのに、なに言っているのよ。
 タヌキの皮算用じゃないの」

 災いは他人に、幸せは自分に来るものと、みな思っている。


【編集後記】

 大相撲の横綱朝青龍が、初場所中に泥酔し、
 路上で暴行したことが写真週刊誌に取り上げられ、
 大きな問題に発展しそうな気配ですね。。

 被害者との示談は成立したとのことですが、
 今後厳重な処分がなされることは間違いなさそうですね…。

死なぬ祈祷をお頼みします 本音を吐いた八十翁【K's EYE】

2010-01-29 23:41:01 | K's EYE
 今日の国会では、衆参両院の本会議で、
 鳩山首相の施政方針演説が行われました。

「いのち」をテーマにした演説は、
 鳩山首相ならでは、といった印象を受けますね。

 全ての人が本当の幸せになれる社会を築いてもらいたいものですね^^

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【今日のちょっといい話】

◇死なぬ祈祷をお頼みします 本音を吐いた八十翁

「まだやりたい事があるので、今しばらく、長命の祈祷をお願いしたい」
 八十歳の人が高徳の噂を聞いて良寛(りょうかん)の所へやって来た。

「長命と言っても一体、何歳くらいまでお望みかな。
 それが分からぬと祈祷のしようがない」
「九十では十年しかない、百歳までお願いしましょうか」
「あとたった二十年。
 百一になれば死なねばならぬが、いいかな」

「もっと、お願いできましょうか」
「一体、何歳まで生きたいのか、言ってみなさい」
「それじゃ百五十歳までいかがでしょう」
「百五十歳でよろしいか」
「あんまり厚かましくても……」
「そんな遠慮は無用じゃ」

 それでは二百歳、三百歳、五百歳と、
 次第に寿命をせりあげてくる可笑(おか)しさに耐えながら良寛、
「どうせお願いするついでだ。本心言ってみなされ」
 と促すと、

「それじゃ、いっそのこと、死なぬ祈祷をお頼みします」。
 とうとう本音を吐いたという。

 ある人が、数人の友達にフグをご馳走したが、中毒を恐れてだれも食べない。
 そこへ一人の旅人がやってきた。
 試しに一皿すすめたがなんともなかったので、
 それなら大丈夫とみな安心して食べる。

 後で旅人に”うまかったか”と尋ねると、
「もう、あなた方は食べられましたか。
 それでは私もこれから頂きましょう」
 と言ったという。

 一休の再来と騒がれた博多の禅僧・仙崖(せんがい)が臨終を迎えた。
「ぜひ最後の、ご教訓を」
 と弟子たちが紙と筆を捧げてお願いすると、
「死にともない、死にともない」
 とだけ書かれている。

 どんな尊い辞世が貰えるかと、固唾(かたず)をのんでいた弟子たちは、
 あれほど大徳といわれた高僧の、
 これが辞世とあっては師匠の徳にキズがつく、なんとかせねばと協議の末、
「先ほどのお言葉も結構ではありますが、いま一つお言葉を……」
 と再度お願いすると、快諾して、くれた書面を見て仰天した。

 先の言葉の上に“ほんまに、ほんまに”と
 つけ加えられていただけだったという。

 誰しも究極の願いは変わらぬようだ。


【編集後記】

 ペルーの遺跡マチュピチュ周辺で、
 豪雨による土砂崩れのため鉄道が寸断され、
 多くの旅行者が取り残されてしまっていたようですが、
 ヘリコプターで次々と救出されているようですね。

 日本人観光客も77人中72人が助け出されたようで。
 全員が無事に脱出できることを念じています。

掃いても掃いても木の葉は落ちる【K's EYE】

2010-01-28 23:42:02 | K's EYE
 アメリカのオバマ大統領は27日、一般教書演説を行い、
 経済対策など内政・外交の基本方針を示しました。

