吾屋戸之 麻花押靡 置露尓 手觸吾妹兒 落巻毛将見
我が宿の 尾花押(をばなお)しなべ 置く露に 手触(てふ)れ我妹子(わぎもこ) 散らまくも見む
「庭に咲く、ススキの花穂を倒すように、降りた露に、手を触れてごらん私の妻よ。(きみの手に露が)飛び散るさまが見たいんだ」
我が宿の 尾花押(をばなお)しなべ 置く露に 手触(てふ)れ我妹子(わぎもこ) 散らまくも見む
「庭に咲く、ススキの花穂を倒すように、降りた露に、手を触れてごらん私の妻よ。(きみの手に露が)飛び散るさまが見たいんだ」