![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/09/6d49f486249a473eb379842a209812c4.jpg)
以前お話しした(ブログ)制限付きFAの選手たちの契約がようやくまとまりそうです。
それにしても今オフは、選手たちにとってサイアクのオフでしたね。
経済不況の中でどのチームも出し渋り、他の年ならもらえていた契約が、今年に限っては全く成立しない。
来年オフに向けた貯金合戦もあって、必要以上に厳しいオフとなりました。
このタイミングで成立する契約は、キャンプインを間近に控え、もはや待ったなしの状態になってしまったための、“妥協案”に過ぎません。
「契約が成立した」なんていうポジティブなものでは決してなく、もう次のシーズンが始まっちゃうんで、この辺で手を打たないとマジメにヤバイという意味での“やっつけ契約”です。
まあ、来年オフに望みを託した“つなぎ”ですね。
★ニックス
最も縛りがキツかったチームの1つであるニックスは、やはりというか結局というか、単年契約以上は出しませんでした。
来年オフのルブロン取りに向けて、複数年契約は断固拒否という姿勢を貫いたわけですね。
それはそれで一貫した方針ということで、経営側からすれば筋の通ったやり方ではあるんですが、現在所属している選手にとってみれば大変でした。
デビッド・リー
1年2.6mil(クオリファイイング・オファー)
⇒1年7mil+1milボーナス(プレーオフに行けたら)
ネイト・ロビンソン
1年2.9mil(クオリファイイング・オファー)
⇒1年4.5mil(予定)
通常の場合、複数年契約がまとまらなければ、クオリファイイング・オファーそのままで1年“留年”するケースがほとんどです。
ただ、1巡目下位指名のリーとネイト人は、指名順によって決められているクオリファイイング・オファーの金額が安かったため、同じ1年契約は1年契約でも、金額を上乗せした形での再契約を提示しました。
ここにはニックス側の温情というか、配慮が見えますね。
「本当は複数年契約を結んであげたかったんだけど、来年に賭けてるから今は無理なんだ。せめて金額だけは市場価格に見合ったものを提供するから、何とか1年契約で我慢してくれ」という意思が見て取れます。
交渉がまとまらないケースは多々ありますが、たいていは複数年契約を結ぶか、そうでなければクオリファイイング・オファーで済ますかの2つに1つなんですね。
僕が知る限り、わざわざ金額を上乗せした1年契約を結んだケースはなかったと思います。
数年前にバレジャオが似たような“つなぎ契約”を結びましたが、あれも2年契約だったので、1年契約ってのは聞いたことがないですね。
そこに最低限の誠意というか、ニックス側の義理を感じました。
ただ不思議だったのは、この夏ニックスが声をかけたFAたちですね。
ジェイソン・キッドに始まり、グラント・ヒル、アンドレ・ミラー、ラモン・セッションズ、復帰したジェイソン・ウィリアムズ・・・・アイバーソンもチラと噂に上がりました。
セッションズを除いては、ほとんどがキャリア後半のベテランたちだったんですね。
まあ1年契約を結んでくれそうなベテランたちってことだったのかもしれませんが、その割には1年契約でもよしとしていたアイバーソンには本腰を入れず、逆に未知数のJ-WILLをワークアウトしてみたり・・・・
将来性のあるセッションズに複数年契約を渋ったと思えば、キッドには複数年をオファーしたり・・・・
まあ、キッドを囲えばルブロンを引っ張りやすいという狙いがあったんだとは思いますが・・・・
でもやっぱり、このトレード(ブログ)をしてカリーが取れていたら・・・・とか、J-WILLいくぐらいだったらAIにいって欲しかったなあ・・・・とか、どうしてもタラレバ話を考えてしまいます。。
どちらも低コスト&ハイリターンだし、できないことはなかったなと。
来シーズンのニックスがどういう陣容になっているかが見ものですね。
★ボブキャッツ
ニックス同様に渋チンだったボブキャッツは、こちらも同様にフェルトンと1年契約を結びました。
ただし、ニックスとは違って、こちらはいたってノーマルなクオリファイイング・オファーそのままの1年契約です。
普通に交渉がまとまらなかった時に辿るルートですね。
ただこの場合、来年オフは制限付きのタグが取れて完全FAとなるので、今年以上のオファーをしないと引き留めは難しくなります。
大抵のケースでは、他のチームへ移籍してしまうことが多いですね。
今年折り合いがつかなかったとしたら、自由競争となって条件が厳しくなる来年は、もっと再契約が困難になるからです。
レイモンド・フェルトン