 一般教書演説は、アメリカ議会の上下両院合同会議で行われ、
 行政府の長である大統領が、立法府である議会で発言する数少ない機会です。

 今回の演説では雇用の創出が前面に打ち出され、
 低下している支持率をなんとか持ち直したい気持ちの表れを感じました。

 大きな仕事を成し遂げるためにも、
 まずは足場をしっかりと固めてもらいたいですね^^

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【今日のちょっといい話】

◇掃いても掃いても木の葉は落ちる

「私は医者ですが、妻子を亡くしてから不幸続きで、
 つくづくこの世がいやになりました。
 仏門に入り心を清めたいと願っております。
 どうかお弟子にしてください」
 ある高僧を訪ねて深く頭を下げた。

「殊勝な心がけだが、弟子を持てる身ではない」
「ご尊師(そんし)の高名を慕って参った者、どうか、おきき入れください」
 ただならぬ覚悟が窺(うかが)える。

 やがて老僧は静かに言う。
「なんでも私の言うことがきけるかな」
「はい、無条件で従います」
「よし、それじゃそこにある箒で庭を掃きなさい」

 ちょうど、晩秋のこと。
 時雨(しぐれ)が音もなく庭の木の葉を散らしている。
 素直に”はい”と答えた彼は、
 雨にしょぼしょぼ濡れながら一心に庭を掃きつづけた。
 しかし一向に老僧は”やめろ”とは言わない。
 ジッと見ているだけである。

「まだ、掃くんでしょうか」
 と尋ねると、
「まだ分からんのか」
 と怒鳴るだけ。
「まだ、分からぬ? 何をだろう?」
 彼は深く考え込むが、さっぱり分からぬことが分からない。

 あたりはもう夕闇に包まれ、雨足も強まった。
 ついに精根尽き両手をついて、不審を老僧に尋ねた。

「よいか。
 おまえさんは精一杯掃きつづけているが、どうだ。
 掃いても掃いても木の葉が落ちて奇麗にはなるまい。
 おまえさんが仏門に入って、心を浄(きよ)くしようと思うのも同じことじゃ。
 払っても払っても煩悩の塵は尽きはしない。
 それよりも世を捨てた覚悟で、医療で他人を救うのだ」

 豁然(かつぜん)と心が開けた彼は、
 名医だ慈医だと称賛され、信頼される医師になったという。

 できることと、できないこととがある。
 しかし、やってみない人には、どちらも分からない。
 真剣に取り組んでみてこそ、
 できることも分かるし、できないことも分かるのだ。

 できることをできないと思い込むのは懈怠だが、
 できぬことをできぬと諦観するのは賢明なのである。


【編集後記】

 今日の参議院本会議で、7.2兆円の経済対策を含んだ、
 09年度の2次補正予算案と関連法案が可決・成立しました。
 今後国会は、いよいよ2010年度の予算案の審議に移ります。
 明日予定されている、鳩山首相の施政方針演説にも注目したいと思います。

母の舌一枚が子供の一生を左右する【K's EYE】

2010-01-27 23:32:29 | K's EYE
 国会では09年度2次補正予算案の審議が続いていますが、
 鳩山首相は今日の参議院予算委員会で、夏の参院選後に、
 政権公約の一つである省庁再編を行う考えを明らかにしました。

「政治とカネ」の追求がおさまれば、
 どんどん新しいことをやってくれそうですね^^

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【今日のちょっといい話】

◇母の舌一枚が子供の一生を左右する

 貧しい食料品店の息子に生まれたガンベッタが、
 フランスの大政治家になるまでの麗しき母子の物語。

 彼は十五、六歳のとき、町の洋服屋へ働きにいかされたが
 半年もたたないで帰ってきた。
 短期な父は叱りとばして、店の手伝いを言いつける。
 沈んでいる我が子を慈しむ母は、静かにやめた理由を尋ねた。

「あの仕事は、オレの気に向かんのです」
「では、どんなことがやりたいの」
「立派な政治家になって、みんなを幸せにしたいのです」
「大きな望みをもっても、途中でくじけてはなんにもなりませんよ」
「どんなに苦しくても、やりとげたいのです」

「それには、どれくらいお金がいるのかい」
「三百フランあればパリへ行って職を探し、必ず志を遂げます」
「おまえにさえ覚悟があるのならお母さん、
 なんとしてもその費用を用意してあげよう」

