江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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84号 区立図書館への指定管理者制度導入にあたり図書館サービスの質確保に関する陳情(12月2日文教委員会)

2010-12-02 | 図書館のこと

次に、第84号陳情について審査を願います。

◆間宮由美 委員 先日いただいた資料に関連して東部図書館の業務委託についてお聞きする。責任者の方は、開館時間帯というのはずっといらっしゃるのか。いない時間というのはないのか。

◆佐藤弥栄 中央図書館長 委託の館長については、基本的には8時半から5時15分の間は勤務時間になるので、その間はいる形になる。いない場合も、いわゆるチーフクラス、館長に次ぐ方になると思うが、その方がいるような形はとらせていただくような形になる。

◆間宮由美 委員 先日いただ資料25、業務委託に関する厚生労働省東京労働局への確認があるが、この助言の内容の中で、基本的に、委託業務内容について、区の職員が、責任者以外の委託職員に直接指示して業務を遂行することがなければ問題がない。また、区の職員が窓口で委託した業務を行ったり、業務内容を責任者以外に指示することは違法であるということを、助言としていただいたということが書かれているが、委託の責任者は8時半から5時15分。いない場合はチーフクラスがいるようになるということであるが、このチーフクラスというのは責任者ということか。助言では、責任者に対して直接指示をするのであれば、問題がないと言われているが、チーフクラスというのは責任者として同等として扱っていいか。

◆佐藤弥栄 中央図書館長 常に必ず指示できる者がいるような形をとるので、その担当がいない場合は、代理者を置いて対応しておられることになるので、必ず責任者はいるような形になるということである。

◆間宮由美 委員 そこがどうもわからない。代理者を責任者とするということで、それでいいのか。責任者以外に指示するのは違法だというふうに労働局のほうからも助言があるわけだが、実際に、この方が代理ですということで、それで責任者ということで本当にいいのかどうか。その時々に責任者が変わるということだと思うが、それでいいのかということがどうも腑に落ちない部分である。
それと、その時々に指示しなければならないことというのがあると思う。そのときに責任者の方が不在だったとき、区民の方が窓口にいらして、その窓口業務をやっている人に対して、区の職員が何か指示をしたくても、結局責任者がいなければできないわけであるから、そのときにはどうするのか。労働局からの助言からも、そこはいかがですか。

◆佐藤弥栄 中央図書館 基本的に委託の部分については、委託の業者のほうにやっていただく形になる。委託の部分は、23区でも15の区で導入されているところもあり、その辺についても安心していただければと思う。基本的に図書館の正規の職員が指示するというのが、通常の業務の中では余り想定されていないというところもあるかと思う。基本的には委託業者のほうでやっていただくというのが基本となる。

◆間宮由美 委員 では、別の角度から。江戸川区は中央図書館も含めて、すべて指定管理にしていくという方向性が出されている。先日いただいた資料でも、例えば足立区は、中央図書館の指定管理について、地域図書館の指定管理化が進んでいく中では、システム全体をコントロールしていく役割として、中央図書館は非常に重要な役割を持つということが書かれている。それで、その中央図書館の指定管理化については、検証等も踏まえながら慎重に検討していきたいということがあって、実際には足立区の中央図書館はやはり指定管理をしないという方向になったように聞いているが、江戸川区として中央図書館も含めて指定管理にするということの理由をもう一度お聞かせいただきたい。

◆佐藤弥栄 中央図書館長 足立区の図書館についても慎重に検討されていくということで明記されていると思うが、中央図書館の部分については、要は指定管理にしていくかどうか。その辺、していくという方向性で検証していくということだと思うが、うちの区も、江戸川区としても、中央図書館を含めて指定管理に持っていきたいという話はさせていただいているが、いわゆる図書館の窓口業務を含めて委託ということになるが、根本的な例えば選書の部分とか、そういった区として持っておく必要がある部分については、中で検討していきたいというふうには考えている。ただ、中央図書館を含めて指定管理に全体で窓口業務を含めてやっていきたいというふうに今は考えているところ。

◆山凬実 文化共育部長 中央図書館もなぜ指定管理していくのかというような御趣旨の御質問だったかと思うが、私どもが図書館について指定管理化をしていくときに、再三御説明をしてきたというふうには思うが、結局、現在の区の職員体制というか、人事体制の中で、私どもが求める新図書館計画の中にも掲げさせていただいているが、理想とするような、私どもが目指すべき図書館について、今の区の人事制度を前提としては、それはなかなか難しいのではないかということがずっとかねがねあった。その中でこの指定管理制度が出てきた。そういうことで私どもはこの指定管理制度を進めていくということをお話をさせていただいたわけである。そういった意味からすると、これは、中央図書館だけ職員でできるかというと、そういうことではないことになる。であるから、今お話にあった中央図書館としての機能も含めて、専門業者である指定管理者に、やはりゆだねていく。そういうことが私どもとしては区民の図書館サービスのさらなる向上には不可欠だというふうに考えている。
ただし、その中でいろいろと考えていかなくてはならないこと、踏まえていかなくてはならないことがあるわけなので、それは慎重に検討していくということを申し上げている。

◆間宮由美 委員 その理想とするような目指す図書館は、今の人事制度では難しいというところについて、もう少し具体的にお聞かせいただきたい。

◆山凬実 文化共育部長 これも何回かお話をさせていただいていると思うが、図書館にはいろいろな人材が必要になってくる。区の今の人事制度の中でいくと、その多様な人材を、いわゆるうまい形でバランスよく配置していくということは難しいということある。具体的に言うと、図書館というと、いわゆる司書の方が一定程度必要になってくるが、区の人事制度でありますと、これはやはり一定のローテーションの中で人事異動というものが入ってくるので、いわゆる図書館専門員という形の人材が非常に育ちにくい状況にある。それが一番端的なことになるわけであるが、それ以外にもさまざまに必要な人材がある。そういった人材を機動的に非常に幅広く調達することができる。これがやはり民間のノウハウであり、専門業者に私どもが期待するところである。

 

ここまで。
今日も、他の会派からの質問や意見は出なかった。

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