1年5.5mil(クオリファイイング・オファー)
フリップ・マレー(ホークス⇒ボブキャッツ)
1年2mil(バイアニューアル・エクセプション)
そうそう、フェルトンは置いといて、もう1人マレーがボブキャッツへ移籍することになりました。
マレーと言えば、インスタント・スコアラーとしてベンチから得点力をもたらす6thマンタイプの選手です。
まあ、得点力のなさが永遠の課題であるボブキャッツにとっては、いい助っ人となるでしょう。
ただ僕が言いたいことは、「だったらAIでもいいじゃん」という話です。
おそらく、ボブキャッツが同じ1年2milを提示していたら、AIは取れたと思います。
結局AIの契約は3.5milと言ってましたが、約3mil+ボーナス出来高払いという条件付きの契約だったことがわかってきました。
とすると、固定額としては大して差はないんですね。
でもって、元々金額の大小に関してはさほど気にしてなかったAIですから、グリズよりも魅力的であるボブキャッツからオファーがあれば、そっちを選んでいたと思います。
なので、単にボブキャッツがオファーをしなかっただけなんでしょう。
でも同じ金額で取れるのに、AIよりもマレーを選ぶんですかね?
同じ金額なら、より能力の高い方を取って、あと手なずけるのはラリー・ブラウンに丸投げでもいいと思うんですけどね。。
★その他コマゴマした動きを・・・・
キース・ボーガンズ(バックス⇒スパーズ)
ディフェンスに定評のある渋系スウィングマンですが、スパーズはやっぱ手堅いとこ手を出しますね。。
ボウエンやウドカが抜けた後の、ウィングのディフェンダーを探しているんでしょう。
肉体派で当たりの強いボーガンズなら、その役割を果たせると思いますよ。
ラシャド・マッキャンツ(キングス⇒ロケッツ)
これはまだ決まってませんが、どうやら決まりそうみたいです。
マッキャンツは能力的には高いんですが、なかなか定住の場所を見つけられずにいます。
ロケッツはT-MACのケガで、得点力のあるSGを必要としていますから、ここはアピールする絶好のチャンスですね。
ロケッツにとっても、低コスト・ハイリターンのいい補強だと思います。
ジェームズ・ホワイト(ロケッツ⇒ナゲッツ)
これはトレードです。
以前紹介したことのある、Dリーグのダンク野郎です(ブログ)。
ロケッツはマッキャンツが取れそうなので、同じポジションのホワイトが押し出された格好になったのかなと思います。
今度はナゲッツに加わることになりますが、ナゲッツのSGはJR・スミスがいろいろと問題続きで、なかなか安定したスターターになりきれないので、出番のチャンスは多そうです。
2年目のアーロン・アフラーロとプレイングタイムを争って、ローテーションプレイヤーの仲間入りして欲しいなと思います。
ジョーイ・グラハム(ラプターズ⇒ナゲッツ)
ナゲッツはもう1人、グラハムも獲得するようです。
1巡目中位の指名で将来性を期待されたグラハムですが、今のところその期待値に見合った活躍はできていません。
一方ナゲッツは、このグラハムに加えて、前述のホワイト、そしてアーロン・アフラーロと、身体能力が高くてディフェンスのできるウィングを集めているような印象ですね。
イメ・ウドカ(スパーズ⇒ブレイザーズ)
元々ブレイザーズで先発SFを務めていたウドカは、その働きが認められてスパーズから引き抜かれました。
しかし、「ボウエンの後釜に」と試算していた目論見は外れ、ストッパーとしてもシューターとしても今ひとつのまま終わってしまいました。
今回再び古巣のポートランドに出戻りして、原点回帰となりました。
ブレイザーズは、前回も書きましたが(ブログ)、ベテランのロールプレイヤーを集めている印象ですね。
それぞれのチームで補強の方針が見えて、すごく興味深いなあと思います。
ウドカは地元ポートランド大出身なので、ホームタウンでまた頑張って欲しいなと思いますね。
ディオンテ・クリスマス(ルーキーFA⇒シクサーズ)
運悪くドラフト指名されず、宿ナシとなってしまうルーキーFAは毎年結構いるんですが、その中には本当は実力のある選手もいっぱいいます。
この点取り屋のSGも、そんな選手の1人です。
最初はクリスマスという、聞いたら忘れない名前に引かれて見てたんですが(笑)、当たりだしたら止まらないタイプの才能あるスコアラーですね。
それにこのクリスマスは、フィラデルフィア生まれのテンプル大出というバリバリの地元っ子。
懐かしのアーロン・マッキーが辿ったルートと一緒ですね。
シクサーズはちょうど今SGの控えが足りないし、ホームタウンヒーローとして地元ファンにも人気があるはずなので、開幕ロースターに残れる可能性は十分あると思います。
ガンバレ、クリスマス!
