米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

世界がおまえたちの舞台だ

2013-07-03 07:55:20 | 本の話

世界がおまえたちの舞台だ―チョン・ファミリー物語

世界的指揮者チョン・ミュンフンを筆頭に、チョン・キョンファ(ヴァイオリン)、チョン・ミュンファ(チェロ)、3人のビッグアーティストを育てた、韓国の肝っ玉母さんの本です。

米子コンベンションセンター・ビッグシップの「こけら落とし」で、チョン・キョンファの素晴らしい情熱的なヴァイオリン演奏を聴いてから15年経つんだな・・・と思うと、感慨深いです。

実は7人きょうだい。。漢字にすると、姉兄妹弟・・どんな組み合わせがいいのか迷ってしまいます。

3人クラッシックアーティスト、医者、事業家、大学教授(おそらく3人)・・様々な分野で活躍しているようです。

歴史的な背景もあり、そうとう苦労されたようですが、揺るがぬ信念を持って教育を施し、成功した人と言えるのでしょう。

人からもらったスカートを穴があくまではいて食堂を経営し、子供たちもそれにこたえて勉強に励んだし、親の手伝いもたくさんしていた。。兄弟が多い分、きれいごとでは済まされないこともあった。。それにどうやって立ち向かったか。。子供たちがコンクールなどで演奏してくると、必ず「よくやった」と心からの褒め言葉で迎えていた(失敗した時も)。。やめたいと思った時、お前自身が一番大切な存在なのだからよく考えて辞めたかったら、その選択もある。やっている楽器などに執着することはない。。

等、印象に残っています。

読んだのは、ビッグシップこけら落とし公演より何年も前だったので、20年近くになるんでしょうかね。。

この示唆に富んだ教育方針や言葉の数々は「聖書」に基づいているようで、敬虔なクリスチャンであるチョン・ファミリーのゴッドマザーは、世界中で多くの講演会もしていらっしゃると聞きました。

事実、米子市でも行われたようですが、私は聞きに行ってはおりません。

。。。

面白かったですよ。

。。。

そうそう、こういう類では「千住家の教育白書」も、大変興味深く読みました。

養老孟司さんのお母様の自伝書「一人では生きられない」も、この母にしてこの子あり、、人の何倍もの濃密な人生を送られた、パワー溢れる女医さんでしたね。

黒柳徹子さんのお母様もすごかった。

もちろんそこには、素晴らしい「父親」という存在もあるわけですが、母は強し!です

今日、書きたかったことの本題ではなかったんですが。。

また長くなってしまいました~~・・・あとちょっとだけ・・

初めにお話ししていた、チョン・ミュンフン、素晴らしいピアニストであり、指揮者でもあるんですが、日本のジュニアオーケストラの指導をする。。という番組がやってたことがあります。

これもそうとう昔の話ですが。。

ベートーヴェンの「運命」・・ゥジャジャジャジャーン!

の出だしで、超有名な曲ですよね。

チョン・ミュンフンの指導で印象的だったのが、この出だしの呼吸

その為に、子供たちを体育館に連れてゆき、スタートダッシュの練習をさせるんですよ。

この呼吸だ!と。。

素晴らしかったですね。

そのあと、子供たちの演奏は飛躍的に上達した・・と記憶しています。

感覚を掴んだのでしょう。

よしもとばななさんも、河合先生との対談で、「何か小説を書くときの、よし!と決心して始めるときの感じが、子供の頃に屋根から屋根に飛び移って遊んでた(やっちゃダメですけど)感覚と同じなんです。」と言ってらっしゃったけど、ただ机に向かって勉強してる、とか、部屋でマジメにピアノ練習してるとか、そういう事では得られない感覚というものも、大いにあると思います。

さて、チョン・ミュンフンですが・・・子供たちの別れ際に、一人一人に「スコップ」をプレゼントしていました。

どういうことだと思われますか?

「掘り下げて」

このメッセージを託されたんです。

これは音楽に限ったことではないのかも知れません。

あれから時間がずいぶん経過しました。

きっとこのころの子供たちは、立派に成長していることでしょう。

世界的な指揮者からプレゼントされた「スコップ」

きっと、掘り下げて掘り下げて、「物事の本質」を見極めようと、見るたびごとに思うんでしょうね。

あ――また長くなっちゃいました~

今日も美絵ちゃんのご主人には読んでもらえなさそうだ・・

文字数多くてスミマセンでした~~

コメント
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