万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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2235 作者未詳

2012-02-14 | 巻十 秋雑歌
秋田苅 客乃廬入尓 四具礼零 我袖沾 干人無二

秋田刈る 旅の廬(いほ)りに しぐれ降り 我が袖濡れぬ 干す人なしに


「刈り取った稲穂を(保存する)、作業小屋に旅の宿を借りた。そこにしぐれが降る。私の袖も(身頃も)濡れたけど、それを干してくれる女性などいないさ」