 決死の母は、やがて三百フランの金をガンベッタの前に並べて、
「さぁこれで存分におまえの望みを果たしなさい」
 と励ました。

 驚いたガンベッタは、
「こんなに家は貧しいのに、どうしてこんな大金が……」。
「他人(ひと)さまから、お借りしてきたのです」
「相当の担保がなければ、誰もこんな大金貸さないでしょう」
「もちろん、担保を入れてきましたよ」
「家にそんな担保になるようなものがあるのですか」

「ありますとも。
 私の舌を担保に入れたのよ。
 我が子が大政治家になるのに、ぜひ必要なお金なのです。
 必ずガンベッタに目的成就させてお返ししますからと、借用してきたのです」

“断じてこの母をウソつきにしてはならないぞ”
 それからのガンベッタの必死の努力が、
 ついにフランスの大政治家にしたのである。

 母の舌一枚が子供の一生を左右する。

 女は弱し、されど母は強し。
 男は天下を動かし、女は男を動かす。


【編集後記】

 一旦おさまったかと思われた新型インフルエンザですが、
 どうやら先週の全国の小中学校などの休校・学級閉鎖の数は、
 前の週の約3倍だったようですね。

 冬休みが終わったことが原因と考えられていますが、
 まだまだ油断はできないですね…。

親のオンはお父さんです。親のメンはお母さんです【K's EYE】

2010-01-26 23:00:57 | K's EYE
 日米関係の鍵を握る、普天間基地の移設問題ですが、
 移設反対派の稲嶺氏が名護市長に当選したことを受けても、
 アメリカ側はあくまでも同市辺野古への移設を主張しているようですね。

 果たして地元住民の反対を押してでも国益を優先すべきか、
 難しい判断が迫られそうです。

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【今日のちょっといい話】

◇親のオンはお父さんです。親のメンはお母さんです

 豊前(ぶぜん)の農夫が畑仕事をしていると、
 ふと小さな卵を見つけて思った。
「このままにしておけば、犬に食われるか鳥にさらわれるだろう。
 家へ帰って孵化してみよう」
 昼は日光にあて、夜は抱いて肌で温めた。

 ところがやがて、小さな蛇が生まれてきた。
「蛇は執念深いものとして嫌われるが、
 真心もって養ってあれば、心が通じないはずはなかろう」
 と、農夫は育てる決心をする。

 巣を作ったり軟らかい餌に気を配ったり、至れり尽くせりの世話をした。
 蛇は次第に成長し、ほぼ言葉も理解し、言うとおりに行動する。
 そのうち主人の足音をいち早く聞き分けて、玄関に出迎えるまでになった。

 ある晩、農夫が他家でご馳走になり、ひどく酩酊(めいてい)して帰還した。
 玄関に入ろうとすると、
 チカッ!と何か足に触ったと同時に火のような痛みが走った。
 見れば例の蛇である。

「この恩知らず奴(め)。卵の時から育ててやったのに……、
 オレにかみつくとは何事だ」
 農夫は激怒したが、やがて静かにつぶやく。

「よくよく考えてみれば、どうやら悪いのはオレのほうらしい。
 おまえは何時ものように迎えに出てくれたのに、
 酒のためとはいえ、おまえのことを忘れて
 イヤというほど踏みつけてしまった。
 おまえは痛さに驚いて踏んだ足に思いっきり噛みついた。
 当然だ。許してくれ」
 と言いながら農夫は、傷口の手当てをして床についた。

 翌朝、いつものように蛇の巣に行ってみると姿が見当たらない。
 よくよく捜すと昨夜主人に噛みついた所へ行って、
 我と我が身にかみついて自害していたという。

 一年生の児童を集めて先生が、
「親の恩が分かる人ありますか」
 と尋ねると、オン鳥・メン鳥のことかと思って、
「親のオンはお父さんです。
 親のメンはお母さんです」
 と得意そうに答えたというゴ時世だが、恩を感ぜざる者は畜生に劣る。

 ご恩をありがたく感謝する者は成功し、
 恩を当然と受け流す者は信用を失い、
 恩を仇で返す者は身を滅ぼすのである。


【編集後記】

 昨年の自殺者数は、前年より504人多い3万2753人だったそうですね。
 98年以来、12年連続で3万人を超えました。

 長妻昭厚生労働相は対策に乗り出し、
「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」を立ち上げたようですが、
 果たしてどこまで効果があるのか、見ていきたいと思います。

