仮想オールスター

オールスターのスターターが決まりましたねえ～
うーん・・・・毎年毎年ずっとファン投票のやり方には文句を言ってきましたが、今年も例外ではなかったようです。

今回はT-MACとAIがファン投票の上位に顔を出していましたねｗ
ファン投票が人気先行なのはよくわかるんですが、シーズンの成績を全く無視したような投票結果を見ると、「投票してる人たちはゲームを見てるんだろうか・・・・」と悲しくなります。
ゲームに出てようがいまいが、活躍してようがいまいが関係なく、顔と名前だけで選ばれるんであれば、シーズンなんてあってもなくてもいいわけですから。
少なくともオールスターは、そのシーズンに活躍した選手へのご褒美的な意味合いを込めて選んで欲しいものです。

で、最終的な投票結果はこうなりました。

＜イースタン・カンファレンス＞
G：アレン・アイバーソン（シクサーズ）
G：ドゥエイン・ウェイド（ヒート）
F：ルブロン・ジェームズ（キャブス）
F：ケビン・ガーネット（セルティックス）
C：ドワイト・ハワード（マジック）

＜ウェスタン・カンファレンス＞
G：スティーブ・ナッシュ（サンズ）
G：コービー・ブライアント（レイカーズ）
F：カーメロ・アンソニー（ナゲッツ）
F：ティム・ダンカン（スパーズ）
C：アマレ・スターダマイアー（サンズ）

T-MACはギリギリのところでナッシュに抜かれ、選ばれることはありませんでしたが、AIは残ってしまいました。。
それからKGも入りましたが、ヒザのリハビリ明けで本調子からは遠く、個人成績も伸びていません。
またウェスタンのセンターはアマレが選ばれてますが、今シーズンのアマレはセンターをやっていません。
そういう部分で、本来選ばれるべき選手が選ばれていないと、毎年のように感じています。

僕がこれまで言ってきたオールスター選考の問題点は、

●オールスターの候補選手はシーズン開幕時に決められてしまうため、情報が昨季ベースで今季の実態を反映していない
●選ばれる人数がポジション別に指定されているおかげで、“ポジション枠”のために涙を呑んでしまう選手が出る
●そもそもポジション分けが正確でない
●PF/CやSG/SFは明確な差がないケースも多いのに、どちらに振り分けられるかで出られる可能性が大きく左右されてしまう

・・・・等々といった様々な穴がありました。
詳しくは過去ログで。（ブログ／ブログ／ブログ／ブログ）

そしてこういった問題点を解決すべく、僕が主張していたのは、ポジションの縛りをなくすことです。
G/FやF/Cの選手は、どっちのポジションで投票してもいい、という風にすればいいと思います。
そうすれば、“ポジション”に投票するのではなく、より“人”に投票することができるようになると思うので。

この考え方に近いものを、今回ESPNのコラムニストの方も提案していました。
従来のG×2、F×2、C×1という分け方をやめ、PG×1、Wing×2、Big×2とするやり方です。
おー、これはいいかも（！）
僕が言っているのも、G/FやF/Cという“Interchangeable”なポジションの間に線を引くべきではないという考え方ですんで、本質の部分は同じです。
じゃあ早速このやり方に沿って、試しに選んでみます。

＜イースタン・カンファレンス＞
PG：ラジョン・ロンド（セルティックス）
14.0点・9.6アシスト・2.51スティール・FG52.7％
WG：ドゥエイン・ウェイド（ヒート）
26.9点・6.0アシスト・1.83スティール・FG45.7％
WG：ルブロン・ジェームズ（キャブス）
29.7点・7.1リバウンド・7.8アシスト・1.57スティール・FG51.0％・3P34.9％
BG：クリス・ボッシュ（ラプターズ）
24.2点・11.2リバウンド・FG52.5％
BG：ドワイト・ハワード（マジック）
17.3点・13.0リバウンド・2.43ブロック・FG60.5％

