「 ヴォイスコンサルタント 林重光 のブログ 」

声・話す・読む・歌うことの悩みを解決するヴォイスコンサルティング MAKE UP VOICE 代表。ヴオイストレーナー。

自然と都市の折り合い。自分の中に里山をつくると、声・話す・読む・歌う折り合いがついてくる。

2014年05月13日 | 体感記録日記

「 コミュニケーション力 」という言葉をよく聞くようになりました。
社会の様々な場面でコミュニケーション力の重要性が言われています。

コミュニケーション力とは何でしょうか。
私はここ3年ほど考えていますが、日本語に換わる言葉がみつかりません。
多くの方は、「 言葉がいきかうこと 」と認識されているのではないでしょうか。

本屋に行くと、「 相手を思い通りに動かすコミュニケーション術 」といった、「 相手をコントロールできるかのような
マニュアル本 」がたくさん並んでいます。
私は「 この本を読んだ人同士が話しをしたらどうなるのだろうか 」と思うのです。
お互いに「 あの本の通りにやっているのにうまくいかない 」と思っているのかもしれません。
こういった本を買っている時点で、コミュニケーション力はないと思うのです。
相手を目の前にして何を見ているのかと言えば、「自分の頭の中にある、読んだ本」を見ているからです。
つまり、本に書いてあった「 情報 」を見ているのです。

私の祖母が病院から帰ってきて、こんなことを言っていました。
「 今の医者は私の顔も見ず、話しもろくに聴かず、触れず、パソコンを見ていた。」
先ほどの頭の中にある本を見ていることと同じです。
何が同じかというと、「 情報を見ている 」ことです。

情報とは何でしょうか。
情報とは「 止まったもの 」です。
本に書いてある文字、血液検査の数字は、情報です。

「 情報を見ていて、目の前の生きて動いているものを観なくなった。 」
祖母はそれを言っているのです。
そこに気づく祖母は、コミュニケーション力は低くないと思います。
「 情報を優先し、動く者は後回し 」。
それが現代社会、つまりは情報社会だと、私は解釈しています。

情報社会では、情報を扱うこと、処理することが得意な人が生きやすいかのように思われますが、そんなことはありません。
私たちは生きていくうえで、人と関わりなく生きていくことは不可能です。
どんなに情報を扱うことが得意でも、相手のことを察し、心を汲み取ることができなければ、人との関わり方は難しいものとなるでしょう。

「 コミュニケーション力の高い人とは、情報、つまり言葉を使わなくとも、相手の状況、状態、気持ちを汲み取ることが
でき、自分の伝えたいことを伝えられる人 」です。

その力を高めるためには、目の前の生きている人を観る観察力が必要となります。
どういう声がけをするべきか、どういう言葉で伝えるべきか。
それを可能にするのは、相手を観る観察力です。
情報という止まったものを扱う処理力ではどうしようもありません。


私たちは都市に住んでいます。
都市は、時間とおり、予定通り、思い通りにコトが進んでいきます。
あなたが座っている椅子も、テーブルも、家も、全ては元々誰かの頭の中にあったモノが外へ出てきたのです。

「「 思いが形になったモノ 」によりつくられている世界が都市です。」
つまり人工です。

では、私たち人間は人工でしょうか。
私たち自身は、自然物です。
自然は思い通りになりません。
現代人は自然を扱うことが苦手になりました。
農業の人気がないのは、思い通りにならないから、かもしれません。

都市で思いもよらないことがあれば「 不祥事 」と言いますが、自然では「 仕方がない 」と言います。
思い通りになる都市に住んでいると、自然なこと、つまり当たり前なことを忘れてしまいます。
もしかすると、見ないようにしているのかもしれません。
あと10年生きるつもりでいても、心臓は勝手に止まってしまいます。

「 身体という自然は思い通りにならないのですが、頭、つまり意識は思い通りになると思っている。 」

声は自然物である身体から生じますから、収穫物と私は言います。
「 声は収穫物。」

都市では話すこと、読むこと、歌うことのコントロール欲求が強くなります。
要求が高くなるということです。
きちんと話せる。読める。歌える。
そうすると、自然と都市、別の言い方をすると「 身体と意識 」の間に「 穴 」が生じます。
思うように話せない。読めない。歌えない。

「 身体の都合と頭の都合の折り合いが合わなくなる。」

都市社会では評価がついてきますから、出来が良ければ評価は上がり、不出来ならば評価が下がります。
その評価は、次に反映されてきますから、プレッシャー、不安感、恐怖感が生じてきます。
結果、自然( 身体 )と( 都市 )の穴はさらに深くなってしまうのです。
不安感、恐怖感がさらに大きくなり、プレッシャーが強くなり、自ら自己評価を下げてしまう。

知っていただきたいことは、「 身体という自然に手を入れ、思い通りになる方向へ導き収穫をしていく方法です。」

MAKE UP VOICE のコンサルティングは「 里山づくり 」です。

「 里山は自然に手を入れ、思い通りの方向へしていく 」ことで生成されています。

身体という性質を知り手を入れ、思い通りの声、話す、読む、歌うを収穫できるように、あなたのためのプログラムを作成していきます。

外国人が日本の田園風景に感動したと言いいます。
しかしお百姓さんは、稲の収穫のために手を入れをしているのです。
稲がよりよく育つように、自然を観て、手を入れています。
そうしたら、感動する景色ができていた。

あなたを立派なお百姓さんにして、よりよい収穫をしていただき、悩み、苦痛から解放すること。
それがMAKE UP VOIEです。

5月12日(月)のつぶやき

2014年05月13日 | 更新記事

期待される人の回りには、様々な人が群がりよってくる 。そして、その人を応援しているようで、やっている事は、その人の足を引っ張る事が多い。それをちゃんと防げるかが、その人の上司であり、指導者なのだが、なかなかそうした上の人は少ない。

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