容姿がどんなに美しくとも心の醜い者は嫌われる【K's EYE】

2010-01-25 23:41:12 | K's EYE
 今日の衆議院本会議で09年度2次補正予算案が可決されました。
 明日から参議院予算委員会で審議が行われ、
 28日にも可決・成立する見通しです。

 この補正予算案には7.2兆円の経済対策が含まれ、
 ようやく鳩山内閣の影響力が現れてきそうです。

 ただし、その代償として「政治とカネ」を巡る衆議院での集中審議と、
 2月中に党首討論も行われることとなり、
 今後も激しい与野党の攻防が予想されますね。
 論戦の行方を見ていきたいと思います。

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【今日のちょっといい話】

◇容姿がどんなに美しくとも心の醜い者は嫌われる

 インドの有名な祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の建立者、
 給孤独(ぎっこどく)長者がひとり息子を嫁に迎えた。
 世にも美しい姫なので玉耶(ぎょくや)といわれる。

 ところがこの玉耶姫、あまりの美貌に自惚れて
“嫁いでやった”の意識が強く、
 夫や両親の言うことはまったく聞く耳を持たない。

 困りはてた両親たちは、
“なんとか嫁の心がけが良くなるように、お諭しを”と
 かねて崇敬する釈尊に、おすがりするしかなかった。

 深く同情された釈尊は、早速早朝、
 大勢のお弟子を連れて長者の屋敷へおもむかれた。

 一同が恭しくお迎えしているにもかかわらず、
 当の玉耶だけはヘソ曲げて、奥の部屋に身を潜めて出てこようとはしない。

 一切をお見通しの釈尊は、神通力(じんずうりき)で
 長者の屋敷のすべてを透き通るガラスの家に変えてしまわれる。

 驚いたのは玉耶姫。
 奥の部屋の押し入れの中なら分かるまいと思っていたのに、
 双方からありありと見えては、もはや隠れてはおれない。
 自らとび出しひざまずいた玉耶に、釈尊は優しく諭される。

「玉耶姫よ。
 いかほど顔や姿が美しくとも、心の汚れている者は醜いものである。
 黒い髪もやがては白くなり、真珠のような白い歯も段々と抜け落ちてゆく。
 顔にはシワができ、手足は次第に不自由になってくる。

 それだけではない。
 ひとたび無常の風に誘われれば、
 二度と見られぬ哀れな姿に変わり果てるのだ。
 そのような肉身に何の誇りがもてようか。

 それよりも心の美しい女になって、
 誰からも慕われることこそが大切とは思わぬか」

 続いて世の、七種の婦人を例示して、
「そなたは、どのような女性になりたいか」
 と問われている。

 心から悔い改めた玉耶姫は、
 後世、婦人の鑑と称賛されるようになったのである。

 一家和合の給孤独長者の家が、ますます繁栄したことはいうまでもない。


【編集後記】

 甚大な被害をもたらしたハイチ大地震ですが、
 公式発表によると、11万1499人が亡くなったそうですね…。

 既に15万人以上の遺体が埋葬されたとの情報もあり、
 がれきの下に取り残されている人を含めると、
 20万人とも30万人とも言われています。。

 昨日は11日ぶりに助け出された男性も現れましたが、
 今後一人でも多くの人が救出されることを念じています。

小を軽視する者は大を失う【K's EYE】

2010-01-24 22:38:13 | K's EYE
 昨日は民主党小沢幹事長が検察からの事情聴取を受けた後緊急会見を開き、
 今日はその話題で持ちきりでしたね。

 マスコミ各社にも疑惑についての説明文書を配るなど、
「説明責任」ということをかなり意識していた感を受けました。

 虚偽記載については秘書がやったこと、と説明しており、
 今後は建設会社などからのヤミ献金があったかどうかが焦点になりそうです。

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【今日のちょっといい話】

◇小を軽視する者は大を失う

 大北鉄道会社の社長ジェームズ・ヒル氏が、
 ある時ワシントン州の一等旅館シャトルホテルに投宿した。

“夕刻、全従業員は大広間に集合せよ”
 支配人の命令である。
 今をときめく大会社の成金社長のこと、どんなにチップをはずむことかと、
 みんな胸ふくらませていた。