PG：デリック・ローズ（ブルズ）
19.4点・5.9アシスト・FG47.1％
WG：ジョー・ジョンソン（ホークス）
21.2点・4.9アシスト・FG45.3％
WG：ポール・ピアース（セルティックス）
18.7点・FG46.8％・3P46.6％・FT84.0％
WG：ジェラルド・ウォーレス（ボブキャッツ）
18.6点・11.3リバウンド・1.69スティール・FG47.8％
BG：ジョシュ・スミス（ホークス）
15.0点・8.3リバウンド・2.20ブロック・FG51.2％
BG：アントワン・ジェイミソン（ウィザーズ）
22.2点・8.7リバウンド・FG47.7％・3P36.0％
BG：デビッド・リー（ニックス）
19.1点・11.2リバウンド・FG55.8％

＜ウェスタン・カンファレンス＞
PG：クリス・ポール（ホーネッツ）
19.6点・11.3アシスト・2.21スティール・FG49.4％・3P41.1％・FT84.3％
WG：コービー・ブライアント（レイカーズ）
28.4点・5.2リバウンド・4.5アシスト・1.76スティール・FG46.1％
WG：カーメロ・アンソニー（ナゲッツ）
29.7点・6.4リバウンド・FG46.9％・3P36.6％・FT86.1％
BG：ダーク・ノビツキー（マブス）
25.5点・7.9リバウンド・FG48.0％・FT88.3％
BG：ティム・ダンカン（スパーズ）
19.8点・10.4リバウンド・1.87ブロック・FG54.6％

PG：スティーブ・ナッシュ（サンズ）
18.6点・11.2アシスト・FG53.8％・3P42.7％・FT94.2％
PG：デロン・ウィリアムズ（ジャズ）
19.3点・9.6アシスト・FG49.2％・3P39.7％
WG：モンテイ・エリス（ウォリアーズ）
26.7点・5.5アシスト・2.23スティール・FG46.2％
WG：ブランドン・ロイ（ブレイザーズ）
23.1点・5.0アシスト・FG48.4％・3P35.3％
WG：ケビン・デュラント（サンダー）
29.2点・7.2リバウンド・FG48.5％・3P36.5％・FT87.5％
BG：アマレ・スターダマイアー（サンズ）
21.0点・8.7リバウンド・FG56.3％
BG：ザック・ランドルフ（グリズリーズ）
20.8点・11.5リバウンド・FG50.7％・FT80.9％

ケガで欠場が多かった選手はあえて除きました。（KG、ガソール、ビラップス、グレインジャーなど）
そんでもって、リザーブもPG×1、WG×2、BG×2、ポジションにかかわらず×2というパターンで。

ただまあ・・・・イースタンがかなり苦しいですね。
リザーブも全体的にスターオーラがないメンツで。。

今度はポジションにかかわらず選んでみます。
G×2、F×2、C×1を基本としながらも、G/F、F/Cはどっちに入ってもいいということにします。

＜イースタン・カンファレンス＞
G：ドゥエイン・ウェイド（ヒート）
26.9点・6.0アシスト・1.83スティール・FG45.7％
G/F：ジョー・ジョンソン（ホークス）
21.2点・4.9アシスト・FG45.3％
G/F：ルブロン・ジェームズ（キャブス）
29.7点・7.1リバウンド・7.8アシスト・1.57スティール・FG51.0％・3P34.9％
F/C：クリス・ボッシュ（ラプターズ）
24.2点・11.2リバウンド・FG52.5％
C：ドワイト・ハワード（マジック）
17.3点・13.0リバウンド・2.43ブロック・FG60.5％

