多分映画でも一番のハイライトというか、怖いシーンだと思う。
人を殴ったり蹴ったりするときって、むしろ相手を丈夫だと思ってるんとちゃうかって思う。
殴ったり蹴ったりしても壊れない、いうこと聞かないなんて許せないから力づくでわからせる、的な…
私自身、子どもが小さい頃、「イヤイヤ期」などは、言っても言っても言うことを聞かない小さい体に、まるで自分も同じ目線になって、同じように大声をあげて制しようとした。
あのとき、私は、子どもを「パチンとやったら壊れる」ものとしてではなく、「パチンとやるくらいでは壊れない」ものとして、自分と対等な体っぽく、見てたような気がする。記憶は書き換えられるのかしら…
どうも、私は、暴力というものが、「相手は劣っているからする」というとき、「反撃はできないが、どんなふうに扱っても壊れない丈夫なもの」という意識があるような気がしてならない。