 やがてヒル氏は笑顔で現れ、
「私は本日、当ホテルにお世話になります。
 初めてお目にかかる皆様に、何か差し上げたいと思いましたが、
 あいにく持ち合わせがありません。

 ほんの印だがこの度は、これを受け取って貰いたい。
 二週間後にもう一度参りますから、それまで大切に保管していてください」。
 こう言って五十セントの白銅貨を一個ずつ従業員の全てに渡した。

 期待が大きかったので失望も大きかったのだろう。
 ボーイたちは嘲るやら怒るやら、短期な者は窓から投げ捨てる始末。
 ほとんどの者はタバコ銭や湯銭にその日のうちに費やした。

 約束どおり二週間後に来館したヒル氏は、
 また百人余りの従業員を大広間に集めて、こう言った。

「過日お渡しした白銅貨をお持ちの方は申し出てください。
 五ドル金貨と引き換えてあげましょう」

 忠実にヒル氏の言葉を守っていた一人の青年が白銅貨を渡すと、
 表裏を確かめたヒル氏は五ドル金貨を手渡した。

 顔を見合わせて二、三の青年が、
 自分の財布の中の白銅貨を差し出すとヒル氏は、

「私の差し出したものには印がしてあります。
 これにはその印がありません。
 ほかに先日差し上げた白銅貨をお持ちの方はありませんか。
 どうぞ、ご遠慮なく」。
 誰もがしかし、ヒル氏から貰った白銅貨を提出する者はいなかったという。

“小を軽視するものは、大を失う”

 青年たちの未来に、ヒル氏が訴えたかったことであろう。


【編集後記】

 普天間基地の移設先として注目を浴びている、
 沖縄県名護市の市長選挙が今日行われましたが、
 移設容認派の現職を敗り、新顔の稲嶺進氏が初当選を果たしました。

 稲嶺氏は日米同意の名護市辺野古への基地移設に反対しており、
 今後普天間基地移設問題は一層難しくなりそうですね。。

川の水は一度に飲み干せぬ【K's EYE】

2010-01-23 20:16:58 | K's EYE
 オバマ大統領が銀行への金融規制の強化を打ち出したことを受け、
 アメリカの株価が、ここ数日で急落しているようですね。。

 昨日も一昨日に続いて200ドル以上下がり、
 3日連続で100ドル超の下げとなりました。
 これは一昨年の金融危機のきっかけとなったリーマン・ショック以来だとか。

 今回の規制強化案は、銀行によるリスクの高い投資を禁じるもので、
 その結果大手金融機関の業績悪化が懸念され、多くの株が売られたようです。

 国から多くの支援を受けている銀行がリスクの高い投資に走った結果、
 先の金融危機が起き、多額の公的資金で補填がなされたことを思えば、
 規制を強化するのも分からないでもないですね…。

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【今日のちょっといい話】

◇川の水は一度に飲み干せぬ

 剣豪として、幕末にその名を轟かせていた千葉周作は、
「少し剣術の心得のある三人に囲まれたら、絶対に勝てない」
 と言っている。
 一人の剣客が一度に何十人も斬るというのは、
 講談やテレビのうえでのフィクションである。

 では、三人以上に囲まれたらどうするか。
「逃げるしかない」と周作は言う。
 逃げて逃げて、逃げまくるのだ。
 そして相手との距離が取れたら、振り返って先頭の一人を斬る。
 そこでさらに逃げ、また振り向いて一人を斬る。
 それを繰り返しているうちに、後の者は逃げだしてしまう、というのである。

 人生には時として、一度に災難が降りそそぐ。
 地震、台風、噴火、洪水などの自然災害に、
 築いてきた一切を失い、途方に暮れる。
 病気や交通事故、愛する人との死別や生き別れ、老いとの不安や子供の心配、
 人間関係のこじれなど、生きる光を失い涙の海に沈むこともある。