G：ラジョン・ロンド（セルティックス）
14.0点・9.6アシスト・2.51スティール・FG52.7％
G：デリック・ローズ（ブルズ）
19.4点・5.9アシスト・FG47.1％
G/F：ポール・ピアース（セルティックス）
18.7点・FG46.8％・3P46.6％・FT84.0％
F：ジェラルド・ウォーレス（ボブキャッツ）
18.6点・11.3リバウンド・1.69スティール・FG47.8％
F：ジョシュ・スミス（ホークス）
15.0点・8.3リバウンド・2.20ブロック・FG51.2％
F：アントワン・ジェイミソン（ウィザーズ）
22.2点・8.7リバウンド・FG47.7％・3P36.0％
F/C：デビッド・リー（ニックス）
19.1点・11.2リバウンド・FG55.8％

＜ウェスタン・カンファレンス＞
G：クリス・ポール（ホーネッツ）
19.6点・11.3アシスト・2.21スティール・FG49.4％・3P41.1％・FT84.3％
G/F：コービー・ブライアント（レイカーズ）
28.4点・5.2リバウンド・4.5アシスト・1.76スティール・FG46.1％
F：カーメロ・アンソニー（ナゲッツ）
29.7点・6.4リバウンド・FG46.9％・3P36.6％・FT86.1％
F：ケビン・デュラント（サンダー）
29.2点・7.2リバウンド・FG48.5％・3P36.5％・FT87.5％
F/C：ダーク・ノビツキー（マブス）
25.5点・7.9リバウンド・FG48.0％・FT88.3％

G：スティーブ・ナッシュ（サンズ）
18.6点・11.2アシスト・FG53.8％・3P42.7％・FT94.2％
G：デロン・ウィリアムズ（ジャズ）
19.3点・9.6アシスト・FG49.2％・3P39.7％
G：モンテイ・エリス（ウォリアーズ）
26.7点・5.5アシスト・2.23スティール・FG46.2％
G/F：ブランドン・ロイ（ブレイザーズ）
23.1点・5.0アシスト・FG48.4％・3P35.3％
F/C：アマレ・スターダマイアー（サンズ）
21.0点・8.7リバウンド・FG56.3％
F/C：ザック・ランドルフ（グリズリーズ）
20.8点・11.5リバウンド・FG50.7％・FT80.9％
F/C：ティム・ダンカン（スパーズ）
19.8点・10.4リバウンド・1.87ブロック・FG54.6％

うーん、似たようなもんですね。。
いずれにしてもイースタンはキツイですねｗ
選ぶ人が足りない・・・・という感じです。
今シーズンに限って言えば、AIやKGがいてちょうど良かったのかもしれません。
スターオーラという意味では。。

ちなみに、ギリギリ選ばなかった人はと言うと・・・・

G/F：スティーブン・ジャクソン（ボブキャッツ）
20.8点・5.0リバウンド・1.90スティール・FG42.1％（※移籍後の数字）
C：ブルック・ロペス（ネッツ）
19.0点・9.6リバウンド・2.00ブロック・FG49.5％・FT84.3％

JAXはボブキャッツから2人目だったので、他のチームの選手を優先。
ロペス兄は、イースタンのセンターとしてトップクラスの数字なんですが、ご承知の通りのチーム成績なもんで・・・・

G：タイリーク・エバンス（キングス）
20.7点・4.7リバウンド・4.9アシスト・FG46.0％
F：ルディ・ゲイ（グリズリーズ）
20.6点・6.1リバウンド・FG46.7％
F：カルロス・ブーザー（ジャズ）
19.3点・10.6リバウンド・FG53.6％
C：クリス・ケイマン（クリッパーズ）
20.4点・9.2リバウンド・FG50.5％

ゲイとブーザーは同一チームから2人目なので、他のチームの選手を優先。
タイリークとケイマンも選ばれてしかるべき成績なんですが、ウェスタンの層が厚すぎました。。

とまあ、ちょっと不完全燃焼な内容ではありますが、今シーズンのオールスターを検証してみました。
こうして見ると、これまで当然のように選ばれてきたオールスター常連選手の名前が、何人もいなくなっていることに気付きます。
世代交代の波が確実に押し寄せてきているなあと実感しますね。



今をときめくバリバリのスーパースター



ウェスタンはオールスターの層が厚い



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