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この人が聖なる名を持つクリスマスさん
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当たりだしたら止まらない
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ダイナミックなスコアラー
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な、なんだコレは・・・・応援もダイナミック
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ちょっとコワイ(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e4/c5396f7c93affef1715169b373b9813d.jpg)
リーとネイトはようやく再契約
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/44/9eb86b511df8f4d7f0dd156b9fffc8b3.jpg)
ニックスはどうなってくのかなあ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/cf/8b707fe3944d992533799bd21dd99ee2.jpg)
祝!仮出所>ビーズリーさん(関係ない)
マッキャンツは最近のウルブズのよくわからないドラフトの中では、意外といい選手だったのでは?と個人的に思ってた選手です。
キングスにいたのは知りませんでしたが、
ロケッツではT-MACがこちらもよくわからない分、活躍してくれるかもしれませんね。
ホワイトはカットされたのか分かりませんが、少しだけペイサーズにいませんでしたっけ?
その時すごいダンク野郎ということで期待してた覚えがあります。
その頃のペイサーズが好きだったので名前が引っかかった程度ですが、、
ビーズリーにはその背中でヒートを背負える選手に成長してもらいたいですね
でも個人的にはサラリー高騰、実力に見合わない大型契約が目立つ今までの状況の方が異常だと常々思ってました。
まぁどーせ来オフからまた戻るでしょうけど。
ネッツがどーするのか興味津々です。
質問なんですが、リーの契約みたいな出来高払いって以前から普通にありましたか?
あまり今まで聞かない気がしたんでふと疑問に思ったんですが、ただ単にそこまで自分の目が行ってなかっただけでしょうか?w
どうやらまだ故障が癒えてないとか。
FAだと、そういう理由で契約が見送られたりするので大変です。
ホワイトはペイサーズにもいたんでしたっけ・・・
最初スパーズに入ったとこしか覚えてないす(笑)
でもダンクすごいの人なんで、きっとそうなんでしょうね。
ビーズリー、ちゃんとガンバレ~(笑)
ただ僕が疑問視してたのは、そんな渋チンであっても契約できてる選手はいるわけですが、そのチョイスというか、なんでこの人は取られてこの人は余ってんの?的なことが多かったですね。
契約のオプションというか、条件付きのボーナスは前からよくありましたよ。
まあいちいち細かいとこまで触れてないんで、なかなか紹介してませんでしたが。
オールスターに出たらボーナスとか、ケガがちな人なら何試合以上出場したらとか、太り気味なら何ポンド以内にキープしたらとか、様々な理由のオプションがついたりします。
今回のAIの契約も、3milが基本で、プラスの0.5だか0.7だかは、プレーオフ出場ボーナスらしいです。
てことは、もらえないってことすかね?(笑)
まぁAIの場合は、自身の強烈過ぎるカリスマが手を出しにくくさせてる面が結構あると思いますが。(贅沢な悩みだw)
やっぱ以前からあったんですか。
まぁプロのスポーツ選手だしそりゃそのぐらいありますよねw
なんか今回のリーの契約に限ってどこを見てもこの"プレーオフ出場でボーナス"てのが載ってたんで珍しいのかなと思いまして。
こんな細かい事でわざわざスイマセン(汗)
AIにもそんなオプションがついてたんですね。
多分、manuさんは記事に「AIの今季の年俸は3milジャスト」とだけ書いてもらえば問題無いかと(笑)
日本語の記事に・・・・ですよね?
僕、読まないんでわからないんですが、これまでちゃんと訳してなかっただけじゃないかと思います。
ケガがちなキャンビーに一定試合数の出場をクリアしたボーナスとか、今回もビッグベイビーに一定体重クリアで毎年ボーナスとか、いろいろ見てくとオモロイのいっぱいありますよw