 なぜ病気がちなのか、どうして災難が続くのか、なぜ出世できぬのか、
 自分だけが不幸の問屋のように思えて、
 すべてを投げだして何処かへ逃げだしたくなる。

 ノドが渇いて水を探していた愚かな男が、
 清流の豊かな川を発見しながら一向に飲もうとしない。
「なぜ飲まぬのか」
 と尋ねると、

「飲みたいのはやまやまだが水量が多すぎて、
 とても飲み干すことはできないので、困っているのだ」
 と言ったので、みんな大笑いしたという。

 川の水を飲み干すことができずとも、ノドの渇きは癒せるように、
 一切は自分の蒔いたもの、蒔かぬタネは生えぬと反省し、
 一つ一つ誠心誠意、できることから着実に対応してゆけば、
 思わぬ道が開けてくるものである。


【編集後記】

 大相撲初場所は14日目の今日、
 星二つの差をつけていた横綱朝青龍が大関日馬富士を下し、
 2場所ぶり25度目の優勝を決めました!

 大関魁皇の幕内歴代最多勝利記録更新や、千代大海の引退など、
 今場所はなかなか盛り上がりましたね^^

ああ、そうであったか 謗る者をして謗らしめよ【K's EYE】

2010-01-22 23:42:09 | K's EYE
 海外製のものを緊急輸入までして準備した、
 新型インフルエンザのワクチンですが、
 どうやら今は余り気味のようですね。

 すでにかかってしまったために、予防接種の必要がなくなった人も多いとか。
 流行もだいぶおさまってきたようで、
 先週の発表では、ついに注意報レベルを下回りました。

 とはいえ、今後第2波が来るとも言われていますので、
 余裕があるうちに予防接種を受けておいたほうがいいかも知れませんね。

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【今日のちょっといい話】

◇ああ、そうであったか 謗る者をして謗らしめよ

 江戸時代、白隠(はくいん)という禅僧がいた。
 門前の酒屋の器量で評判の娘が、未婚なのに孕んだのである。
 目だつにつれて悪事千里、噂はたちまち世間に広まり父親は強く娘を責めた。

 本当の事を告白すれば大変と思った娘は、
 生き仏といわれている白隠さんの御子だと言えば、
 事は穏便に収まるだろうと、苦し紛れにそっと母親に打ち明けた。
「実は、白隠さんのお種です」

 それを聞いて激怒した父親は、早速、土足のままで寺へ踏み込んだ。
「和尚いるか」
 と面会を強要し、悪口雑言の限りを尽くしても腹立ちは収まらず、
 生まれてくる子供の養育費を催促した。

 さすが白隠。
「ああ、そうであったか」
 と言いながら若干の養育費を渡した。

 まさかとそれまで信じていた人たちも、
 やっぱりニセ坊主であったかと、噂はパッと世間に広まる。

 聞くに堪えない世間の罵詈讒謗(ばりざんぼう)にも、
「謗る者をして謗らしめよ、言う者をして言わしめよ。
 言うことは他のことである。
 受ける受けざるは我のことである」
 と白隠は少しも心にとどめない。

 思いもよらぬ反響に苦しんだ酒屋の娘は、
 ついに真実を親に白状せずにおれなくなった。

 真相を知った親は二度びっくり。
 早速、娘を連れて寺へ行き平身低頭、土下座して重ね重ねの無礼をわびた。
「ああ、そうであったか」
 その時もそう言ってうなずいただけという。

 誠実安穏(あんのん)に暮らしていても時として、
 あらぬウワサや中傷に驚き、悩み苦しみ腹立つことがある。
 しかし、やがて時の流れが洗い出す事実は、
 名人の打つ太鼓のように遠く世に響くのである。

「過去にも、今にも、未来にも
 皆にて謗る人もなく
 皆にて褒むる人もなし」(法句経・ほっくきょう)


【編集後記】

 衆議院予算委員会では、昨日に引き続き、
 09年度2次補正予算案に関する質疑が行われました。

 昨日の谷垣自民党総裁の追求は甘すぎる、という指摘もありましたが、
 今日はそれなりに予算についての突っ込んだ質問もあったようですね。

 スキャンダルに躍らされることなく、
 今後もしっかりとした政策論争を望みたいと思います。